劇場アニメ『羅小黒戦記』(ロシャオヘイセンキ)キャラクターの解説まとめ|登場する人と妖精、館に所属する執行人など一覧でご紹介!
中国の漫画家であるMTJJ監督および寒木春華(HMCH)スタジオが制作した劇場アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』。2019年9月、中国での公開に続いて日本語字幕版も上映されて評判となり、2020年11月には日本語吹替版『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』が公開され大ヒットを記録しました。
『羅小黒戦記』はWEBアニメが原点で、2019年に公開された劇場アニメ『羅小黒戦記』はWEBアニメシリーズの前日譚にあたる作品。日本語吹替版では、シャオヘイを花澤香菜さん、ムゲンを宮野真守さん、フーシーを櫻井孝宏さんが演じています。
また、2025年11月7日より『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』の日本語吹替版&字幕版が同時公開。本稿では前作に加えて『羅小黒戦記2』の登場キャラクターをまとめてご紹介。WEBアニメをTVサイズに編集した日本語吹替版の放送もスタートしましたので、こちらの登場キャラクターも併せてお届けします。
※本稿2ページ目には劇場アニメ『羅小黒戦記』のネタバレがあります。未視聴の方はご注意ください
【写真】『羅小黒戦記』(ロシャオヘイセンキ)キャラクター一覧・情報まとめ
劇場アニメ『羅小黒戦記』あらすじ
人間たちの自然破壊により、多くの妖精たちが居場所を失っていた。森が開発され、居場所を失った黒ネコの妖精シャオヘイ。そこに手を差し伸べたのは同じ妖精のフーシーだった。フーシーはシャオヘイを仲間に加え、住処である人里から遠く離れた島へと案内する。
その島に、人間でありながら最強の執行人ムゲンが現れる。フーシーたちの不穏な動きを察知し、捕えにきたのだ。戦いの中、シャオヘイはムゲンに捕まってしまう。なんとか逃れたフーシーたちはシャオヘイの奪還を誓い、かねてから計画していた「ある作戦」を始める。
一方、ムゲンはシャオヘイとともに、人と共存する妖精たちが暮らす会館を目指す。シャオヘイは、新たな居場所を見つけることができるのか。そして、人と妖精の未来は、果たして――
(公式サイトより引用)
劇場アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』本予告映像
【『羅小黒戦記』キャラクターの一覧】
物語の舞台は人間と妖精が生きている世界。妖精とは自然から生まれた、特別な能力を持った存在です。人間よりも長寿で、人の姿に変身することも可能。人間の格好で人間社会に溶け込む者もいれば、自然に隠れて過ごす者も。修行をすることで能力を使いこなせるようになったり、複数の能力を得ることができます。(人間も修行によって能力を得ることが可能ですが、例外や特例が存在。)
能力は、「御霊系」「空間系」「造物系」「心霊系」「生霊系」「鎖御系」と大きく6つに分類することができます。「御霊系」はさらに「火」「金」「水」「木」「土」といった属性に分類。「空間系」も「己界」「領界」「転送(テレポート)」など様々な能力の現れ方があります。
ここからは、劇場アニメ『羅小黒戦記』に登場するキャラクターをご紹介していきます。
シャオヘイ/小黒(CV:花澤香菜さん)
霊から生まれた黒ネコの妖精。6歳。いつも元気いっぱいで素直な性格です。人間の土地開発によって居場所を失い、放浪中にフーシーに助けられて自然豊かな島で暮らすことに。その後、ムゲンに連れられて館を目指します。人間嫌いではあるものの、人間の食べ物が好き。能力は金属性と空間系。人間の姿とネコの姿の両方になることができ、しっぽは「ヘイシュウ」と呼ばれる複数の生き物に分裂します。
ムゲン/無限(CV:宮野真守さん)
人間でありながら妖精たちの集う「館」に所属する執行人。その実力は“最強の執行人”として恐れられるほど。両腕につけた手甲のみならず、金属を自在に操って戦うことができます。口数は少なくあまり表情が変わらないですが、シャオヘイを気にかけている様子。能力は金属性と空間系。
