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4年ぶりに帰ってきた!ミュージカル『メリー・ポピンズ』歌唱披露イベントレポート

SPICE

小野田龍之介、笹本玲奈、濱田めぐみ、大貫勇輔(左から)

2022年3月26日(土)から東急シアターオーブほかで開幕するミュージカル『メリー・ポピンズ』の歌唱披露イベントと記者会見が1月26日(水)に渋谷ヒカリエホールAで行われた(3月20日(日)~3月25日(金)プレビュー公演)。

この日は、メリー・ポピンズ役の濱田めぐみ/笹本玲奈、バート役の大貫勇輔/小野田龍之介、ジョージ・バンクス役の駒田一/山路和弘、ウィニフレッド・バンクス役の木村花代/知念里奈、バードウーマン/ミス・アンドリュー役の島田歌穂/鈴木ほのか、ブーム提督/頭取役のコング桑田/ブラザートム、ミセス・ブリル役の浦嶋りんこ/久保田磨希、ロバートソン・アイ役の石川新太、アンサンブルキャスト27名の計42名が出席。歌唱披露イベントの様子は生配信された。

ミュージカル『メリー・ポピンズ』2022 製作発表 歌唱披露ダイジェスト

小野田龍之介と笹本玲奈

濱田めぐみと大貫勇輔

本作のビッグナンバーである「チム・チム・チェリー」や「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」、心に残る「何もかもパーフェクト」や「鳥に餌を」の計4曲が披露され、開幕が一層待ち遠しくなった。

小野田龍之介(左)と大貫勇輔

記者会見では、プリンシパルキャストが挨拶。質疑応答も行われた。

濱田めぐみ:きょうはよろしくお願いします。

笹本玲奈:今回、念願かなってメリー・ポピンズ役をやらせていただくことになりました。本当に幸せです。きょうはよろしくお願いします。

大貫勇輔:初演に引き続き、バートの役をやることができて、本当に嬉しく思っております。どうぞよろしくお願いします。

小野田龍之介:初演のときはロバートソン・アイ役として出演させていただきまして、この度はバート役という役替わりで出演させていただきます。張り切って稽古しております。本日はどうぞよろしくお願いします。

歌唱披露の様子

山路和弘:緑のジョージがいなくなりましたので(※Wキャストを務める駒田一は別の仕事のため会見を中座している)、私が代表して挨拶します。マイケルとジェーンの父親をやらせていただきます。おじいちゃんではありません。よろしくお願いします。

木村花代:初演に引き続きウィニフレッド・バンクスを演じます。この作品にまた携わることができて、本当に光栄に思っております。「どんなことでもできる、自分で邪魔をしなければ」というセリフにあるように、私自身としてもウィ二フレッドとしても毎回稽古で勇気と愛をいただいています。今年もどうぞよろしくお願いします。

知念里奈:今回初参加させてもらいます。今、お稽古で毎日少しずつメリー・ポピンズの魔法にかけられて、毎日楽しく過ごしています。精一杯務めたいです。よろしくお願いします。

島田歌穂:初演に続き、バードウーマン、ミス・アンドリューという両極の真逆の二役に挑戦させていただきます。今回はさらにさらに女優冥利に尽きるような、幸せな挑戦、楽しく頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。

ミュージカル『メリー・ポピンズ』の出演者たち

鈴木ほのか:初演に引き続き、バードウーマンとミス・アンドリューの全く正反対の二役をやらせていただきます。すでに稽古が白熱しておりまして、新しいバードウーマンとミス・アンドリューが生まれそうな気がしております。どうぞよろしくお願いします。

コング桑田:まずは中年オヤジたちの星・ブーム提督役、ジョージ・バンクスが勤めております銀行の頭取役をやらせていただきます。初演に引き続いて楽しく演じたいと思っておりますので、皆さま、よろしくお願いします。ありがとうございます。

ブラザートム:以下同文です。

浦嶋りんこ:家庭の中でものすごく人間味のある表情や言葉をたくさん使っている役なので、ぜひそれを舞台の上から劇場の皆さまにお届けしたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

久保田磨希:初演に続きまして、ミセス・ブリル役をやります。どうぞよろしくお願いします。2018年の大千秋楽のその直後から、もし再演があるならもう一度ミセス・ブリルをやりたいと願っておりました。願いかなって、新しい『メリー・ポピンズ』でもミセス・ブリルをやることができてとても嬉しく思っております。2022年版のバンクス家を支え、愛し、特にウィニフレッドを叱咤激励し……支えていくというのもおこがましいんですけど、支えていくんですよお、ミセス・ブリルが!どうぞよろしくお願いします。

