元石川高 高校生が地域課題解決案 防災テーマにプレゼン
元石川高校2年生が取り組む学校設定科目「アントレプレナーシップ」(アントレ)の最終発表会が2月7日、アートフォーラムあざみ野で開催され、4グループの生徒が今期のテーマである青葉区の防災プランについて発表した。
アントレとは「起業家精神」の意。同科目は生徒の課題発見能力やリーダーシップを培うため、2017年度から開講された。生徒たちは企業や団体、自治体から提示された課題について話し合い、解決策を提案する。
今年度は気象予報士で防災士の片山美紀さん(NPO法人SoELa)が、災害現場で起こる「報道」「防災意識」「避難所」の3つの問題を提示。生徒たちは調べ学習や青葉消防署などへの取材を通し、実現可能なプランを模索した。
当日の発表では、生徒たちはSNSや動画を活用して防災に役立つ知識を伝えたり、子ども連れや女性、病人に配慮した避難所の運営計画を立てるなど、高校生ならではの柔軟な発想を披露していた。
子どもを通して祖父母に伝える
最優秀賞に選ばれた1班は、子どもや高齢者の防災意識向上について、親しみやすい啓発動画や、子どもが祖父母に学んだ事を伝えることで防災意識が定着するとプレゼン。メンバーの青木駿典さん、宇津木佐菜雫さん、石崎心菜さん、安士光太郎さんらは「作成した動画を児童に見せ、アンケートによる統計も交え説得力を持たせた。学んだプレゼン力を大学受験などで生かしていきたい」と話した。
審査を行った同法人の郷原正理事は「円グラフの作りなどまだまだ改善できる部分もあるが、総合点で勝った。一人が目立つのではなく、全体としての統一感がある良いプレゼンだった」と講評した。