Yahoo! JAPAN

『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』福山潤さん(殺せんせー役)×渕上舞さん(渚/蛍役)インタビュー|笑って泣ける“10年後の再会”

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2016年にTVシリーズ2期が終わってから約10年ぶりに、今度は劇場版として復活! 『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』が2026年3月20日(金)より全国中!!

この劇場版はアニメ化されていなかった原作エピソードの数々が連なるオムニバス形式になっており、殺せんせーと3年E組のメンバーをはじめ、渚と瓜二つのキャラクター・蛍や個性豊かな殺し屋たちが新たに登場!笑って泣いて、グッとくる春の季節にピッタリの映画になっています。

劇場版の公開を記念して、殺せんせー役を演じられた福山潤さん、TVシリーズで潮田渚役を演じ、今回新たに蛍役も担当する渕上舞さんの対談をお届けします。10年ぶりにアニメを演じる感想や、蛍をはじめとする新キャラクターの印象、劇場版の見どころなどを語っていただきました。

 

 

【写真】劇場版『暗殺教室』福山潤×渕上舞|オムニバス5編が一本の映画に

劇場版を知ったのはファンの皆さんとほぼ同じタイミング。喜びよりも大きかった驚き!?

──2025年にアニメ化10周年企画『アニメ「暗殺教室」10周年の時間』が始動した感想と劇場版の制作や収録が決まった時の感想をお聞かせください。

福山 潤さん(以下、福山):まず1期と2期の再放送をしていただけたことが嬉しかったです。劇場版のお話が届いたのが2024年12月のフジテレビ様のラインナップ発表会直前で、皆さんに10周年イヤーの記念企画をお伝えする直前だったので、皆さんとほぼ同じくらいのタイミングでした。なので「劇場版の上映があるんですね!?」と驚きつつもどんな内容になるのか楽しみでした。

渕上 舞さん(以下、渕上):プライベートで『暗殺教室』のキャストメンバーで集まった時に「10周年で何かやるかもね」という情報を聞いたのを覚えています。私は「かわいいミニキャラで描かれるショートアニメをWEB上でやるのかな?」と予想していましたが、まさか完全新規制作の劇場版アニメが上映されるなんて…!知った時は嬉しさもありましたが、驚きのほうが大きかったです。

──久しぶりに収録するにあたって、意識した点や難しかった点をお聞かせください。

福山:制作途中の絵を見ながらの収録なので、うまくかみ合わせなければいけない難しさはありましたが、TVアニメ2期の放送が終わってからも他の企画で殺せんせーを演じる機会があったので役を思い出すための苦労はありませんでした。

また2期の収録中に原作の松井(優征)先生から「殺せんせーを何歳まで演じられますか?」と尋ねられたことがあり、「50歳くらいまでは大丈夫ですよ」と答えたことがありました。なのでどんな形であれ、殺せんせーを演じることがあった時のために、役を忘れずにいつでも演じられるように心構えはしていました。実際に収録で映像と3年E組の生徒たちとのコミュニケーションを見ていたら当時のことをすぐに思い出せて、収録もスムーズにできました。

渕上:これだけ長い時間、皆さんに愛されて、触れられている作品の場合、合間合間にアプリゲームやWEBのショートアニメ、ボイスドラマなどがあることが多いと思いますが、この作品は意外にもそういった機会がなくて、殺せんせーはコラボなどでちょこちょこ収録することがあったかもしれませんが、それ以外のキャラクターはほぼありませんでした。

なので演じるのが本当に久しぶりで、自分がイメージしている渚を演じられるかなという不安はありました。でもスタジオに入ってみると当時と同じような気持ちに自然となれました。3年E組のメンバーもこれまでの時間の中で何かしらの変化があったと思っていましたが、良い意味でみんな当時と変わらない感じで。ふんわり悩んではいたけど、いざアフレコが始まったらすんなりと同じように演じることができました。

 

今回新たに演じる蛍の印象と、渚役との兼ね役をどう演じたのか?

