【バイク×海辺キャンプ】釣りも絶景も満喫!南紀「くじらロックキャンプ場」を拠点に巡る1泊2日旅
本州最南端の地、和歌山・串本を始めとする南紀エリアは、どこまでも青い海と雄大な自然が広がる、釣り人やライダーにとって憧れの聖地です。
今回はバイクにキャンプ道具と釣具を積み込み、南紀へと向かいました。目的地は、釣り人の拠点として抜群のロケーションを誇る「くじらロックキャンプ場」。初日は釣りと温泉、2日目は名所巡りと、バイクの機動力を活かして南紀を遊び尽くした1泊2日の模様をレポートします。
海辺のキャンプ場へ直行!南紀ツーリングの拠点作り
「くじらロックキャンプ場」へ
愛車の心地よい鼓動を感じながら国道42号線を南下し、初日はまず、今回のベースキャンプである和歌山県東牟婁郡串本町の「くじらロックキャンプ場」へと直行しました。
くじらロックキャンプ場に到着
到着したら、まずは受付でチェックインの手続き。こちらではオーナーが常駐して対応してくれるため、万が一の際にもとても心強く、ソロでも安心して滞在することができます。
さらに受付の室内には、こだわりを感じる釣具やバイクのグッズがずらりと並んでおり、オーナーの多趣味な人柄が伝わってきて、旅の始まりから胸が高鳴ります。
実はオーナーのミッキーさん自身も熱心な釣り人であり、同時にバイク乗りでもあるため、ライダーを温かく迎え入れてくれる空気に満ちているのです。
オーナーのミッキーさんが常駐してくださるので安心です
チェックインを済ませたら、さっそくサイトでの設営に取りかかります…が、こちらの地面はかなり硬めという特徴があります。バイクツーリングでは積載重量をできるだけ軽くするため、プラスチックハンマーや軽量なペグを選びがちですが、これには大苦戦。そんなとき、オーナーのミッキーさんが頑丈なペグと重い金属製ハンマーを快く貸し出してくれました。
頑丈なペグと重量のあるハンマーが必要
同じライダーだからこそ、軽量装備になりがちなツーリングキャンパーの事情を深く理解し、さりげなく手を差し伸べてくれる温かいホスピタリティは、ソロキャンパーにとってとてもありがたく、旅の安心感を大きく高めてくれます。
設営を終えてひと息つくと、そこは目の前に広大な海が広がり、心地よい波音がダイレクトに響く抜群のロケーション。
サイトの目の前に広がる圧倒的なオーシャンビュー
サイトにいながらにして美しいサンセットを拝むこともできる、まさに海を五感で堪能できるキャンプ場です。
日が落ちると、あたりは都会では決して味わえない深い静寂に包まれ、心地よい波音だけが響きます。見上げれば夜空いっぱいに広がる満天の星々と、海面を優しく照らす月明かり。その神秘的な光の中にぽつりとたたずむ愛車のシルエットを眺めているだけで、ここまでのロングツーリングの疲れが静かに溶けていくような、贅沢な時間が流れました。
刻一刻と色を変える美しい景色
星空の下にたたずむ
そして翌朝、東の地平線からゆっくりと昇る太陽が、海と空を鮮やかな茜色へと染め上げていく「朝焼け」の瞬間は圧巻の一言。刻一刻と色を変えていく絶景を眺めながらいただく朝食は、この場所に泊まったキャンパーだけが味わえる至高の特権です。
特等席でモーニングコーヒーを
また、キャンプ場の目の前の海は、潮が引いたあとには足下にタイドプール(潮だまり)が現れます。水の中を覗き込めば、小さな魚やカニが動く姿を間近で観察することが可能です。
ゴツゴツとした本格的な磯場は小さな子どもには危険がともなうものですが、この天然プールであれば、家族連れでも安全に海の生き物と触れ合うことができそうです。
生き物観察を楽しめる天然のタイドプール
タイドプールには小魚やカニが
なお、今回利用したキャンププランの概要は以下の通りです。
●利用プラン:バイク・自転車キャンププラン
●料金:1台 2000円から(土曜・祝前日・繁忙期・連休は3000円から、連泊割引あり)
●区画サイズ:約4×4m(場所指定不可、1スペース1台のため複数台は個別予約が必要)
●チェックイン:13:00
●チェックアウト:10:00
どのプランでも開放感のある区画サイトを利用できます
くじらロックキャンプ場
住所:〒649-4113 和歌山県東牟婁郡串本町津荷138-1
TEL:090-5669-9362
HP:https://kujira-rock.com/
定休日:不定休(時期によって変更あり)
温泉でリフレッシュ
キャンプ場にはシャワーもありますが、旅の疲れを癒すなら、やはり温泉です。そこで今回利用したのは、地元でも親しまれている名湯「串本温泉浴場 サンゴの湯」。
本州最南端の温泉サンゴの湯
こちらは「本州最南端の温泉」と銘打たれており、最南端まで走ってきたという達成感に包まれながら浸かる温泉の温かい湯は、ここまでのロングツーリングと設営の疲れをじんわりと癒やしてくれました。
キャンプ場から当温泉までは、バイクで10分ほどというとてもアクセスのよい好立地。その周辺には、飲食店・ドラッグストア・コンビニエンスストアなどがあります。
気負わず立ち寄れる距離に、こうした情緒ある良質な入浴施設や買い出しスポットがある環境は、コンパクトな装備で旅をするソロライダーにとって、滞在の快適性を大きく高めてくれる重要なポイントです。拠点周辺の利便性が高いため、貴重な旅の時間を無駄なく有効に使うことができます。
