【藤沢 ショップレポ】靴のみやざき - 足の悩みに寄り添う、長後駅前の老舗靴店
長後駅のすぐ近くに、70年以上も地域の足元を支え続けてきた靴屋さんがあります。
その名も「靴のみやざき」。創業から3世代にわたって、足の悩みに寄り添い続けてきたお店です。
店内に一歩足を踏み入れると、店主が世界中から厳選した靴がずらりと並んでいます。
ここではまず、靴を選ぶ前に“足を知る”ことから始まります。裸足になり、測定台に立ち、手作業で細かく足の特徴を見極めてくれる──そんなていねいな接客に、思わず背筋が伸びる思いがしました。
一人ひとりの足の形や感覚に合わせて、ぴったりの靴を提案してくれる「靴のみやざき」。
本格的な一足から、子どもの足にやさしいシューズまで、幅広い世代の“足の健康”を支えてくれる、まさに頼れる存在です。
靴選びは、足の計測からはじまる
「靴のみやざき」では、最初に足の測定を行います。靴を脱ぎ、靴下も脱いで、裸足の状態で専用の測定台に立ちます。
そこで使うのが「フットプリント」という道具。
スタンプのように見えますが、足は汚れず、土踏まずのアーチや重心のかかり方まで一目でわかる優れものです。
そのあと、店主の宮崎さんがメジャーを使って足の周囲や甲の高さを計測。足を立体的にとらえることで、本当に合う靴を見極めてくれます。
3世代に受け継がれる“靴選びの技術”
足の測定が終わると、少し離れた場所で静かにメモをとっていた従業員の方がすっと立ち上がり、3足の靴を持ってきてくれました。
聞くと、現店主の息子さんとのこと。
「靴のみやざき」は、初代である現店主のお父さまが創業し、現在は2代目である店主が受け継いでいます。そして、3代目となる息子さんがすでに一緒に働いており、親子3代にわたって靴選びの技術と想いを引き継いでいるのです。
その中心にいるのが、“マスターシューフィッター”の資格を持つ現店主。
この資格は、「一般社団法人 足と靴と健康協議会(FHA)」が認定するシューフィッターの中でも最上位にあたります。
初級のプライマリー、上級のバチェラーを経て、さらに「足の構造や病理」「靴の評価とフィッティング技術」を深く学び、試験に合格した者だけが名乗れる、いわば“靴の専門家中の専門家”。
そんな確かな知識と経験を持つ店主が、日々の接客の中で、一人ひとりの足に向き合っているのです。
主観を大切にしたフィッティング体験
靴を試着して歩いてみると、どの一足も驚くほどフィット感がありました。まるで足全体をやさしく包み込むような安心感です。
「どれが正解かは、お客さん自身が決めるもの」と話す宮崎さん。
足指の動きや歩き方、感覚は人それぞれで、実際に歩いてみないとわからないことも多いのだとか。
その考え方に基づき、決して一方的におすすめすることなく、納得いくまで一緒に選んでくれるのがこのお店の魅力です。
感動した一足との出会い
最終的に選んだのは、登山靴ブランド「Bestard(ベスタード)」の「Krypton Lady」。税込36,300円と普段履いている靴と比べると高価ではありましたが、防水布製でレインシューズ代わりにもなる機能性、そして何よりそのフィット感に心を動かされました。
今まで、こんなに真剣に靴を選んだことがなかったかもしれません。
この一足のおかげで、外出が前より楽しみに。靴が日々の気分をこんなにも変えてくれるなんて、ちょっと驚きでした。
子どもの足にも、本当に合う靴を
「靴のみやざき」では、大人だけでなく子どもの靴選びにも力を入れています。
「多くの人が、自分の足よりも大きな靴を履いている」と宮崎さんは言います。
成長途中の足こそ、正しい靴選びが大切。だからこそ、県外など遠方から訪れる保護者の方も多いそうです。
足に悩むすべての人へ
安価な靴を何足も持ちたいという方には、向かないかもしれません。
でも、「本当に合う靴」「毎日気持ちよく歩ける靴」を求めているなら、「靴のみやざき」は必ず力になってくれます。
海外の足病医との交流や、解剖学・運動学への学びを重ねながらも、最後に大切にしているのは「その人の主観」。
足を測って、知って、体感して選ぶ。
そんな“真剣な靴選び”を体験してみたい方は、ぜひ「靴のみやざき」を訪れてみてください。
靴のみやざき
営業時間
9:30~18:00
定休日
火曜日・水曜日
電話番号
0466-44-0134
支払い方法
現金、カード
アクセス
〒 252-0801 神奈川県藤沢市長後672
駐車場:あり
※駐車場はナビパークと小田急の東口駅前駐車場がありますのでお問い合わせ下さい。
(お買い上げ3,000円以下の場合はご負担下さい)