フーシー/風息(CV:櫻井孝宏さん)
植物を操る妖精。居場所のなかったシャオヘイを仲間に加え、ある橋の下から霊道を通って自分たちの隠れ家である島へとシャオヘイを案内します。人間嫌いのフーシーは、仲間のシューファイ、ロジュ、テンフーたちと協力して生活。強い信念を持ち、ある計画を立てています。能力は木性。
シューファイ/虚淮(CV:斉藤壮馬さん)
フーシーの仲間の妖精。能力が高く、冷静沈着。体はすべて氷でできており、負傷しても自分で修復することが可能で、精霊魚を放つこともできます。能力は御霊系・氷。
ロジュ/洛竹(CV:松岡禎丞さん)
フーシーの仲間の妖精。優しく人懐っこい性格で、シャオヘイの歓迎会を開こうと提案をしました。植物を操るほか、種霊を遠隔操作して周囲の様子を探ることもできます。能力は御霊系・木。
テンフー/天虎(CV:杉田智和さん)
フーシーの仲間の妖精。幼い頃からフーシーらと共に生活していた弟分。体は大きいですが、おとなしくて無口です。能力は御霊系・火。
【館・執行人】
「館」とは妖精と人間の融和のために働く組織。本部の他に各都市に支部が置かれています。「執行人」というのは館で働く妖精の仕事のひとつで、問題を起こした妖精を捕らえて拘束するのが大きな仕事です。
シュイ/若水(CV:豊崎愛生さん)
館に所属するキツネの妖精で執行人。人間に対して友好的で、ムゲンの大ファンです。能力は鎖御系・制霊、強化系・巨力。
ナタ/哪吒(CV:水瀬いのりさん)
総本部から派遣された執行人。かなりの実力者です。トレードマークは個性的な髪型。能力は御霊系・火、生霊系・幻化、鎖御系・霊御。
キュウ爺/鳩老(CV:チョーさん)
館に所属する妖精で執行人。楽天的な性格の好々爺で、能力の属性を鑑定することができます。生霊系・洞察、造物系・仿生、強化系・凌荆。
館長(パンジン/潘靖)(CV:大塚芳忠さん)
龍遊(リュウユウ)市の館の館長。人間と妖精の共存のために尽力しており、趣味は音楽を聴くこと。生霊系・培元、生霊系・化生、心霊系・伝音の能力を有します。
カンセン/冠萱(CV:佐原 誠さん)
心霊系・洗脳と生霊系・念磁の能力を持ち、記憶を操ることができます。緊急時の後処理を担当。
イフー/逸風(CV:室 元気さん)
治療能力を持ち、治療を担当しています。生霊系・回復。
ユシ/羽夕
館長の護衛役。生霊系・隠匿(隠れ身)、強化系・強化の能力を有しています。
ジャオユエ/兆岳(CV:佐々木義人さん)&ティエンジエ/天介(CV:石狩勇気さん)
館の執行人。人間に対して反発心を持っています。ジャオユエの能力は御霊系・火と御霊系・土。ティエンジエの能力は御霊系・火と生霊系・焚瘴。
【その他のキャラクター】
花の妖精/花妖(CV:宇垣美里さん)
花の妖精。以前、ムゲンに助けられて龍遊に来ました。花屋で働いています。
ネパ/涅帕
人を襲うヒョウの妖精で、能力は御霊系・火。
ガコ/画虎(CV:石見舞菜香さん、野坂尚也さん)
都市で古書店を営む妖精。能力は生霊系 × 造物系 = 画霊(双系合技)で、描いたものを実体化させることができます。
ミン先生/閔先生(CV:相馬康一さん)&モモ/毛毛(CV:劉 セイラさん)
ミン先生はお茶と二胡を弾くことが好きな妖精。館の規則に従うものの所属はしていません。能力は霊音(生霊系・薄音)。モモはミン先生の弟子で、生霊系(習得した技能はなし)。
アクウ/阿赫(CV:坂 泰斗さん)&イエツ/葉子
アクウは心霊系・傀儡の能力を持ち、人を操ることができます。イエツの能力は御霊系・土。
【※ネタバレあり】シャオヘイ、ムゲン、フーシーの能力
※ここからは劇場アニメ『羅小黒戦記』のネタバレが含まれますので、未視聴の方はご注意ください。
シャオヘイ、ムゲン、フーシーの能力については前述した通りなのですが、ここではシャオヘイとムゲンの「空間系」やフーシーの「強奪」の能力などについて解説します。
「空間系」には「己界」「領界」「転送(テレポート)」など様々な能力の現れ方があり、ムゲンが有している「己界」は、外部にある物体を自分の霊域の中に飲み込むことができる能力です。
