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「見てくれる人に力を」 パリ五輪7人制女子ラグビー日本代表内定 四日市メリノール学院出身の水谷咲良選手が表敬訪問

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出迎え時、森市長からお祝いの花束を受け取る水谷選手(左)=四日市市諏訪町

 四日市メリノール学院高校を卒業し、パリ五輪7人制女子ラグビー日本代表に内定した水谷咲良選手(20・東京山九フェニックス所属)が7月10日、四日市市役所を訪れ、同市の森智広市長らに五輪への意気込みなどを語った。

 市役所1階ホールで来庁者や職員らに出迎えられた。拍手が沸き起こる中、森智広市長から花束を受け取った。市役所8階の来賓室で、これまでの歩みや五輪への意気込みを語った。

 小学4年生の時、四日市ジュニアラグビーフットボールクラブでプレーを始めた。「ラグビーで五輪に出たい」と、中学2年の時、親元を離れ単身、ラグビーの本場ニュージーランドのハミルトンガールズハイスクールに留学。2020年コロナ禍で帰国すると、ニュージーランドに入国できなくなり、四日市メリノール学院高校に転入。在学中から日本代表チーム「サクラセブンズ」の合宿に参加し、卒業後に「東京山九フェニックス」に入団した。

【大会への意気込みを話す水谷選手】

 昨年11月のパリ五輪アジア予選に全試合に出場し優勝。日本が五輪出場権を獲得した。しかし今年3月ひざのけがで、2カ月入院。主治医の「五輪に間に合う」という言葉を信じ治療したが、「なかなか回復せず心が折れた」という。5月に退院しサクラセブンズの合宿に参加したが、ひざの痛みを感じ、再度入院。6月にチームに戻った。五輪メンバーセレクションの合宿では通常の強度の練習に参加し、メンバー入りを果たした。

 表敬訪問で入院中の辛い思いを語った時は、涙する場面もあった。内定を知った同高のラグビー部の監督の黒須浩二教諭や、他の教員から「本当によく頑張った」というメッセージや、同期や後輩からも応援メッセージが届いたそうだ。

 フォワードとして、激しいタックルとスピードのあるランが武器。小さいころから五輪出場だけを目指してきた水谷選手。チームとしてはメダルを目指す。「代表入りできたことに感謝し、覚悟と責任をもったプレーで、見てくれる人に力を与えられたら」と語った。

【記念品として贈られた四日市のマスコットキャラクター「こにゅうどうくん」を手に笑顔でポーズを決める水谷選手】

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