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温暖化で焼酎づくりに変化 ジャガイモの生産量減少で「サツマイモ焼酎」試作に町運営の醸造所が挑戦 北海道清里町

Sitakke

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ジャガイモ…ではなくサツマイモ焼酎

国内初のじゃがいも焼酎の生産で知られる、北海道の清里町で新たな原料を使った焼酎づくりが進められています。
新商品開発の背景には道内の農業を取り巻く環境の変化もありそうです。

斜里岳のふもと、清里町の清里焼酎醸造所です。ここで作られているのがマチの特産品・じゃがいも焼酎「清里」です。

2025年10月 じゃがいも焼酎「清里」の仕込み

100%町内産のジャガイモで作った焼酎は、1979年の発売以来、口当たりの良いまろやかな焼酎として全国のファンに知られています。

例年、ジャガイモの収穫が始まる秋から仕込みが始まりますが、11月13日、醸造所をのぞいてみると加工しているのはジャガイモではなくサツマイモでした。

町が運営する醸造所ではいま「サツマイモ焼酎」の開発を進めています。

なぜサツマイモ?

「焼いも」で人気の品種「紅はるか」を600キロ仕込み、試作に取り組んでいます。
清里焼酎醸造所の新輪誠一所長は「近年、清里町でも温暖化の影響なのか、品質のいいサツマイモが採れるようになった」と話します。

本州や九州で栽培が盛んなサツマイモは、温暖化と、ここ数年の焼いも人気も手伝って道内でも作付けする生産者が増えています。

一方、「温暖化」で取り巻く環境に変化が起きているのが「ジャガイモ」です。
夏の高温や雨不足で栽培が大変になっているうえ、農家の高齢化で作付けする農家も減り、ジャガイモの生産量は減少傾向です。

原料の確保が将来的に難しくなる可能性があることが「サツマイモ焼酎」開発の背景にあります。

清里焼酎醸造所の新輪誠一所長は「温暖化の影響でジャガイモは品質のばらつきも生じてきているというのも農家から聞いている。今回の仕込みを当面の間やってみたい」と意欲的です。

伝統は守りつつ新しい「芋焼酎」で町を盛り上げたい。
町は、2026年の春までに「サツマイモ焼酎」の試作品を完成させたい考えです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年11月13日)の情報に基づきます。

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