中村屋一門が全国各地へ 『春暁歌舞伎特別公演 2027』と『陽春歌舞伎特別公演 2027』の演目・出演者など詳細が決定
中村勘九郎、中村七之助を中心とした中村屋一門による全国巡業公演『春暁歌舞伎特別公演 2027』および『陽春歌舞伎特別公演 2027』の演目・出演者が決定した。
『春暁歌舞伎特別公演 2027』は、2027年3月5日(金)の神奈川・鎌倉芸術館を皮切りに、群馬、埼玉、千葉、愛知、山梨、東京、大阪、滋賀、秋田、岩手ほか、全国各地を巡演。『陽春歌舞伎特別公演 2027』は、2027年3月24日(水)の東京・LINE CUBE SHIBUYAを皮切りに、長崎、佐賀、熊本、沖縄、鹿児島、宮崎ほかで上演する。
中村勘九郎、中村七之助を中心に、中村屋一門が毎年行っている『春暁歌舞伎特別公演』『陽春歌舞伎特別公演』。時期により「新緑」「錦秋」と名称を変えながら、2005年より全国各地で公演を重ね、2022年には全国47都道府県での開催を達成した。
この全国巡業は、地方に住む若いファンから勘九郎、七之助のもとへ届いた「交通費や宿泊費がかかり、なかなか歌舞伎を観に行くことができない」という手紙をきっかけに始まった。父・十八世中村勘三郎とともに親子会として全国を巡った経験も踏まえ、「それならば、自分たちが全国各地へ足を運び、たくさんの方に歌舞伎を観てもらおう」と、兄弟二人を中心とした全国巡業の特別公演が誕生した。
歌舞伎を初めて観る方にも、歌舞伎や伝統芸能に日頃から親しまれている方も楽しむことができるよう、毎年さまざまな演目と趣向を届けている本公演。2027年も、個性豊かな演目を通して、中村屋一門ならではの歌舞伎の魅力を全国各地へ届ける。
今回、『春暁歌舞伎特別公演 2027』では、出演者が歌舞伎の魅力や公演の見どころなどを語る「トークコーナー」から幕を開ける。続く『俄獅子(にわかじし)』では、中村鶴松が鳶頭を勤め、門弟一同とともに、江戸の風情あふれる粋で華やかな舞踊を披露する。そして『宿の月(やどのつき)』では、中村勘九郎が亀太郎、中村七之助がおつるを勤める。夫婦の情愛と月日の移ろいを、温かなユーモアを交えて描く舞踊劇。勘九郎と七之助が織りなす、息の合った舞台に期待しよう。
そして、『陽春歌舞伎特別公演 2027』は、出演者による「ご挨拶及び演目紹介」に続き、中村七之助と中村鶴松が『二人藤娘(ににんふじむすめ)』を披露。舞台いっぱいに咲き誇る藤の花を背景に、二人の藤の精が魅せる華やかな舞踊。艶やかな衣裳とともに繰り広げられる、美しい舞台を堪能することができる。さらに、河竹黙阿弥作の名作舞踊『連獅子(れんじし)』を上演。中村勘九郎が狂言師右近後に親獅子の精を勤め、昼の部では中村長三郎が、夜の部では中村勘太郎が、狂言師左近後に仔獅子の精をそれぞれ勤める。親獅子が仔獅子を深い谷へ突き落とし、這い上がってくる力を試すという故事を題材に、親子の情愛を描く『連獅子』。勘九郎と長三郎、勘九郎と勘太郎が昼夜それぞれ親子で魅せる、息の合った舞踊と勇壮な毛振りは必見。また、浄土の僧遍念を中村鶴松、法華の僧蓮念を中村山左衛門が勤め、宗派の異なる二人の僧による軽妙なやりとりで舞台を彩る。
中村屋一門が全国各地へ届ける、華やかな歌舞伎の舞台を、お近くの会場で楽しんでみてはいかがだろうか。