相模鉄道 来年デビューの新顔 デザインに生成AI活用
相模鉄道(株)が4月25日、新型車両の「13000系」導入を発表した。来年春に8両からなる1編成を走らせる。
「安全×安心×エレガント×未来」がデザインコンセプトで、手掛けたのは、相鉄グループの「デザインブランドアッププロジェクト」で全体のクリエイティブディレクターを務める水野学氏と、元自動車メカニックで日用品のデザインなどに携わった吉田真也氏。
色は相鉄・JR直通線用車両「12000系」と同様の「ヨコハマネイビーブルー」を採用。12000系よりも先頭車の座席が6席多い。「水を切り拓いて進む海の生き物」のような形や、「未来を見つめる目」をイメージした前照灯などが特徴的。
デザインは複数のスケッチをもとに原形を3Dで作り、生成AIに学習させて様々な案を作らせた。さらにそこから選んだものに修正を加え、再構築するなどの作業を繰り返したという。
内装はグレー色が基調。荷棚や仕切りなどはガラス製で解放感があり、LED照明は時間帯で色調が変わる。各車両にはベビーカーや車椅子用のフリースペースも。相鉄の車両ならではの、身だしなみを整える「車内鏡」も設置されている。また12000系同様に省エネルギー型で従来の車両より環境負荷が減らせるという。