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【熊本市中央区】加藤清正ゆかりの醤油。「兵庫屋本店」で醤油を買ったら、歴史的建造物まで見せてもらった!

肥後ジャーナル

【熊本市中央区】加藤清正ゆかりの醤油。「兵庫屋本店」で醤油を買ったら、歴史的建造物まで見せてもらった!

料理の基本「さ(砂糖)、し(塩)、す(酢)、せ(醤油)、そ(味噌)」。 この中でも、特に醤油と味噌は地域によってかなり味が違います。 南に行くほど甘くなる、とも言われる醤油ですが、やっぱり馬刺しや刺身には甘めの醤油が合いますよね(個人の意見です)! 「新町に古くからあるお醤油屋さん、めっちゃオススメ!」と聞いたので、家の醤油も切れそうだし、補充がてら早速行ってきました。

300年以上続く老舗

場所は新町、市電「蔚山町」電停からすぐの場所にあります。

電停を降りて、ローソンとガソリンスタンドの間の道を進むと、大きな白壁の蔵が見えてきます。 創業は1715年の老舗、「兵庫屋本店」

お店の前に駐車場があります。

ご先祖は元々兵庫の人で、加藤清正の家来として熊本にやってきたんだそうです。 細川家に藩主が替わった時に武士を辞めて商人になった時、お店の名前に故郷の名をつけて「兵庫屋」にした、と伝えられています。

よりどりみどりの醤油と調味料

お店の中には醤油をはじめとする調味料がずらり。

一番人気は「蔚山醤油」、新町周辺の地名が「蔚山町」だったことに因んだ商品です。

ほんのり甘さがあるので、馬刺しや刺身にベストマッチ!と教えていただきました。

お試しにちょうどいいサイズ(150ml)もあります。

唐辛子エキスの入った「ピリ辛味」や甘味の強い「甘露」等、気になる味もこのサイズなら気軽に試せそう。

その他、あったら絶対料理が楽な「2倍濃縮つゆ」や「白だし」も。

人気なのか、どちらもラスイチでした(白だしがないのはライターが購入用に確保していたせいです)。 冷蔵庫には味噌と甘酒がありました!

麦味噌と米味噌、合わせ味噌がありますが、この日は袋入りの米味噌が売り切れでした。

どれも美味しそうで悩みましたが、今回は旨味とコクの強い「もろみしょうゆ」と「姫様の白だし」を購入。

さっそく使ってみましたが、これは勧められるだけある…! 煮物や刺身以外にも、炒め物とかに入れても香ばしくて美味しい! お値段もお手頃だし、持ち帰り用のパッケージもあるので、熊本土産にもオススメです。 実際、観光客もよく買っていくのだそうです。

歴史的建造物を無料で?!

「兵庫屋本店」は、商品以外を目当てに来る人もいます。

こちらのレンガ造りの資料室!

店舗の奥にある麹室(味噌や醤油に必要な麹を発酵させる場所)を、現在資料室として展示。

創業時からの商売ゆかりの品が展示されており、営業時間内なら無料で自由に見学できます。太っ腹!

1915年の「パナマ運河開通記念博覧会」にお店の味噌と醤油を出品した際の表彰状も。 熊本の味噌と醤油が100年以上前に世界に羽ばたいていた…! ちなみにこの資料室、二重にレンガを積み、その間にもみ殻を詰めている構造のため外気温の影響が少ないんです。

取材時は雪が舞う寒さでしたが、資料室の中ならコート無しでも行けるくらい快適でした!

まとめ

調味料を変えただけで、ご飯の質がこんなに上がるとは嬉しい驚き。 商品だけじゃなくて、「こんなお店で買ってきたんだよ」とお土産話もできる兵庫屋本店。 ぜひ絶品醤油を買いに行ってみてください。

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