砺波平野を望む高原の隠れ家【ビストロ カドゥー】初夏の風を感じながら味わう贅沢フレンチ
若葉がまぶしい季節。レジャーやドライブにぴったりのシーズンがやってきました。
県土の約7割を豊かな森林が占める富山には、鮮やかな緑に包まれながらグルメを堪能できるスポットが数多くあります。
今回は、この時期だけの絶景に出会える、高原の隠れ家のようなレストラン&カフェを紹介します。「次はどんな料理がでてくるのだろう」と、心躍らせる時間までご馳走に感じるコースランチ。値段以上の満足感で、ちょっと特別な日を華やかに彩ってくれます。
BBQ・キャンプ・テニスなど自然を満喫 「閑乗寺高原」
向かったのは富山県西部。砺波市と南砺市にまたがる閑乗寺高原です。
標高約300メートルに整備された公園には、元々スキー場だった名残を残すなだらかな斜面が広がります。
大自然に囲まれた敷地にはキャンプ場やコテージ、バーベキュー施設、ヤギの放牧場、大型遊具などがあり、グリーンシーズンにはキャンプやピクニックを楽しめます。
冬になり雪が積もるとミニスキーやソリの出番。四季を通じて、家族や仲間、恋人と思い思いにレジャーを楽しむことができるスポットです。
春だけの絶景! 日本の原風景“散居村”の風景を堪能
富山の絶景スポットとしても知られている閑乗寺高原。
高台の展望広場からは、庄川と小矢部川が形成した約220キロ平方メートルの広大な扇状地、砺波平野を一望することができます。
砺波平野は日本でも最大規模の“散居村”で知られます。屋敷林に囲まれた約7000戸の家々が水田の中に点在する、日本の原風景です。
稲が青々と茂る夏、一面の銀世界が広がる冬と、四季折々に表情を変えますが、なかでも最も美しい時期と言われるのが4月下旬。田植え準備で田んぼに水が張られると、まるで水上都市のような不思議で壮大な絶景を望むことができます。
水鏡に移る夕日も美しく、米どころ富山を象徴する風景は息をのむほど。稲が育つ5月中旬頃までが見ごろです。
カジュアルなレストラン&カフェ「Bistrot Cadeau」
自然に親しみながらお弁当やBBQを楽しむのもいいですが、緑がまぶしい高原で、いつもよりちょっとだけ贅沢な気分を満喫するのはいかがでしょうか。
公園の中央付近に位置するセンターハウス。その1階に店を構える「Bistrot Cadeau(ビストロ カドゥー)」は、フレンチベースのランチを気軽に楽しめるレストラン&カフェです。
木のぬくもりを感じさせる天井や床、ダークブラウンを基調とした家具が調和した店内は、心身ともにリラックスできる空間です。
大きな窓からは明るい陽射しが降り注ぎ、四季折々の風景を楽しめます。まるで高原のペンションのような落ち着く雰囲気の中、ゆっくりとした時間を過ごすことができますよ。
ランチはカジュアルに ディナーは本格的フレンチを
ランチはフレンチテイストのカジュアルなメニュー、ディナーは本格的なフレンチを提供しているビストロ カドゥー。厨房で腕をふるうのは、砺波市出身のシェフでパティシエの林修史さんです。
「札幌グランドホテルで30年近くにわたってフレンチとベーカリーを担当していました。故郷に戻ってからホテルレストランで洋食を学んだあと、独立したんです」と、物腰し柔らかな林さんが、店舗設立までの経緯や想いをゆっくりと語ってくれました。
満足度抜群! シェフおすすめのコースランチ
ランチは1000円台でカジュアルに楽しめるキッシュプレートやオムライスも人気ですが、ちょっと特別な日にぴったりなのが「シェフおすすめランチ」。林さんこだわりのパンとデザートも堪能できるコースランチです。
前菜 とろける食感のキッシュパイ
この日の前菜は「キッシュパイ」。丹念に折り重ねられた手作りのパイ生地の中には、トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼが閉じ込められています。
ひと口頬張れば、とろけるような食感とともにトマトの爽やかな酸味とチーズの弾力、たまごのコクが口いっぱいに広がります。添えられた白身魚のエスカベッシュの程よい酸味も心地よく、キッシュの味わいを一層引き立ててくれます。
ベーカリー職人こだわりの焼きたてパン
焼きたてパンが運ばれてくると、テーブルにはやさしい香りがふわっと広がります。
札幌のホテルレストランで30年近くベーカリーを担当していたという林さん自慢のパン。どんな味や食感なのか、ついつい期待してしまいます。
半分に割った瞬間に、甘い香りがふんわり。食感はとてもソフトで、バターや小麦の風味に加え、はちみつのほんのりとした甘みがたまりません。できることならおかわりしたい…そんなおいしさです。
県産の肉or魚を選べるメインディッシュ
肉か魚か、どちらかをチョイスすることができるメインディッシュ。この日はフランスの伝統料理「チキンバロティーヌ」を注文しました。
「県産の鶏もも肉を広げて、そこに鶏ミンチやピスタチオ、生クリームなどを混ぜた具ダネをのせて巻きあげたものです」(林さん)
ほどよい弾力に鶏肉の上品な旨み、ピスタチオの風味、そしてかすかに甘みのあるバルサミコソースでさっぱりとした仕上がりに。すべてのバランスが調和したおいしさに大満足の一品です。
パティシエ手製「抹茶ティラミス」を新緑とともに
おすすめランチにはデザートを付けることもできます。
この日は抹茶のティラミス。きめ細やかな抹茶の緑と、フランボワーズソースの赤、クッキーやサブレとのコントラストも目に鮮やかです。
口どけはイメージ通りになめらか。雑味がなく、身体にスーッと染み込むようなほどよい甘さです。
甘酸っぱいフランボワーズのソースや、塩味がきいたクッキーとの相性もよく、ひと口ごとに感動を覚えるひと時を楽しめます。
フランス語で”贈り物”を意味する店名「cadeau(カドゥー)」。豊かな自然の恵みと旬の食材、そしてシェフの真心が詰まった一皿に出会えるレストランです。