石川新太:誰もが知る名作中の名作『メリー・ポピンズ』に参加できることをとても光栄に思っています。稽古が進んでいるんですけど、僕は今回からの参加なので、新しいロバートソン・アイ役を作れたらいいなと思っています。

※なお、石川とWキャストの内藤大希は体調不良のため欠席している(PCR検査は陰性だったという)。

歌唱披露の様子

ーー初演から引き続き演じられる濱田さんと大貫さん。今回からの笹本さん、役が変わった小野田さん。それぞれ相手役との違いなどを教えてください。

濱田:私は初演に関わらせていただきまして、今回4年ぶりですが、自分の中の変化はそれほどなくて。そのときにメリー・ポピンズとしての目線そのまま、メリーの感覚で物を見れているなという感覚があるなとあります。

そのとき共演させてもらっていた大貫くんとは、前とのコンビを大事にしながら今回もより掘り下げていけたらなと思っています。Wキャストの龍ちゃん(※小野田のこと)は、これからどんなバートになるのか楽しみであります。

そして、笹本玲奈ちゃんはまっさらな状態で、綺麗な状態で、お稽古始まったので、私はできる限り渡せるものは渡すし、なるべく玲奈ちゃんが稽古やりやすいように稽古やってもらいたいなと思う反面、彼女がどんどんメリー・ポピンズとして演出を受けて、成長して、メリー・ポピンズの先輩からメリー・ポピンズの後輩が育っていくのを目の当たりにしているような感じで。

いろいろな方の成長を見て取れて、とても楽しいですし、自分にとっても刺激的。手を取り合ってやっていきたいなと、ワクワクしながら毎日稽古しています。

濱田めぐみ

笹本:今めぐさんが仰ったように、私はまっさらな状態で入って、右も左もわからない状態で入ってしまったんですけど、めぐさんは毎日ようにメリー・ポピンズならではの細かい所作だったりとか、前回の動きなど、細かいところまで見てくださっていて。

「ここはこうしたほうが後々楽になるよ」とかポイントを教えてくださっているので、今は演出家のみなさんやめぐさんの仰っていることを頭に入れ込んでいる状態なので、今私がどうなのか、めぐさんがどうなのか、バートの二人がどうなのか、周りが見えない状態です。

鈴木ほのか

大貫:小野田くんはロバーソン・アイの役を初演でやられていて、全然バートと絡みがなかったものの、出ていなかったところでバートをよく見ていたと言っていて。だから振付の稽古が始まったときに、僕よりも覚えているんですよ。よく見ていたから。やっていた側は忘れていることもあって、逆に教えてもらっている毎日です。

濱田メリーは近くにいるのに、すごく遠い存在。遠くにいるのに、すぐ近くにいてくれるような存在。笹本さんは兄弟のような、友達のような感覚があるんだけど、手が届かない高嶺の花というか、高い存在という雰囲気を稽古場で感じています。

島田歌穂

小野田:いや、本当に私も初めてバートをやっていますので、早く二人(※濱田と大貫)のように周りを見れたらなと思っています。『メリー・ポピンズ』は決まり事が多いんですよね。振付も芝居の動きも形式が多いので、とにかくそれをやり続けている最中です。

Wキャストとかトリプルキャストの面白さって、それをやった上で俳優の素養が稽古するごとににじみ出てくることが面白いのかなと思うので、前回はロバートソン・アイとして、メリーとバートを見ていましたが、今回はバートとして、どのようなお二人のメリーにシアターオーブ で出会えるのかなと非常にワクワクしながらお稽古しております。

大貫さんはバートとしては一度完成されている方なので、その背中を追いながら、時にはこれってどうなんだろう?と一歩引いたところで見ながら、お互い作っていけたらなと頑張っております。温かい目で見てください。

笹本玲奈

ーー思わずキャストの皆さんが笑顔になってしまうような楽曲がありましたら、教えてください。

濱田:さきほど小野田くんも言っていたんですけど、かなり決まり事というか、やらなけれればいけないことが1曲の中でもものすごく多いんですね。今、それを習って、体に入れ込んでいる最中で、個人個人がやらなければいけない状況もありますけど、全員一緒にやらなければいけない振付もあって。

その振りを写してもらって、全員やり終わった瞬間に「は~」という安堵の声と、できなかったことの悔しさが毎回毎回稽古終わりごとに出でくるんです。さきほど歌いました「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は、全員振りをするところがあるんですけど、聞いただけでも何を言っているのか分からないぐらい難しいところに振りもつくので。それを稽古をした時のみんなの終わった瞬間の感じが、非常にお祭りが終わった感じで(笑)。稽古終わりはそんな感じになっています。全曲ですね、言ってみれば。

