PFP1位オレクサンドル・ウシクがヘビー級4団体を再統一!デュボアに痛烈KO勝ち
5回に2度ダウン奪い2年ぶりのリマッチ制す
プロボクシングの4団体統一世界ヘビー級タイトルマッチが19日(日本時間20日)、イギリス・ロンドンのウェンブリーアリーナで行われ、WBA・WBC・WBO王者オレクサンドル・ウシク(38=ウクライナ)がIBF王者ダニエル・デュボア(27=イギリス)に5回1分52秒KO勝ちし、ヘビー級で自身2度目の4団体統一を果たした。
デュボアが当時3団体王者だったウシクに挑んだ2023年8月の初戦はウシクが9回KO勝ち。約2年ぶりのリマッチはウシクが38歳でも衰えない強さを印象付ける結果となった。
5回、ウシクの右フックでデュボアがダウン。立ち上がったデュボアはウシクの追撃の左フックをまともに顎にもらい、2度目のダウンを喫した。
辛くも立ち上がったところでレフェリーが10カウント。リングを横切って自コーナーに戻るデュボアを横目に、ウシクはリング中央でひざまずいて喜びを表現した。勝者と敗者が交錯した瞬間だった。
パウンド・フォー・パウンド1位の実力証明
2012年ロンドンオリンピックのヘビー級金メダリストからプロ転向したウシクは、2018年にクルーザー級で4団体王座を統一。2021年にアンソニー・ジョシュア(イギリス)を下してヘビー級王座も奪取し、2階級制覇を達成すると、2024年5月にはタイソン・フューリー(イギリス)に判定勝ちで2階級での4団体統一を果たした。
そして、一度は返上したIBFのベルトを取り戻し、ヘビー級の4本のベルトを再統一。老舗ボクシング誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で1位に君臨している実力を見せつけた。
ウシクはこれで24戦全勝(15KO)。敗れたデュボアは22勝(21KO)3敗となった。
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記事:SPAIA編集部