霊域とは、すべての生き物が持っている特別な求形の空間のこと。空間系の能力は霊域と関係が深いため、空間系の能力を奪われると霊域が欠けて命を失うことになるといいます。
シャオヘイが持つ空間系の「領界」は、自らの霊域を外部に向けて解放することができる能力。ちなみにシャオヘイは霊域が二つあり、これはかなり珍しいことなのだそうです。
そして御霊系・木の能力を持つフーシーですが、強制的に他人の霊力と術式を奪う「生霊系・強奪」を持っていることが判明します。フーシーはムゲンとの対決のため、この能力を使って「霊音」「霊爆」「画霊」を他者から奪い、その後シャオヘイから「領界」を奪って龍遊市中央部を自分の霊域としました。
◆シャオヘイ
御霊系・金
空間系・霊道
空間系・領界
◆ムゲン
御霊系・金
空間系・己界
◆フーシー
御霊系・木
生霊系・強奪
『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』
前作で師弟関係となったシャオヘイとムゲンのその後が描かれる『羅小黒戦記2』。日本語吹替版&字幕版が同時公開され、日本語吹替版ではシャオヘイ役の花澤香菜さん、ムゲン役の宮野真守さんらが続投。さらに今作では、シャオヘイの姉弟子にあたるルーイエをはじめ、魅力的なキャラクターたちが新たに登場しています。
『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』あらすじ
居場所(たいせつなもの)を守るため——再び、冒険へ
師匠・ムゲンと共に小さな村で穏やかな日々を過ごしていたシャオヘイ。
それから2年後、とある会館への襲撃事件が、長きにわたり保たれていた妖精の世界の平和を脅かす。妖精会館からもたらされた任務により、シャオヘイとムゲンは引き離され、二人の運命は大きく揺らぎ始める。
次々と現れる脅威に立ち向かう中、シャオヘイは姉弟子・ルーイエと共に、真実を求めて新たな冒険へと旅立つ。降りかかる突然の試練、そして、思いもよらぬ敵を前に、シャオヘイは大きな選択を迫られる—— 。
(公式サイトより引用)
『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』の主な登場キャラクター
シャオヘイ/小黒(CV:花澤香菜さん)
自然の霊が集まって生まれた黒ネコの妖精。師匠であるムゲンが大好き。御霊系・金と空間系・転送の能力を有し、金属を操ったり、離れた空間を繋げることができます。前作から2年後を描く『羅小黒戦記2』では8歳に。
ムゲン/無限(CV:宮野真守さん)
人間でありながら妖精たちの集う館に所属する「最強の執行人」。御霊系・金と空間系・己界(吞噬)の能力を有し、金属を自在に操って戦うことができ、周囲の物体を瞬時に自分の霊域に飲み込むことができます。今作では439歳。
ルーイエ/鹿野(CV:悠木 碧さん)
ムゲンの(最後の)弟子で、シャオヘイにとっては姉弟子。御霊系・金と生霊系・追毫を有し、金属を自在に操り、霊の追跡については最強と自負する程の能力を持ちます。
ナタ/哪吒(CV:水瀬いのりさん)
総館に属する妖精で、館の三大創始神の一人。御霊系・火、生霊系・幻化、鎖御系・霊御の能力を有します。齢は3000を超えます。
ユーディ/雨笛(CV:多田野曜平さん)
妖精会館の総館長で、その地位は長老や館長よりも上。温厚な性格ですが、時に厳しさも。
リンヤオ/灵遥(CV:山路和弘さん)
館の長老の一人。温厚な性格で、シャオヘイのことを気にかけています。
シームーズ/西木子(CV:石田 彰さん)
館の長老の一人。飄々とした態度で、人間を憎む妖精をたしなめます。
チーネン/池年(CV:諏訪部順一さん)
館の長老の一人。人間に脅威を感じ、支配するべきだと主張。御霊系・土の能力を有しています。甲、乙、ジーチン、丁はチーネンの弟子。
キュウ爺/鳩老(CV:チョーさん)
会館に所属する妖精で、かなり古参の執行人。生霊系・洞察の能力を有し、妖精の能力の属性を鑑定することができます。造物系・仿生、强化系・凌荆の能力も有します。パンジンとは友人関係。