濱田めぐみ

笹本:1幕のナンバーを毎日振り付けしているんですけど。どの曲も細かい所作だったりとかやらなくてはいけないことだったりとか、メリーのマジックとかが多くて。その中に難しいステップがあったりするので、頭がすごい混乱しちゃうし、足もパンパンですし、体も重い状態なんですけど、不思議とお稽古が終わった後は疲れた~という中でも、すごく気分がいいというか、明るいミュージカルで、誰も死ななくて、笑顔でどの曲も終われるナンバーだからなのかなと思います。体は疲れているけれども、心はいつも元気になりながら、稽古場を後にしています。

コング桑田

ブラザートム

ーーコングさんは初演に出演されていますが、思い出があれば教えてください。

コング:私は2018年初演の稽古2日目に母親が急に死んじゃいまして、稽古始まって2日目にすぐに大阪に1週間ぐらい帰らせてもらって、お葬式をあげさせてもらって。急だったので、すごい悲しかったんですけど、稽古戻ってきて、みんなに「大丈夫?」って言ってもらって、支えられて、悲しみを乗り越えることができました。

歌もあったりして、ダンスも大変でございます。膝痛いんですわ。そやけど踊らせてもらったりして、悲しみを乗り越えることができましたし、本当にハッピーというか、頑張っていこうという気持ちになれたので、おかんが亡くなったりしたこともありますけれど、この作品には思い出深いものがあります。

初演に引き続いて再演にも呼んでもらって。今度は新しく演出が変わっていますので。ダンスのシーンと、私とブーム提督が惚れている女性の方がいらっしゃるんですけど、その方に対する恋のアプローチがちょっと変わったりしてですね。どきどきしております。楽しみにしています!

ーーコングさんとWキャストを組まれるトムさん。意気込みをぜひ!

ブラザートム:あまり意見がないです。初めてなのでわからないんですけども、今聞いて、そういうところが違うんだと教えてもらっている感じなので。

すごい数のPCRの検査をする。それぐらい夢中になって、スタッフも何もかもが情熱をかけているということが、やり始めてわかるんですよね。これは届けなくてはいけない作品なんだって、わかります。子どもたちがどこでも行けないからこそ、今届けなきゃいけない。その中で2役もやるということで、これはそこそこ頑張らないと行けないと思っています。

浦嶋りんこ

久保田磨希

ーー演出のお気に入りポイントがあれば教えてください。

濱田:やはりメリー・ポピンズは空を飛びますのでね。空を飛んできてバンクス家に来るときと、空に帰っていくときですかね。

笹本:私も早く空を飛びたいなと毎日思っています。空を飛ぶシーンが一番楽しみです。いちミュージカルファンとしては、あれだけのキャストが大人数でタップを踏む「Step in Time」が個人的に大好きです。

大貫:メリーの魔法を借りて、「Step in Time」で壁を登っていって、逆さでタップをする景色は、いまだに覚えています。素晴らしい景色の中で逆さまのタップを踏める経験は、他の作品ではできないことなので、あの景色が見られることを嬉しく思っています。

石川新太

小野田:映画にもミュージカル版にもある「ジョリー・ホリデー」のナンバーで、一番に灰色の雲がかかった公園から、メリーの魔法で世界が変わるところが一番好きだな。初演で見た時から。客席からあのシーンを見たときに、カラフルになった瞬間に、涙を浮かべた記憶があります。目に優しいミュージカルですよね。目でワクワクできるミュージカルって、そんなにないと思うんですけど、あそこは大好きです。

島田:私も「ジョリー・ホリデー」の、灰色からふわっと変わるところが大好きで。私はいつも袖からその瞬間をずっと見させてもらっていたぐらいでした。重なっちゃうかもしれないんですけど、ミス・アンドリューがメリーの魔法で鳥籠に閉じ込められ葬られてしまう瞬間が、イリュージョンに自分が入れている幸せを感じます。

小野田龍之介

鈴木:重なりました(笑)。急にメリーに魔法をかけられて、子どもたちに飲ませるはずの毒のボトルが自由に動き回り、スプーンも動き回り、最後は鳥籠に入ってしまうんですけど、その時のデュエットの曲が素晴らしくて!それがすべて曲の中に細かく細かく決められて、すごいスペクタクルになっているんですけども、鳥籠に入った瞬間が最高に快感なんですね。そこをぜひご覧になっていただきたいと思います!

知念里奈

木村花代

ーーぜひ新キャストのみなさんも意気込みを教えてください!