──渕上さんは今回渚役に加えて、蛍役も演じますがキャラクター印象とどう演じられたのかお聞かせください。

渕上:蛍はかわいらしいけど、芯があってしっかりとした強い女の子で、渚との違いなどどう演じたらいいのかなと悩んではいました。実は「こんなふうに演じたい」という明確なプランはアフレコまでイメージしていなくて。収録当日はふんわりした蛍のイメージだけを持って、渚を女の子らしいほうに寄せたイメージで演じて、そこから音響監督さんと相談しながら作っていきました。

福山:原作を読んでいると「蛍を演じるならほぼほぼ渚でいいのでは?」という考えもあるし、「だからこそ、ちょっと変えてみようかな」という考えもあると思いますが、完成した映画を見てちょうどいい塩梅のところで演じられていたので、「こういう感じでいくのか」と思いました。収録時、蛍と絡むシーンはそれほど多くありませんが、楽しくやらせていただきました。

──先ほど台本を用意していただきましたが、分厚い台本が2冊もあって驚きました。

福山:僕は2日間に分けて収録しました。この劇場版はオムニバス形式になっていますが、まず約40分ある蛍との絡みのエピソードを録って、後に残りのエピソードを録音する感じでした。いろいろなエピソードがアラカルトで詰め込まれている本作ですが、実はみんなと一緒に収録できていなくて、僕だけ先に収録する形だったんです。とはいえ、殺せんせーがみんなのお芝居の後ろでわちゃわちゃするのは今までと変わらないので、のびのびと収録に参加させていただきました。

渕上:私も2日に分けての収録でした。本作でスポットが当たった「水泳の時間」と「アートの時間」の収録は別日で、台本も3冊ありました。久しぶりにも関わらず、3冊の台本をいただいて、懐かしさや嬉しさを感じつつも「劇場版をやるんだな」という実感を、ひしひしと感じました。

福山:そんなボリューム感でよく87分で納まったよね?

渕上:そうですね。テンポの良い『暗殺教室』ならではだと思います。

──台本が3冊とは、かなりのボリュームですね。

福山:観ていて楽しいエピソードをそのままギュっと詰め込んだらこうなったんでしょうね。だからこそ、今回のエピソードたちがTVシリーズに入れられなかったことも何となくわかります。しかも5つもエピソードがありながら1本の筋が通った形になっていて、映像を観たら「こういう流れになるのか!?」という驚きがありました。

渕上:各エピソードをバラバラに録っていることもあって、収録の時はつながりがあまり想像できませんでした。1つ1つの物語があって、その間にいろいろな回想シーンが入ってくるので、「うまくつながるのかな?」と疑問を感じていました。でも完成した映像を観ると、見事につながって、1本の映画としてまとまっていて。それぞれのエピソードに統一感はないのに、みんなの想い出と絡めて、最後はピシッと締まっていて、すごいなと思いました。

福山:試写で観終わった後、脚本・構成の上江州(誠)さんに「すげえよ、上江洲さん!」とLINEを送ろうと思ったくらいです。今日の完成披露試写会(2月22日開催)が終わった後に送ろうと思ってます。

 

新キャラで特に注目してほしいのはチャンタとふとし!?

──この劇場版では梓、果穂、心菜、シーカー、ふとし、マリオ、チャンタ、仙石などの新登場するキャラクターがいますが、特にお気に入りや気になるキャラを教えてください。

福山:「ありがとうの時間」で、新しい濃い殺し屋がたくさん登場しますが、その中の一人、チャンタ役に東地(宏樹)さんがお気に入りです。 チャンタはずっと外国なまりでしゃべっているので、僕の中で東地さんのイメージにはなかった新しい役柄だなと思って、それがすごくおもしろくて(笑)。

渕上:(ふとし役の山口)勝平さんの使い方がズルいなと思いました。

福山:そうだね。

渕上:今回、アフレコ現場が一緒じゃなかったので、どうなるのか未知数でしたし、台本を読んで「掛け合いが大変そうだな。」と思いました(笑)。

でも完成した映像を観た時、最後のふとしがすごくカッコよくて。「こんなに個性的でふざけたキャラなのに、なんでカッコよく見えるんだろう?」って。改めてお芝居の奥深さとベテランの方のすごさを実感しました(笑)。

福山:みんな、楽しんでお芝居を聞かせていただきました。

──蛍の母・梓についての印象はいかがでしょうか?

