犯人のほとんどは男性?!性欲を満たすために残忍に殺す「快楽型」連続殺人の特徴とは?【図解 犯罪心理学】
動機から見た連続殺人③ 性欲を満たすために残忍に殺す「快楽型」【図解 犯罪心理学】
性欲と結びついた殺人形態
3つ目は快楽型です。属に「快楽殺人」と言われるのがこのタイプであり、自身の性欲が殺人と結びつき、自らの性欲を満たすために犯罪を犯すものです。
幻覚型や使命型とは違い、犯人は殺人そのものを楽しむため、レイプや拷問をともなった残忍な方法を取られることが多くあります。
犯人のほとんどは男性で自らの性的な対象を殺害します。つまり、被害者が女性であれば異性愛者、男性なら同性愛者と考えられます。同様の理由から、被害者の容姿や年齢、髪型などが共通する場合もあります。
殺人と性欲が結びつく理由についてはよくわかっていませんが、サディズムなどのフェチシズムが極端になったものとも考えられます。また、この種の殺人者には、子どもの頃虐待を受けていた経験があることや、幼児期から問題行動を多発させていること、暴力的なポルノを愛好していたこと、他者に対する共感性に障害があることなどの特徴があり、大人になる過程でのさまざまな要因が重なって、このような犯罪者が生み出されたとも考えられています。
代表的な例として、アメリカで33人もの少年を殺害したジョン・ウェイン・ゲイシーや、日本で幼女ばかり4人を殺害した宮崎勤などが挙げられます。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』