知念:私は初演を拝見していまして、客席でこの作品をみて、本当になんともハッピーな気持ちになりました。機会があったらウェ二フレッド役をやってみたいなと思って、オーディションの機会があって、今回演じさせていただくことを嬉しく思っています。

稽古場はとてもハッピーで、作品自体がそうなので、ポジティブで、本当に優しくて温かいエネルギーで、日本のスタッフもキャストもみなさんで一緒に導いていってもらっているなという感じです。バンクス家がメリー・ポピンズに影響を受けて、どんどん変化していく様が素敵なお話なので、きっと多くの人に共感してもらえるんじゃないかなと思います。頑張ります。

ブラザートム:僕、全然わからないんです。少ししかやっていないので何も言えないんですけど、さぞ面白いんだと思います。皆さん、これだけ夢中になっているんですから、僕も見に行きたいぐらいです。僕が驚くぐらい面白いですから、皆さんぜひ見に来てください。

笹本玲奈

石川:僕としては1幕のお家のシーンで、バタバタしているシーンなんですけど、ロバートソン・アイとしてもカバンを渡さなくてはいけなかったり、傘を渡さなくてはいけなかったり。段取りが多くて、テンパってしまうんですね。演出サイドからは本当にリアルでカオスで最高だったと褒めていただけるんですけど、本番では意図的なカオスになれるように頑張りたいと思います。

大貫勇輔

ーー観客の皆さまへメッセージをお願いします。

濱田:今、実際に現実ではきついこととか苦しいこととか思い通りにならないことが続いていますが、メリーは舞台の中でこう言います。「どんなことだって起きるわ。その気になれば」。この舞台、みなさん見にきてくださって、このメッセージを持って帰っていただいて、自分の生活、そして周りの方々に温かい愛を届けていただければなと思います。メリー・ポピンズとして舞台上で待っておりますので、ぜひ皆さまで遊びに来てください。

山路和弘

笹本:このような状況の中で、絶対に見に来てくださいいう風に言えないときですけれども、エンターテイメントというのはこういうときだからこそ、多くの皆さんに勇気を与えたりとか、笑顔になっていただくものだなというのを改めてメリー・ポピンズを通して、毎日感じています。

この作品を通して、少しでも多くの方が温かい気持ちになったり、誰かに優しい気持ちを持ちたいなという風に思える作品になっていると思います。そんな温かい作品をお届けできるように稽古を頑張りたいと思います。

鈴木ほのか

大貫:稽古していてもそうなんですが、楽しすぎて幸せすぎて涙が出てくることはそうそうないことだと思うんです。それが起きるミュージカルで、幸せをたくさんのお客様と共有できることを夢見ていますし、全力で頑張りますので、楽しみにしていてください。

小野田:初演から4年経って、まさか世の中がこんな制限が多い、閉鎖されたような世の中が来るとは思いませんでした。こうやって演劇が動き出して、お届けできる環境になったときに、本当にこの『メリー・ポピンズ』という作品はミュージカルの魔法、ディズニーの魔法、たくさんのエネルギーが詰まった最高のエンターテイメントだと思うんですね。なかなか交流することができないなかで、ドキドキする気持ちやワクワクする気持ちをまた呼び戻してくれる。こういう状況下が開けたときに、そういう気持ちをメリーの魔法で引っ張り出してくれる。そんな作品だと思いますので、ぜひお楽しみにしてください。カンパニー一同頑張ります。

島田歌穂

また会見では、オリジナルプロデューサーであるキャメロン・マッキントッシュからのコメントも公開された。

こんにちは。ロンドンのキャメロン・マッキントッシュです。本日は皆さまに、私とディズニーによる『メリー・ポピンズ』が再演するというエキサイティングなニュースをお伝えできることを、嬉しく思います。4年前、2018年3月の初演は、期間限定の公演が完売する驚異的な成功を収めました。新型コロナウイルスの影響もあり、再演に4年を要しましたが、この3月には、前回のキャストに加え、非常にエキサイティングなスターたちの新キャストも加わり、最高のカンパニーが揃います。
観客の皆さまは、連日連夜大いに笑い、拍手を下さり、素晴らしい楽曲と素晴らしいオーケストラとともに、きっとこの素晴らしいストーリーを愛してくださるでしょう。これは私が今まで手掛けた作品の中で最も華々しく、そして間違いなく最もマジカルなものの一つです。
そして、皆さまに元気になっていただくのに、これ以上の作品は想像できません。さぁ、チケット売り場へStep in Time(駆けこんで)して、メリー・ポピンズとともに最高で最上のひとときをお過ごしください。

取材・文・撮影=五月女菜穂

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