【モットーは“地域粘着”】カフェ&こども食堂を運営 地域に愛される企業「マルコシ」に密着
コロナ禍から始めたこども食堂が今月で100回目を迎えたカフェ「Cafeふぉーらむ」。
このカフェ&こども食堂を運営している株式会社マルコシ(以下マルコシ)に密着しました。
【地域に愛される、その理由とは?】
広島市安佐北区にある「Cafeふぉーらむ」。
運営をしているのは、建築リフォームが本業のマルコシ。
安佐北区高陽地区でリフォーム業を中心に、不動産仲介や空家管理、カフェ運営を行っています。
そんなマルコシは地域密着を超えて、“地域粘着”なんだとか。
それを体現している活動があります。
1つ目は、清掃活動。依頼があったわけではなく、
「勝手にやって28年です」
と木原社長。
長年この活動を続けることで、会社名を知ってもらうきっかけになったそう。
2つ目は、「フォーラム新聞」。
年4回、社員の皆さんが取材・編集した地域の情報が詰まった新聞を発行。
高陽地区に住む1万8000世帯に無料で配布しています。
新聞の1面には、マルコシのお客さまが書いたリフォーム体験手記を掲載しており、お客さまとのつながりを感じることができます。
新聞には地域のお店の割引クーポンも。
なんと割引分はマルコシが負担しているんだとか。
「地域の中だけで仕事をしていくという方針なので、この地域でお金を使っていただくことが、将来的に会社に還元されていく」
と木原社長。
2021年にオープンした「Cafeふぉーらむ」も、地域とつながることを大切にしたいという考えからでした。
買い出しをしている中で物価高騰をひしひしと感じた社長。
そこで、今年から「物価上昇対策費」を社員に一律で支給しているそう。
赤字でも毎週土曜日に続けているというこども食堂。
お値段はなんと小・中学生は5円(ランチ)!
そんなこども食堂を始めたきっかけは?
「コロナ禍で子どもたちのことも心配だったので、役に立つにはどうしたら良いか7つの学校に相談しました。そこで高陽地区は共働き世帯が多いという助言をいただき、土曜日に(こども食堂を)やってみたら良いのではということで始めました」
「こども食堂100回目はあくまで通過点」
と話す木原社長。
地域に必要とされる形で、こうした取り組みを続けていくと言います。
地域に愛される企業・マルコシ。これからの挑戦に期待が高まります。
広島ホームテレビ『ピタニュー』(2024年6月18日放送)
ライター:神原知里