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フォークの被打率は圧巻の.053 ロッテ種市篤暉の進化が止まらない

SPAIA

千葉ロッテマリーンズの種市篤暉ⒸSPAIA

期待に違わぬ結果

今季6試合に先発登板し3勝(1敗)、防御率はリーグトップの2.20、奪三振数はリーグ3位の38個。リーグで唯一QS(先発で6回以上投げ、自責点3以内)率100%を達成するなど安定感抜群の投球を見せているロッテの種市篤暉。

プロ入り2年目の2018年に先発で7試合に登板し、0勝(4敗)だったものの確かな経験を積み、昨季はチームトップの8勝(2敗)をマーク。さらなる飛躍が期待された今季だったが、ここまでは期待に違わぬ結果を残している。

圧巻だったのは7月25日に敵地メットライフドームで行われた西武戦。強力山賊打線を相手に9回を投げきり、4安打10奪三振でプロ入り初完封勝利をマークした。直球は145km前後ながらも伸びがあり、縦に鋭く変化するスライダーや落差のあるフォークの制球も抜群だった。

同試合で投じた球数は136球。「130球ちょっと投げたんですけど疲れました。完封できたので気持の良い疲れだと思います」と充実感を滲ませていた種市。続けて「いつも完投したいと思いながら試合は投げているんですけど、点をとって緩むのは良くないと思っていたので、0対0だと思って投げてました」「貯金がゼロになってましたけど、勝てて貯金も作れたので良かったです」とローテーションの柱としての自覚ものぞかせていた。

フォークの被打率は圧巻の.053

種市の最大の武器と言えば落差のあるフォーク。奪空振率も21.6%と高くウイニングショットだ。特に直球が走り、スライダーの制球が良い時のフォークの効果は絶大。今季はフォークを打たれたシーンをほとんど見かけない。

数字にも顕著に表れている。フォークの被打率は圧巻の.053(被本塁打0)。これは同じくフォークを得意とするソフトバンクの千賀滉大やオリックスの山本由伸、楽天の則本昴大らの被打率をはるかに上回っている。昨季もフォークの被打率は.211と優れていたが、今季はさらに向上。もはや球界屈指のフォークの使い手と言っても過言ではない。

得点圏に走者を置いた時の投球も安定感抜群。走者二塁の被打率は.111、走者一二塁では.077、走者三塁および二三塁、満塁では.000と、走者を背負った場面でもことごとくピンチを凌いでいる。

また、配球の多い箇所を赤く示す投手ヒートマップを見ると「初球」の入り方が慎重。左打者に対しては真ん中低めや外角高め、右打者に対しては外角低めへ球を集めており、いずれもストライクゾーンにもボールにもとれるような絶妙な箇所だ。伸びのある直球とキレのあるフォーク、スライダーが印象的な種市だが、制球面での成長が今季の好調を支える大きな要因と言える。

課題は対右打者

課題を挙げるとすれば対右打者への投球。対左打者の被打率.180に対して、対右打者の被打率は.250。悪くはないが右打者を2割以下に抑えれば、より安定感は増す。ヒートマップで配球を見ると、左打者には縦横に広く配球できているが、右打者となると「内角」への配球が少なく、実際に外角の球を痛打されているシーンも散見される(対右打者の外角高めの被打率.417、外角低めの被打率.333)。

今後、右打者の内角を意識させるような配球、そして球種をものにすることができれば鬼に金棒だ。昨季は投げていなかったカットボール(投球割合5.0%)やツーシーム(投球割合0.6%)を割合は少ないながらも今季は取り入れており、今後の球種配分の動向にも注目したい。

エースの地位確立のシーズンに

安定感抜群の投球を続ける種市に対し、SNSには「いよいよ種市が次代のロッテのエースとして一本立ちしてきたね」「初完封がリーグ最強の山賊打線相手とは。最後まで抑えたことでまた一皮剥けるんだろうな」「ピッチング内容はもちろんよかったが、チームの連敗ストップさせた働きがエースそのもの」と惜しみない賛辞が寄せられている。

西武戦での完封後に口にした「僕の投げる試合では、できるだけ勝てるように頑張りたい」という言葉には投手陣を自分が牽引していくという気概と頼もしさを感じた。

完封時の投球レベルが種市のスタンダードになる日も近いだろう。次世代のエースと呼ばれていたが、その進化のスピードは周囲が想像する以上なのかもしれない。

※数字は2020年7月30日試合終了時点

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記事:浜田哲男

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