『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』花江夏樹さん、櫻井孝宏さん、石田彰さん、LiSAさん登壇の公開記念舞台挨拶レポート|炭治郎、義勇、猗窩座……それぞれの視点からの見どころとは
週刊少年ジャンプで連載された吾峠呼世晴先生による漫画を原作とするアニメ『鬼滅の刃』。その最新作となる『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』三部作より、その皮切りとなる『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が2025年7月18日(金)より公開となりました。
7月19日(土)には公開記念舞台挨拶がTOHO シネマズ日比谷で実施され、竈門炭治郎役の花江夏樹さん、冨岡義勇役の櫻井孝宏さん、猗窩座役の石田彰さん、主題歌「残酷な夜に輝け」を歌うLiSAさんが登壇しました。
本稿ではこのイベントの模様をレポートします。なお、ネタバレが気になる方や、鑑賞前には何の情報も入れたくないという方は、鑑賞後にご覧になっていただければ幸いです。
【写真】『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章』公開記念舞台挨拶レポ
登壇者
肩を並べて戦う炭治郎と義勇……その相手役を務める猗窩座についての想いが明らかに
出演声優陣が会場に現れると、まずは花江さんから順番に一言ずつご挨拶。花江さんは本作を前日の夜にIMAXでご覧になられたようで、後10回は見に行きたいと語っていました。
今回は上映後のファンのみなさんを対象とした初めてのイベントということで、MCから作品の感想を求められると会場から温かい拍手が巻き起こりました。その後、公開を迎えた現在の心境を問われた花江さんは、この日を待ち望んでソワソワしていたことや、櫻井さん、石田さん、LiSAさんと共にイベントに登壇できた幸せを露わに。本編を鑑賞しての感想については、映像の素晴らしさに言及。冒頭から涙が止まらなくなり、岩柱・悲鳴嶼行冥が活躍する場面からハンカチが必要になったそうです。
本作において炭治郎との共闘がある義勇が話題に上ると、櫻井さんは全ての始まりとなった立志編第1話の義勇との出会い、そして柱稽古編において橋の上で語らったシーンが思い出されるとコメント。その瞬間があったからこそ、名実共に柱としての義勇が見られる瞬間は熱いものがあると話してくれました。
花江さんもここで義勇との共闘について、何も出来なかった炭治郎が肩を並べられるようになった感動があったことを明かしてくれました。加えて、今までにない義勇の一面が見られる場面もあるのだとか。
そんな話を受けて櫻井さんは花江さんがいてくれたからこそだと語ると、櫻井さんと花江さんとで感謝しあう場面も見られました。義勇と炭治郎が互いの力量を認め合うシーンやふたりのやり取りでクスっと笑えるシーンもあるそうで、鑑賞の際にはそのあたりも注目してみてはいかがでしょうか。
石田さんにも本作の感想を伺っていくと、素晴らしい出来上がりだったと一言。収録段階ではまだ未完成の映像でお芝居していたので、完成した映像に素直に感動したのだとか。また、自身の演じる猗窩座というキャラクターにフィーチャーしてもらえたことや、炭治郎や義勇の成長が見られる相手役のキャラクターを務められることに喜びがあったとも。その後は戦闘シーンの描写からも鬼たちの強さやそれに立ち向かっていく鬼殺隊の存在の頑張りが際立つことについて語っていき、お次はLiSAさんに主題歌「残酷な夜に輝け」について語っていただくことに。
LiSAさんは無限列車編の「炎」以来のアニメ『鬼滅の刃』の主題歌ということで、石田さん演じる猗窩座と炭治郎たちが再び戦うタイミングで携わることになったとコメント。また、『鬼滅の刃』関連楽曲に携わるのはこれで6曲目だそうですが、立志編の頃を考えると炭治郎の成長が著しく、そんな彼らと共に前へ進む、送り出していくような気持ちで「残酷な夜に輝け」を歌っていると明かしてくれました。
続いてAimerさんからのメッセージとして、主題歌について語ったものを花江さん、映画の感想を語ったものを櫻井さんが代読。主題歌についてはこれから始まる激闘を予感させつつ、物語にさらに没入できるようとの想いを込めたそうです。作品の感想については試写で本作をご覧になったそうですが、様々な名場面が丁寧に描かれているとのことでした。
公開を祝う祝砲が会場に響いた
その後は声優陣に本作でのお芝居について伺っていくことに。花江さんは猗窩座と戦うことについて、煉獄杏寿郎や家族をはじめ色々な人たちの気持ちを背負って対面しており、そんな人たちの想いを一番大切に演じていたと発言。しかし、石田さんの猗窩座のお芝居に影響を受けた結果、そこまで意識せずとも炭治郎の気持ちを出せたそうです。中でも猗窩座が杏寿郎について語った後の炭治郎の反応は、自分でも思っていなかったものが出せたとも。
義勇に関しては、櫻井さんが猗窩座の強さを軸として義勇の強さが引き出されるようなところがあったと語っていました。そんな純粋に強さを追い求めている猗窩座という存在に、石田さんのお芝居によって美しさを感じさせられ部分もある模様。
そんな花江さんと櫻井さんのお話を受けて照れくさそうな様子を見せた石田さんですが、本作での猗窩座のお芝居について問われると、無限列車編の収録当時は強さだけを追い求めているキャラクターとして押していける部分があったと一言。
今回もそのスタンスは変わっていないものの本作では戦っている相手の強さが変わっていく部分があるそうで、そんな相手のことを強くなった分だけ認めるという一面が見られるのだとか。強さに対する評価が公平で相手の変化を認めるものの、だからこそ野放しにはできないという心境の変化があり、そんな猗窩座の心境の変化の部分は大切に取り組んでいたそうです。
トークがひと段落となったタイミングで、ここで公開記念セレモニーを実施。花江さんの掛け声で祝砲があがると会場にテープが降り注ぎ、集まったファンも大きな盛り上がりを見せました。
最後に花江さんが集まったファンに感謝を述べると、本作を多くの方が鑑賞してくださること、そして日本のみならず世界が盛り上がってくれたら良いな祈念。そして第二章、第三章へ心を燃やして頑張っていくと決意表明し本イベントは幕を閉じました。
遂に公開となった本作。アニメ『鬼滅の刃』の最終決戦の火蓋が切って落とされたとあって、既に劇場へ足を運んだ方も多いことと思います。まだご覧になっていない方は劇場へ足を運んでいただき、既にご覧になった方は何度でも鑑賞してみてはいかがでしょうか!