渕上:癒されますね。(井上)喜久子さんのお母さんのお芝居が雰囲気も素敵でしたが、アフレコの時もあまりお会いする機会がなかったのに、しっかり覚えてくださっていたのが嬉しくて。更に「最近、赤ちゃんが生まれたんだよね」と私が出産したこともご存じで、子育ての相談にものってくださり、短い時間でしたがお話しすることができました。アフレコのお仕事でもプライベートのお話でもとっても癒されて、今までより、もっともっと大好きになりました。

──まるで本当の母娘みたいですね。

渕上:そう言っていただけて光栄です。

 

アニメの10年と自らの10年の歩みを感じながら楽しめる劇場版

──劇場版全体の見どころと、ご自身のキャラクターの見どころについてそれぞれお聞かせください。

福山:再放送を含めてTVシリーズをご覧いただいていた方々は「このエピソードってまだアニメでやってなかったんだっけ?」と何の違和感もなく楽しむことができます。2期が終わってから10年という時間を超越している感覚もありますし、逆に10年経っているからこその破壊力の大きさを味わうことになると思います……それが何なのかはここでは言えませんけど(笑)。

『暗殺教室』にどのタイミングで触れたのかによって、感じ方は変わると思いますが、どこで触れた方でも受ける衝撃や笑い、感動はとても大きな映画になったと思います。収録の時は「楽しい作品になったな」と思いましたが、まさか完成した作品を観てウルっとくるとは思いもしませんでした。

きっと作品を通して感じる10年という時間が醸し出すものがあるんだろうなと。これまでいろいろな作品に関わらせていただきましたが、ちょっと違ったニュアンスや感覚で完成した映像を観られたので、『暗殺教室』を愛してくださった方は僕ら以上にそれを感じられるのではないかと思っています。

渕上:めちゃめちゃエモいです。私も試写会で観させていただいた時、ウルっときました。いろいろな感情が入っていて、お話としてもグッとくるものがあるけれど、10年間の自分が走馬灯のように……それだと死んじゃいますね(笑)。

福山:そうだね。今際の際になっちゃうね(笑)。

渕上:自分が生きてきた10年の中のプライベートの想い出とか楽しかったことや辛かったことなどが浮かんできつつ、『暗殺教室』のアフレコやイベントなどいろいろな活動をしていた時のことを思い出しました。そして最後のシーンに登場する渚を観た時、いろいろな感情が芽生えたり、巡ってきて、グッときたんですよね。

私自身はお芝居をしていて、渚と向き合ってきた想い出もありますが、今回観てくださる『暗殺教室』のファンの方も10年という時間の中でご自身に起きたことが思い浮かんでところもあるのではないかと思います。

純粋にお話を楽しんでほしいのはもちろんですが、何となく想い出を振り返るような気持ちにもなれる温かい作品だと思うので、楽しんでもらえたら嬉しいです。

──では最後にアニメ『暗殺教室』が帰って来ることやこの劇場版を楽しみにしていた皆さんへメッセージをお願いします。

福山:この劇場版は皆さんが観たかったものが観られることが一番だと思いますが、「3年E組のみんなとまた会えるんだ」という、なかば同窓会の会場に行くような気持ちで劇場に足を運んでもらうのもいいと思います。

また新しく、最近の再放送から『暗殺教室』に触れた方を含めて、すべての『暗殺教室』を愛する皆さんに刺さる劇場版になったと自信を持ってお届けできます。この劇場版を大いに楽しんでいただきつつ、今のお友達や昔のクラスメートなどと一緒にご覧になっていただいて、語り合っていただけたら幸せです。

渕上:10年という長い間『暗殺教室』のアニメを待っていてくださった皆さん、本当にありがとうございます。皆さんのおかげでまた渚として帰って来ることができました。お待ちいただいた分、楽しめる映画になったと思いますので、思う存分楽しんでください。

この劇場版は、1つ1つのエピソードをつないだオムニバス形式になっていますので、今まで『暗殺教室』のマンガやアニメを愛してくださった方だけでなく、初見の方にも楽しんでいただけるのではないかと思います。この劇場版が『暗殺教室』との初めての出会いになる方は、ここからコミックやアニメで1話から掘り返して、『暗殺教室』の世界にたっぷり浸ってください。

 

おすすめの記事