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【離婚】妊娠中に夫が不倫!許したのに夫婦関係が破綻した妻の“大失敗”

ウレぴあ総研

永遠の愛を誓ったはずの夫婦ですが、統計上、3組に1組は離婚します。2023年12月、タレントのMEGUMIさんが年内に離婚が成立すると報じられましたが、夫である「Dragon Ash」の降谷建志さんが一般女性と不倫をしたと発覚したのは8月上旬。不倫の事実を知ったらすぐに離婚したというわけではありません。

夫婦の間に子どもがいる場合、不倫=離婚と結びつけることはできません。母親が子どもを引き取る場合、離婚は子どもから父親を奪うことを意味します。やはり、子はかすがいなので、まずは離婚せず、夫婦関係を修復する努力をするのが第一です。

私は行政書士、ファイナンシャルプランナーとして夫婦の離婚相談にのっていますが、離婚するタイミングは不倫の直後ではなく、しばらく先になることが多いです。なぜでしょうか?

今回の相談者、高橋美乃梨さん(会社員/36歳/仮名)が夫(会社員/40歳)の不倫に気付いたのは離婚の4年前でした。

妊娠中に夫の不倫が発覚した夫婦

「妊娠20週目のことでした。夫が夜中に携帯を触っていることに気が付いたんです!」

美乃梨さんは夫の不倫という悪しき記憶を思い出しながら語ります。美乃梨さんは妊娠中、寝付けない夜が多かったのですが、その日の深夜は夫も起きていたようで、美乃梨さんは横目を使って、夫の携帯をこっそりと覗いたそうです。

「うん。たぁくんと一緒に寝る―」「たぁくんは?おっきくなりたいって?」「また会いたいね」(注:夫の名前は孝弘(仮名)でニックネームは「たぁくん」)

ある女性から届いた卑猥なメッセージを目にしてしまったのです。夫とはただならぬ関係にあるのは確かでした。

美乃梨さんは翌朝、「誰と連絡をとっているの?私は安心して子どもを産んでいいの?」と問い詰めると、夫は「わかった。俺が悪かったよ。もう返事をしないし、連絡帳からも消すよ」と謝ってくれたそう。美乃梨さんが私のLINEに相談のメッセージを送ってきたのは、どうするのかを決めかねているタイミングでした。

「まだギリギリ中絶もできる時期だったので、どうするのか心底、悩みました」

美乃梨さんは当時の心境を振り返ってくれましたが、夫のことを許し、もう一度、やり直そうと心に決めたのです。そこで私は「旦那さんはきちんとけじめをつけないと」とアドバイス。

まず出産に伴って家族が増えたので悪しき思い出の詰まった家は引き払って新しい家に転居。さらに夫には二度と同じことを繰り返さないこと、家族と一緒にいる時間を増やすこと、そして妻の信頼を取り戻すよう努力すること。三つの約束を盛り込んだ誓約書に署名させたのです。

ハピママ*

約束を守る夫。しかし…

そして美乃梨さん夫婦はその後、どうなったのでしょうか?

夫も誓約書を交わした以上、三つの約束を守るため、携帯をロックせずに妻がいつでも見ることができる状態にしたり、自分の時間を削って渋々、家族と出かけたり、妻に対して優しく接したりしてくれたそう。

私は「不倫のことを完全に忘れるのは無理でしょうが、いったん過去のことを水に流し、不倫以前と同じように旦那さんと接しないといけませんよ」と注意しました。しかし、「心ここにあらず」という感じがにじみ出るので痛々しい感じで、夫婦の会話はいつもぎこちない感じに。

致命的だったのは美乃梨さんが夫婦喧嘩の最中、夫が少しでも言い返そうものなら「不倫した分際で何なの!」と一喝してしまったこと。そう言われてしまうと夫はただただ平謝りするしかないのですが、結局のところ不倫のことを根に持って、水に流さず、事あるごとに蒸し返すのは美乃梨さんの方だったのです。

これでは夫婦の間に会話がなくなり、一緒に行動せず、そしてセックスレスに陥るのは当然のこと。夫婦の性生活は義務的な感じで愛情を感じることはできず、2人目を授かることはなかったのです。

このように不倫によって夫婦間に生じた亀裂は、4年間の努力で塞がるどころか、むしろ深まってしまったのです。私が「これからどうするつもりですか?」と尋ねると美乃梨さんは首を横に振ります。

せっかく不倫という最大級の危機を乗り越えたのに、その後の結婚生活を4年間も全うできずに、2人は「離婚」という結論に至ったのです。

美乃梨さんのように不倫発覚から数年後、今度は「性格の不一致」で離婚するケースは決して珍しくありません。なぜなら、一見すると不倫をする前に戻ったように見えても、実際は戻っていないからです。

例えば、夫は弱みを握られているので何も言えなくなるし、妻は少しでも気に入らないと「元はと言えば!」と蒸し返してくるし、何より不倫の過去を引きずったまま夜の営みを行うことは難しいからです。

確かに美乃梨さんは不倫の被害者、夫は加害者です。努力すべきは夫だというのはもっともですが、だからとって妻が何もしなくても良いわけではありません。

被害者なのに努力するのは理不尽かもしれませんが、結婚生活を続けるには双方の努力が必須なのです。

(ハピママ*/露木 幸彦)

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