原爆投下から80年、この映画を通して世界は原爆の真実を知ることになる『WHAT DIVIDES US(原題)』
日米共同制作劇映画『WHAT DIVIDES US(原題)』の制作が決定した。2025年、日本に原爆が投下されて80年。本作によって、世界は原爆の真実を知ることになる。
国を越えた二人の男の勇気が隠された原爆の真実を暴く
本作は、世界に初めて原爆の真実を伝えた一人のアメリカ人と一人の日本人のヒューマンドラマ。敵だった国の二人の男の間に生まれた思いがけない絆、悲劇とそれを乗り越える力、そして愛を描いた物語で、国の壁を超えて深い友情を築いたアメリカ人ジャーナリストのジョン・ハーシーと広島の谷本清牧師が、原爆の真実を暴こうと決意する人間ドラマだ。アメリカ政府や軍が、広島・長崎の惨禍を秘匿する中、ジョン・ハーシーは大きなリスクを冒して広島に取材に入り、被爆者の声を世界に伝えようとした。軍部からの圧力の中、ニューヨーカー誌はその存続をかけて1946年8月「Hiroshima」を掲載。原爆投下後の日本を詳細に描いたルポで広島の核兵器による惨禍を初めて知った世界は驚愕し、戦後の核兵器に対する人々の考え方に大きな影響を及ぼした。「Hiroshima」の舞台裏にはひとりの日本人、谷本清牧師の知られざる協力があった。
本作は、ジョン・ハーシーの「Hiroshima」を題材にした初の劇映画であると同時に、谷本清牧師の未発表の回想録にインスピレーションを受け、日本人の視点からも原爆の真実に迫る。厳しい情報統制下でジョン・ハーシーと谷本清牧師の二人が魂を削るような絶望の中、想像を絶する破壊を暴くために命をかけて伝えようとしたものは何か。原爆が人間に何をもたらしたのかを、比類のない深さで描いていく。
日米トップクリエイター集結
プロデューサー陣はアメリカから、ジョン・ハーシーの孫でアーティスト・映画プロデューサーのキャノン・ハーシーは「Hiroshima」がテーマのドキュメンタリー「Hiroshima Revealed」で知られる。ドナルド・ローゼンフェルドは「ハワーズエンド」「日の名残り」「ツリー・オブ・ライフ」のなどでカンヌ映画祭やアカデミー賞受賞のNYを拠点とする著名な映画プロデューサー。ロビン・ローゼンフェルドはLAを拠点とする映画・テレビプロデューサー・セールスエグゼクティブで「エフィー・グレイ」「クリーチャー・フィーチャーズ」「インフォデミック」で知られる。
日本から、土屋勝裕は元NHKで「龍馬伝」「エール」「37セカンズ」「太陽の子」で受賞歴多数のプロデューサー。西前拓はピーバディ賞受賞のNYのドキュメンタリー・映画プロデューサー。脚本はテレンス・マリック監督「名もなき生涯」で知られるエリザベス・ベントリー。エグゼクティブプロデューサーに谷本家の近藤紘子氏(8ヶ月で被爆し「Hiroshima」にも登場)谷本建氏、谷本純氏、谷本信氏、河本加奈枝氏)が参画。
映画『オッペンハイマー』はアカデミー賞を総なめにし、核兵器に対する意識を高め、特に若い世代に核の時代への深い関心を呼び起こした。本作はその関心に応え『オッペンハイマー』で語られなかった原爆の真の姿を描く『オッペンハイマー』に対する日本からのアンサーとなる。原爆投下後の広島を被爆者の目撃証言を通して地面から描写し、そこにある苦悩と真実を記憶に刻み伝えることで、我々にしかできない深さと強さで原爆の実相を伝え、現代にも響くその意味を浮き彫りにしていく。
2025年にアメリカと日本で撮影、その後世界公開予定