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行事で動けず固まる年長娘にイライラ…もしかして「動かない」じゃなくて「動けない」だった? 娘が場面緘黙と分かった今、思うこと

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行事で動けず固まる年長娘にイライラ…もしかして「動かない」じゃなくて「動けない」だった? 娘が場面緘黙と分かった今、思うこと

監修:初川久美子

臨床心理士・公認心理師/東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち

年長さんになってから、プレッシャーを感じるようになった次女

次女は保育園で、「ものすごく恥ずかしがりやで引っ込み思案な子」と言われ続けながらも、楽しく過ごすことができていました。
ただ、年長さんになってからは、いろいろプレッシャーを感じ始めていました。
そのせいか、保育園への行き渋りが出てきたり、給食が食べられなくなったりと、今まで見られなかった問題が出てくるように…。
そんな中、なるべく小学校という環境に慣れるようにと、長女の学校行事などの際は次女も一緒に小学校へ連れて行くようにしていました。

長女の運動会、来年入学する年長さんに向けたプログラムに参加

もちろん長女の小学校の運動会にも参加。
長女の通っている小学校では毎年、翌年度入学してくる年長さんのためのプログラムが1つ用意されています。
プログラム内容は、「スタート→6年生の待つ箱の前へ行く→箱の中から好きな手作りおもちゃを選んで→ゴール」という、いたって簡単なもの。

ただ、そのプログラムの時間になって、次女を連れて行こうとしたところ、押しても引いても説得しても、全く動こうとしないのでした…。

もちろん今までの次女の性格から、大勢の人前に行くのが嫌なんだろうとは思いました。
でも、ちょっと走っておもちゃを貰ってくるだけのこんな簡単なことができなくて、これから小学校でやっていけるのか⁉ と、私自身に焦る気持ちもありました。
「いつもの保育園ではできることなんだから、やらせればできるはず!」と、次女の背中を押して、半ば無理やり連れて行ったのでした…。

楽しそうに参加している子たちの中で…

無理やり連れて行ったものの、端から見ていると、緊張で固まり、一人でどんよりした雰囲気の次女…。
結局次女は一人で立ち尽くしていて最後までスタートできず、先生に背中を押されてやっと動き出したのでした。
何とか6年生の前に行くも、どのおもちゃが良いか言えず、6年生が手渡してくれたものを持って立ち尽くす次女。
6年生に引っ張られ、先生に背中を押されてやっとゴール…。
とにかく自分で動けない。
ほかの同年代の子が楽しそうにスイスイとこなしている中、自分で動けない次女を見て、「やり方が分からない訳じゃないのに、なんでこんな簡単なことができないんだ?」と、私はもどかしい気持ちになっていました。

今思えば…

このころは、「なんでこんな簡単なことができないんだ??」「引っ込み思案にしてもほどがあるでしょう!」と、本当はやればできるのに、次女がやりたくないためにわがままを言っているのではないかと正直イライラ…。
なので、余計「小学校で困らないようにしなくちゃ!」と私の気持ちばかりが焦って、次女にとってはわりとキツいことを言っていたと思います…。
その後、場面緘黙かもと分かったときに、次女の行動に対して「話さない」・「動かない」じゃなくて「話せない」・「動けなくなることもある」と知りました。
今思えば、私の理解ない言葉が次女に余計にプレッシャーを与えていたんだろうな~と…。
わが家は小学2年生で場面緘黙の診断が出ましたが、もっと早く次女の行動に対して理解できていたら、もっと違った対応ができて、次女も安心して過ごせたのかも…と今さら思う母でした…!

執筆/まりまり

(監修:初川先生より)
多くの子が楽しく活動する場面で、うちの子だけ緊張と拒否を呈していたら…お母さんからしたらとても焦りますし、困惑されますよね。

多くの子が楽しそうにしていて、そして保護者の方ご自身が幼いころに楽しかったと思う活動だとしたら、きっとこの子にとっても楽しいはずに違いない、と想像するのは当然のことです。とはいえ、よくよく考えてみると、物事に対する思いは人それぞれで、緊張したり不安に思ったり、参加するより見てるくらいでいいと思ったりすることは意外とあるものです。

のちに場面緘黙の診断が下りたとのことですが、場面緘黙に限らず、お子さんが能力としては「できる」けれども、「やらない・やれない」という展開になることはあります。
「どうしてやらないの?」というところで思考停止することなく、「もしかしたらこういう場面は苦手なのかな?」などさまざま思いを馳せてみると、うまくいかない場面の捉え方が変わってくるかもしれません。

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