第57回全日本大学駅伝 國學院大學・野中恒亨選手 レース後インタビュー
━━メンタルの強さみたいなのはどこから来ているんですか?
「いや、いつも通りやるだけなので、そんなにメンタルの強さっていうところではないんですけど。地元の“お母ちゃんたち”に揉まれてきたっていうところが全てなのかなと思いますね」
━━ご自身の走りを振り返って
「自分が想像してた通りというか。自分の実力通りにやるべきことをやっただけという感じですね」
━━どういうプランで臨んだ?
「昨日までは、たぶんトップで来るだろうなと思っていたので、前半抑えながら後半もう1回伸ばすっていうところ(を想定していた)。ただ思ったより苦しい展開だったので、前半突っ込んで、ムチーニ選手に追いついて、うまく一緒に走りながら前を追っていって、ラスト3kmのアップダウンで他の選手たち苦しくなるので、そこまで余裕があると思っていたので、そこから一気にペースアップして差を縮めていくというプランでやりました」
━━自分の中では合格点をつけられる走りだった?
「合格点というか、やるべきことと、自分の想定内の走りをしたので、自分の走りとしては85点ぐらいでいいのかなと思っています」
━━出雲の時と比べて、調子はどうでしたか?
「調子は確実に上がってきています。出雲は合宿の疲労とかもあったので。あとはこっち(全日本)の方がピーキングを合わせないと戦えないことも分かっていたので。確実に上がってきたと思います」
━━この後、箱根に向けてっていうところではどうでしょうか?
「この敗北を経て、4年生たちがどういう風に舵を切っていくのかっていうところを大切にしなきゃいけないと思うので、まずは僕が上原(琉翔、キャプテン)さんを信じてついていくだけ。この後ミーティングがあると思うんですけど、ここからの舵の取り方だったりっていうところで僕が求められる力を出して、総合優勝という目標は絶対変えないと思うので、そこに向けて必要な実力をつけて、自分の役割をしっかりと認識するっていうところが大事かなと思いますね」
━━4位というのはレース内容も含めてどのように受け止めてるのですか?
「苦しい部分とか、思ったより行かなかったなっていう部分は、前田(康弘監督)さんの中では少なからずあったとは思う。僕がどうこう評価するっていうことではないですけど。この敗北で自分たちの慢心が見つかったのかなと思うので、選手間で引き締め直すいいきっかけにはなったのかなと思いますね。この敗北を無駄にしないようにしていきたいかなと思います」
━━もう次のキャプテンとして決まってるんですか?
「確定とは言われていないですが、そろそろ(言われるのではと)思っている。僕らの代は別にキャプテンが誰とかっていうのはないので。僕、辻原(輝)、田中愛睦、吉田蔵之介、後村(光星)とか、箱根を走っているメンバーを中心に4年生全員でキャプテンの意識を持ってチーム全体を引っ張っていくっていうチーム作りをするという話はもう3年生間でしています。僕は形だけのトップになるのかもしれないですけど、それ以上に4年生たち全員がキャプテンの意識を持つというところが大事かなと思っています」
━━下級生から4年生にチーム運営上で言葉をかけることはあるのですか?
「僕は全然そんなことはしないです。上原さんがやってきたことは間違いじゃないと思っていますし、そこを信じてやって、結果が出雲(での優勝)なので。そこに文句を言うつもりもないですし、僕は信じてやるだけです」