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「子どもたちにうらやましがられたい!」3人の母・てくてくさんの“毎日最高”な生き方【山々インタビュー#3】

Sitakke

Sitakke

北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を紹介する連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」。

自分の足で歩いた先にある絶景と、おいしいごはんは、もう最高!
文化部出身・運動神経ゼロの私でも楽しめる「コスパはなまる山」が盛りだくさんです!

北海道のどこかの山で背負子を背負って現れる「お菓子売りのてくてく」さん。

その活動が今、どんどん広がりを見せています。
「私のやりたいことは、これだ!」と突き進んできた彼女の生き方とメッセージを聞きました。

【連載】こう生きたっていい

いろいろな生き方・働き方をしている北海道の女性へのインタビューを通して、自分らしく生きるヒントを見つけるための連載。
今回は「山々」とのダブル連載です。

おいしいものを届けたい!

もともと焼き菓子が大好きで、お菓子作りが趣味だったてくてくさん。
山で行商するお菓子は、当初はすべて手作りしていました。

「グラノーラなどは腹持ちのよさも考えていますが、『行動食に適したもの』に特化させているわけではないです。自分が食べたいもの、山で飲むコーヒーに合いそうなもの、などで商品開発をしています」

行商が軌道にのってきた2023年からは北広島市にある菓子店「THE DAY」に製造を発注。

Nobuhiko Tanabe

「どうやったらおいしいものが届けられるか、一緒に試行錯誤して作っています。私もパティシエとしての知識は全然ないので、『こういうのを作りたい!』とイメージを伝えて、それにアドバイスをもらって、試作…を繰り返しています。楽しいですよ!」

そうしてできあがったクッキーやグラノーラなどの焼き菓子たちは、てくてくさんに背負われて山に旅立ちます。

Nobuhiko Tanabe グラノーラに入っているドライパイナップル!甘酸っぱくておいしい!

ちなみにTHE DAYさんとも、札幌の三角山で会ったことをきっかけにお菓子作りをお願いすることになったそう!
本当に…山は人と人をつなげますね…。

「私もてくてくさんになりたい」全国に展開中

Nobuhiko Tanabe

北海道で始まったこの活動は、なんと2024年から全国展開されています。

今は四国店・福岡店・大阪店・京都店・みちのく店の5店舗。
さらに山梨店と愛知店もまもなくオープン予定です。

「いつかカフェを開いて自分のお菓子を売りたい」
「好きな山で、てくてくさんのような活動をしてみたい」

様々な理由で直接てくてくさんにコンタクトとって応募をしてきたといいます。
てくてくさんのシンボルともいえる背負子は、その都度てくてくさんが手作りして届けているのだそうです!

「全国展開も必死にやっているわけではなくて、条件があえばって形なのですが、それぞれの夢に向かって走っていく道のりをサポートできればと思っています。楽しんで活動しているのを見るとうれしいですしね」


子どもたちがうらやましがるくらい楽しい大人に

Nobuhiko Tanabe

現在はフリーランスで活動しながら、3人の子どもを育てているてくてくさん。

「子育てと仕事の両立って永遠のテーマかもしれないんですけど、フリーランスになることはチャレンジしてみたいと思っていたことだった」と話します。

「子どもの部活の送迎をして、合間に仕事をしたり、撮影の依頼や書き物をしたり…自分の遊びもいれつつ、仕事も子育てもいれつつ。いい状態で子育てするためにも、しっかり楽しく遊ぶっていうのはすごく大事かな」

ちなみに、今は登山以外にマウンテンバイクも趣味なんだそう。
2年前の足のケガをきっかけにリハビリとして始めてからはまっているのだとか。

Nobuhiko Tanabe

「てくてくさん」以外の仕事もしながら、商品開発や運営をし、週末には登山をして行商…さらには子育て…。
そのバイタリティは、いったいどこからやって来るのでしょうか。

「子どもたちがうらやましくなるような生き方をしたいと思っています。『お母さんは仕事ばっかりで好きなことができていないな。いつも疲れた顔しているな』と思われるのはいやで。うらやましがられて『早く大人になりたい!』って思ってもらえるような姿を見せたいですね」

てくてくさんいわく「楽しんでいれば色々なことがうまく回る」そう。

山口さんがてくてくさんになったときの「なんか楽しそう!」というワクワク感がずっと原動力だといいます。

Nobuhiko Tanabe

「今もこれが正解かってわからない、けれどチャレンジしてみたいと思っていたことができて、やりたいことができている感覚。今、『毎日最高!』って思って活動をしています」

今後の展開については、全く決まっていないということでしたが「これが好き、やりたいっていう気持ちを大切に、変化していきたい」と語るてくてくさん。

人を笑顔にするパワーにあふれていました。

インタビューを終えて

オンラインインタビューでのインタビューが終わった瞬間、自分の中にじわじわとエネルギーがあふれてくるのがわかりました。
てくてくさんの笑顔と言葉に感銘を受けたのでしょう…なんだか走り出しそうになりました。
人を前向きにさせるパワーがオンラインでも伝わってくるなんて、すごい。
社内をパンプスで走り回れそうなほど力がわいたので、次は登山中ヘトヘトな瞬間にあの笑顔に会ってエナジーチャージしたいです!

ちなみに…後日私もイベントに出店していたてくてくさんのお菓子を購入!
山で実際に食べてみました。
その登山レポも後日お伝えします!

コラボ企画が始動…?

そして…、なんと今回のご縁をきっかけに、てくてくさんとの「コラボ」企画も始動…!

お昼の時間、小腹が減っていたときなど、山だけでなく平地でもピッタリなおいしい焼き菓子たち。
そんなすてきな山おやつ…なんと、「山々」とコラボさせていただきます!

まずは10月19日にてくてくさんの「行商」に私たちもご一緒します!
どこに行くかはお楽しみ…。
私も、山で出会うてくてくさんファンの人たちとの笑顔のひとときを今から楽しみにしています!

山おやつ開発の今後の行方にも、こうご期待!

■記事内写真提供協力:田辺 信彦さん
東京都出身。2024年から北海道道北中川町を拠点とするフォトグラファー/ビデオグラファーそしてDJ。
写真というアートフォーマットに魅せられ自転車を中心としたあらゆるスポーツ、音楽などの中心に宿るカルチャーを美しく切り取る。
ヨーロッパの自転車競技「シクロクロス」に魅せられ、それを切り取った写真集プロジェクト「CROSS IS HERE」を進行中。
また現在は北海道内の山々でお菓子を売る、山でしか買えないお菓子屋さん「お菓子売りのてくてく」の活動を追いかけるドキュメンタリー作品の製作も行っている。
Instagram : @nobuhikotanabe

連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」

※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。

文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCテレビでは「グッチーな!」「ジンギス談」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」「大江裕の北海道湯るり旅」などを担当。登山歴4年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中

編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は取材時(2025年8月)の情報に基づきます。

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