パンジン/潘靖(CV:大塚芳忠さん)
龍遊会館の館長で、人間側との交渉を担当。生霊系・培元、生霊系・化生、心霊系・伝音と複数の能力を有します。
甲(CV:榎木淳弥さん)
チーネンの弟子。クールな性格で頭が切れます。乙と共に行動。
乙(CV:土屋神葉さん)
チーネンの弟子。明るい性格ですが天然なところがあります。甲と共に行動。
その他のキャラクター
ダーソン/大松
流石会館の館長。非常に高い実力の持ち主で、流石冑を持っています。
ジンイー/静一
館の長老の一人。冷静沈着で、自分の信念に基づいて行動します。
ジーユー/澤宇(隊長)
ルーイエの弟子。若木(ルオムー)を追跡する部隊の長。副隊長、アジー、シーディらはジーユーの部下。
ジエニーホアン/皆逆荒
自らの霊を偽装し、他人の姿と声をコピーすることができます。
コンコン/空空
ご飯が美味しいと有名な粤東会館の飲食店の店員。
ジョンシンイー/鄭信毅
洞橋会館の艦長。ルーイエに転送門を破壊されます。
ハオク/浩客
一級執行人。特徴は黒犬っぽく長髪。
マンイエン/莽眼
一級執行人。特徴は大きめの角と白い毛並みの獣系。
シャオリュー/小緑
一級執行人。特徴は糸目で緑系のバンダナ。
アシュイ/阿水(江冷)
一級執行人。特徴は茶髪に赤系レンズの眼鏡。
ジンユン/鏡云
一級執行人。特徴は茶髪に髭。シアユー、チウツーは弟子。
ルオ/洛
ムゲンの監視役の一人。
ユー/余
ムゲンの監視役の一人。
WEBアニメ『羅小黒戦記』
「羅小黒戦記」は木頭(MTJJ)原作による人気アニメ作品。2011年より『羅小黒戦記』の原点となるWEB版(ショートアニメ)の制作が開始。これまでにシリーズを通して40話制作されており、現在も不定期で更新中。2025年10月よりWEB版をTVサイズに編集した日本語吹替版の放送が開始されました。
TVアニメ『羅小黒戦記』あらすじ
黒猫の妖精・シャオヘイは、重傷を負い、路頭に迷っていたところをロシャオバイ(羅小白)という少女に拾われる。少女の姓をとり「ロシャオヘイ(羅小黒)」と名付けられ、共に暮らすことに。少女と黒猫の出会いは、さまざまな“不思議”を巻き起こしていく——。
(公式サイトより引用)
WEBアニメ『羅小黒戦記』の主な登場キャラクター
シャオヘイ/小黒(CV:花澤香菜さん)
黒猫の姿をした妖精で、人間の言葉を理解しコミュニケーションを取ることができます。とある任務のため、ケガをしたところをシャオバイという少女に助けられました。師匠はムゲン。能力は空間系と金系の2系統を有します。劇場版第1作では6歳、第2作では8歳、アニメでは10歳。
シャオバイ/小白(CV:佐倉綾音さん)
無邪気で明るい少女。路頭に迷っていたシャオヘイを拾い、ともに暮らすように。妖精を恐れず、人と妖精を分け隔てなく大切にできる優しい性格の持ち主です。同じ小学校に通うシャンシンは親友で、よく一緒に遊びます。
アゲン/阿根(CV:潘めぐみさん)
シャオバイのいとこ。田舎でシャオバイのおじいちゃんと一緒に暮らしています。いつも冷静で優しく、ユーモアがあります。妖精で能力は氷系。
シャンシン/山新(CV:鬼頭明里さん)
明るくてさっぱりした少女。親友のシャオバイと同じ小学校に通っています。飼い猫の名はシャオフアン。アニメやゲームなどのサブカルチャーをこよなく愛するオタクで、相当なゲーマー。
ロウクン/老君(CV:山寺宏一さん)
妖精であり、会館の創設者。100年間自らの領界から出ないという誓いを立てています。落ち着いていますが、冗談を言うことも多め。自ら様々な“誓い”を立てており、妖精たちはこれを達成するとアイテムがもらえます。天明珠もその一つ。
ディーティン/谛听(CV:内山昂輝さん)
ロウクンに仕える妖精。ロウクンから盗まれた法宝・天明珠を取り戻すためおじいちゃんの家にいるシャオバイたちを襲いに来ます。クソ真面目でほぼ感情を表に出さず、ぶっきらぼうな性格。
おじいちゃん/爷爷(CV:茶風林さん)
シャオバイの祖父。妖精の世界についても少し理解はある模様。相当な酒豪。
ムゲン/無限(CV:宮野真守さん)
人間でありながら最強の執行人。シャオヘイの師匠。アニメでは441歳。