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アプリ「TEKKON」 電柱から地域を学ぶ 藤沢清流生が校外学習〈藤沢市〉

タウンニュース

電柱をスマートフォンで撮影する生徒ら

アプリを用いて地域のインフラ状況を知る校外学習を23日、藤沢清流高校が開催した。同校の1年生約280人が参加し、市南部を1日で歩きながら学んだ。

今回使用したのは、市民が街を歩いてスマートフォンで電柱を撮影するゲームアプリ「TEKKON」。ユーザーが公共インフラを撮影し、ポイントを獲得。対価として電子マネーと交換することができる。データは自治体やインフラ企業に提供され、日頃の安全確保や防災に活用される。

生徒たちは、片瀬の岩屋不動から新江ノ島水族館までの道にある電柱1356本を撮影。同不動のほか、鵠沼東の「旧近藤邸」や龍口寺など、地域の歴史あるスポットを巡った。参加した男子生徒(15)は、「電柱には番号が見えないものや、道路の妨げになっているものもあり、地域の状況について知ることができた」と校外学習を振り返った。

同校の伊藤智子教諭が同アプリを運営するホール・アース・ファウンデーション・ジャパンの世良信一郎さん(49)と協力し企画。世良さんは「学校教育の場で使われたことにうれしく思う。この校外学習を通じてインフラに関心を持ってもらえれば」と話した。授業を終えて伊藤教諭は「地元に根差し、生徒も楽しんで学べる総合学習をこれからも展開していきたい」と語った。

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