ストウブでプロの味!和食の定番「筑前煮」の基本レシピ
ストウブで作る筑前煮は本格派!
筑前煮は、鶏肉と野菜の旨味が溶け込んだ、福岡県の郷土料理です。名前の由来は、具材を油で炒めてから煮るという作り方が筑前地方独特だったからとされています。
ストウブで作ることで、食材から出る自然な旨味と香りが引き立ち、一層深い味わいに。独特の甘辛い味付けが具材に染みわたり、荷崩れの心配もありません。食感も絶妙に仕上がりますよ。
子どもがいる我が家では、噛み切りやすいよう食材を小さめに切っています。ごはんに合う味で子ども達にも大好評。おかわりしてもりもり食べますよ。
大人は一味唐辛子や山椒と合わせるアレンジで。お酒と合わせるにもぴったりです。
ストウブで絶品!筑前煮のレシピ
「今夜のおかず、何にしよう?」そんなときにおすすめな、ストウブで作る筑前煮のレシピです。手間いらずで、旨味たっぷり。思い立ったらすぐに作れる手軽さが魅力です。
干ししいたけの戻し汁を加えることで、だしなしでも深い味わいが広がります。砂糖、しょうゆ、みりん、酒といった常備品で味付け可能です。ストウブ独特の熱の回り方は、具材から溢れる自然な旨味を増し、筑前煮の味をさらに引き立てます。短い時間で、ワンランク上のひとしなが完成しますよ。
材料
鶏もも肉:1枚
にんじん:1本
こんにゃく:100g
れんこん:100g
ごぼう:1/2本
里芋:4個
さやえんどう:6枚
干ししいたけ:5枚
干ししいたけの戻し汁:200g
サラダ油:小さじ1杯
酒:大さじ2杯
きび砂糖:大さじ1杯
みりん:大さじ2杯
しょうゆ:大さじ1杯
筑前煮を作る際のコツ・ポイント
コツ・ポイント
だしは使わず、食材のうまみを生かす
加える水は最小限にし、野菜から出る水分で煮る
具材は大きさをそれぞれ変えて切る
弱火でじっくり煮て旨みを引き出す
火が通ったらそのまま冷まし、味を染み込ます
食材自体のうまみを最大限に生かすため、だしは使わず干ししいたけの戻し汁だけを使います。野菜が自然に出す甘みと旨味を活用しましょう。水分は野菜から出るものだけで十分なため、あえて多く加える必要はありません。
それぞれの具材の大きさを変えることで、煮崩れを防ぎ、見た目もうつくしく仕上がります。たとえば、にんじんは食感を残すために厚めに、れんこんは火が通りにくいので薄く切るなど、食材ごとに切り方を工夫しましょう。
また、弱火でじっくりと時間をかけて煮ることが重要です。味が具材に深く染み込み、豊かな風味が生まれます。煮込み終わったら、蓋をして余熱でじんわりと味をなじませます。具材それぞれがまろやかで深い味わいに仕上がりますよ。
下ごしらえ
干ししいたけを水で戻す
干ししいたけを水に入れ戻します。もどし汁は捨てずにおいておきます。
作り方
里芋の皮をむき、切る
里芋はよく水洗いし、表面の汚れや土を取り除きます。里芋の皮を包丁やピーラーでむきます。水に5分程度さらしてアクを抜き、ひと口大の乱切りにします。
にんじんを乱切りにする
にんじんは皮をむき、ひと口大の乱切りにします。
干ししいたけを切る
水で戻した干ししいたけの軸を切り落として、4等分に切ります。
こんにゃくをひと口大にちぎる
こんにゃくはアク抜きが必要な場合、鍋にたっぷりの水を沸騰させ、強火で約5分間火を通します。スプーンでひと口大にちぎります。
れんこんをひと口大に切る
れんこんは皮をむき、小さめのひと口大に切ります。水に5分程度さらして水気を切ります。
ごぼうを斜め切りにする
ごぼうはたわしで洗います。皮ごと1cm程度の厚さの斜め切りにし、水に5分程度さらして水気を切ります。
さやえんどうをゆでる
さやえんどうはヘタと筋を除きます。塩(分量外)を入れた熱湯でさっとゆでて、ザルにあげ冷まします。
鶏もも肉をひと口大に切る
鶏もも肉は余分な皮や筋は切り落とし、食べやすいひと口大に切ります。
鶏もも肉を炒める
ストウブにサラダ油を入れ中火で加熱します。鶏もも肉を入れ、焼き目をつけるまで炒めます。
野菜を炒め酒、みりん、きび砂糖を加えて煮る
にんじん、ごぼう、れんこんの順に炒め、干ししいたけを加えます。酒、みりん、きび砂糖を加えてさっと混ぜ、蓋をして5分煮ます。
しょうゆを入れ弱火で煮る
ストウブにしょうゆを加えてさっと混ぜます。蓋をして弱火にし30分程度煮ます。
さやえんどうを入れ冷ます
火を止めてさやえんどうを加え、蓋をしてそのまま冷まします。
よくある質問
おすすめの具材はありますか?
鶏もも肉や根菜類がおすすめです。鶏もも肉はほかの部位に比べてやわらかく、煮込んでもジューシーさを保てます。
にんじん、ごぼう、れんこん、たけのこの水煮、しいたけ、こんにゃくなどが定番です。煮込むと甘みと旨味が増し、筑前煮の味が深まります。また、季節の野菜を加えることで、いろいろなバリエーションが可能です。
煮崩れませんか?
何度も具材をかき混ぜる必要がないので煮崩れしにくいです。とくにストウブのような厚底鍋を使用すると、熱が均一に行き渡り、具材が煮崩れしにくくなります。弱火でじっくり煮込むことが可能なので、具材に自然と味が染み込み形も保たれますよ。
おせち料理向けの簡単アレンジはできますか?
野菜類の飾り切りがおすすめです。たとえば、にんじんやれんこんを花形に切ったり、こんにゃくを手綱形にしたりできますよ。
にんじんは、正月料理に使われることの多い金時人参にするのもいいでしょう。白、赤、緑の三色こんにゃくを使うと彩り豊かになりますよ。鮮やかな野菜を加えることで、見た目がおせち料理向けになります。
また、おせち料理は数日間保存して食べることが多いため、味付けはやや濃いめがおすすめです。時間が経っても味が落ちにくくなりますよ。
ストウブで!風味豊かな筑前煮を味わおう
ストウブで作る筑前煮は、ひと口食べれば、その深い味わいに感動すること間違いなし。白いごはんにもよく合います。
おせち料理には、飾り切りがおすすめです。切るのががむずかしい場合、クッキーの型抜きを使ってくり抜くだけで十分です。とても華やかになり見た目も楽しめるでしょう。
短時間でできあがるので、忙しい日常の夕食にもおすすめです。具材の大きさをそれぞれ変えたり、弱火でじっくり煮たりするコツを押さえて、味がしみしみの筑前煮に仕上げましょう。伝統あるその味に、ほっと一息つけますよ。