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「ルアー釣り」超入門 よく聞くけどいまいち分からない『波動』って何?

TSURINEWS

ルアーで釣ったサバと吐き出したベイト(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ルアーフィッシングでは「波動」という言葉がよく聞かれる。漫画みたいな語だが冗談ではない。今回は波動について深掘りしよう。単にルアーのアクションだけの意味ではないのだ。

ルアーの「波動」とは

波動とは一般的にルアーを引いたときのアクションや振幅をいう。筆者のイメージとしては、水かき量、アピール量という感じだ。そのルアーを水中を通したとき周りにどれくらいの量の水を動かすか、と考えると想像しやすいのではないだろうか。

すなわちアピールする力とも言える。ルアーフィッシングではアピールの使い分けも大事で、たとえばスレた魚にアピールは効きにくい。そのため波動は抑えたものの方がいい。またスレていないポイントでも海に風も波もない凪いだ状態だと、アピールはあえて抑えた方がいい。

――と抑えた方がいい場面ばかり言っているが、それだけではない。波動を見せた方がいいのは、たとえば時化ている海だ。また高活性の魚。そういう魚に一発でルアーを見つけてもらうためには、波動が大きいものを通した方がいい。

魚にとっての「波動」とは

ここまでがアングラー目線での一般論。ここからが魚目線での波動が何か、だ。

魚にとっての「波動」とは、基本的に、同じ群れでも違う群れでも、魚同士が接触し合わない距離を感じるためのものらしい。青物などは特にそうで、あまり目が利かないので波動でお互いの接触を避け、また波動の小さいものでベイトフィッシュを見つけて水面などに追い詰める。

つまり魚にとって波動とは、自分以外の別の魚の存在そのものなのだ。感覚の一つだ。それが大きければ脅威になり、小さければ捕食対象になりうる。そして少しでも怪しいところがあれば、「魚じゃないな」と悟るわけだ。賢い。

群れているボラ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

波動考えルアーセレクト

以上が波動の真実である。こう考えると、ルアーの使い方がかわってくる。

アピール量の多寡の変化、一瞬のポーズなど。このような操作が何を意味するか考えてみよう。わかりやすいのがワームのシャッドテールとピンテールだ。アピール量が10と5くらい違う。

シャッドテールで一定速度のリトリーブをすれば、それはベイトフィッシュそのまんまの姿に見えるはず。一方でピンテールのワームを引くと、少し弱々しいベイトフィッシュの姿か、警戒心の弱いちょっとうかうかしたベイトフィッシュに見える。

海がせわしい雰囲気のときにはシャッドテールの波動がアピールしやすく、そうでないときにはピンテールの波動がナチュラルに溶け込ませられる。

シャッドとピンテールを上手に使い分けよう(提供:TSURINEWSライター井上海生)

一瞬のポーズや瞬間的な速巻きは、ふらふらっと落ちたり急に上昇したりで、追尾している魚に口を使わせるきっかけになる。しかし、ヘタをするとここで見切られる。追尾している以上気にはしているはずなのだが、そのような気配や前アタリがないような状態では、あまり一瞬のポーズや瞬間的な速巻きは入れない方がいいだろう。

気にしていれば少しくらいどんな魚でも前アタリを出すので、食いきらないときに瞬間的なアクションを入れれば、歪な波動にならず、魚に口を使わせられる。

波動が必要な釣りと不要な釣り

最後に、波動が必要な釣りと、そうでない釣りを簡単にまとめておこう。

波動が必要な釣り

・青物
・タチウオ巻きパターンの高活性
・時化た海での釣り

波動が不要な釣り

・アジ、メバル
・プレッシャーのかかったシーバス
・凪いだ海での釣り

マッチ・ザ・ベイト、サイズもくわえて考えたい。魚が波動を「他の魚との衝突を避けるため」「ベイトのサイズを感じ取るため」に見ているならば、そのサイズに合わせたルアーのサイズで適切な波動を出したい。

たとえばカタクチベイトの25cm級サバに、まさか120mmのミノーはない(リアクションで食うこともあるけれど)。特にカタクチなんかは泳ぎが小さいのだから弱派動だ。しかしタチウオがベイトとするアジは波動が大きい。ここでは120mm級のミノーの出番が出てくる。

ベイトのサイズに合わせた選択を(提供:TSURINEWSライター井上海生)

<井上海生/TSURINEWSライター>

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