串本温泉浴場 サンゴの湯
住所:〒649-3510 和歌山県東牟婁郡串本町サンゴ台1123
TEL:0735-62-2001
HP:https://san-nantanland.jp/sangonoyu/
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝祭日の場合は営業、翌火曜は振替休館)
営業時間:11:00~21:00、最終受付:20:30
オーナーの案内で磯場へ。南紀の海を楽しむ
おすすめの磯ポイントへ
キャンプ場で設営を終えたら、いよいよ待ちに待ったフィッシングタイムです。「くじらロックキャンプ場」の大きな強みの1つが、前述の通りオーナーのミッキーさん自身も現役のアングラーであるということ。エントリーしやすい周辺の磯場について、とても詳しく、そして丁寧に案内してもらえました。
オーナーによるレクチャー
現場のリアルな地形や潮通し、そのときどきのベイトの状況などを熟知したオーナーからのアドバイスは、遠方から初めて訪れるアングラーにとって何よりも心強い味方となります。どこに魚が着きやすいかというポイント選びのコツを聞くだけでも、一気に期待感が高まります。
根魚が潜んでいそうな足下をねらう夕マズメの磯釣りに挑戦
オーナーの教えを胸に、タックルを準備して磯場へと立ちます。変化に富んだ磯の足下へルアーを落として根に潜む魚をねらってみたり、潮通しのよい磯の先端から遥か沖へと遠投してみたりと、あれこれと戦略を組み立ててキャストを繰り返す時間は、格別の高揚感がありました。
磯の先端からロングキャスト
今回はあいにく自然の気まぐれに阻まれ、目を見張るような釣果には恵まれませんでしたが、黒潮がもたらす豊かな海の気配を肌で感じる、とても濃密な釣行となりました。
釣り人を魅了する南紀の海のポテンシャル
私の釣果は一歩及びませんでしたが、南紀の海は本来極めて魚影が濃い1級のエリアです。くじらロックキャンプ場の公式インスタグラムには、日々ここで竿を出しているオーナーがキャッチした、素晴らしい魚たちの写真が数多くアップされています。
オーナーから提供してもらった写真とともに、当キャンプ場の目の前でねらうことができる代表的なターゲットをご紹介しましょう。
ライトゲームで小気味よい引きを楽しませてくれるアジやメバルはもちろん、起伏に富んだ磯場ではアカハタやカサゴといったロックフィッシュ(根魚)がねらえます。
さらに、エギングでアオリイカをねらったり、波しぶきが舞うダイナミックな磯では大型のヒラスズキに挑戦したりと、多彩なターゲットとの出会いが楽しめるフィールドです。
カサゴ
写真提供:@kujira_rock
アオリイカ
写真提供:@kujira_rock
ヒラスズキ
写真提供:@kujira_rock
旅の締めくくりは南紀の絶景ツーリング
翌朝、キャンプ場をチェックアウトしたあとは帰路につきましたが、ここからが機動力抜群なバイクの本領発揮です。軽量な車体のバイクは、ふと気になった脇道の先へもストレスなく立ち寄ることができ、ルート上の魅力を余すことなく体感させてくれます。
「橋杭岩」へ立ち寄る
まず立ち寄ったのは、串本の代名詞とも言える道の駅「くしもと橋杭岩」です。海中に規則正しく1列に並ぶ巨大な岩柱の列は圧巻の一言。こちらは道の駅に隣接しているため、ツーリング中の休憩がてら気軽に立ち寄るのに大変便利で、絶景をバックに愛車を止めて一息つくには最高のロケーションとなっています。
道の駅に隣接する橋杭岩
この不思議な景観は、かつて地下深くから上昇してきたマグマが泥岩層に貫入し、そのあと、柔らかい泥岩部分だけが長い年月をかけて海の波に削られ、硬い火成岩の柱だけが橋の杭のように残ったことで生まれたそうです。まさに黒潮の海とマグマが作り出した、地球の歴史を感じるダイナミックなアートです。
道の駅 くしもと橋杭岩
住所:〒649-3511 和歌山県東牟婁郡串本町鬮野川1549-8
TEL:0735-62-5755
HP:https://kumanokanko.nankai-nanki.jp/kushimoto/
休館日:無休
営業時間:9:00~18:00(4~9月) 9:00~17:00(10~3月)
「高池の虫喰岩」を訪ねる
さらにここから少し内陸へ足を伸ばし、古座川沿いにある「高池の虫喰岩」へ。こちらも道の駅に隣接しているため休憩を兼ねた立ち寄りがしやすく、沿岸から山間部へのルートを、軽量なバイクならではの軽快さで巡ることができます。
巨大な虫喰岩
目の前に現れるのは、風雨に削られて無数の穴が開いた巨大な岩壁。これは、岩に含まれる塩分が結晶化して表面を削り取る風化現象が原因で、何万年もの歳月をかけて、この蜂の巣のような独特の迫力ある姿が形作られたそうです。
まるで生き物のように迫る岩壁を眺めていると、気の遠くなるような時間の流れと、大自然の神秘に圧倒されました。
高池の虫喰岩
住所:〒649-4103 和歌山県東牟婁郡古座川町池野山705-1
TEL:0735-72-0015(道の駅「虫喰岩」)
HP:https://kozagawakanko.jp/tourism/151/(古座川町観光協会)
バイクの機動力と、釣りの静かな興奮、そしてキャンプの癒やし。これらが三位一体となった和歌山ツーリングは、日常を忘れさせてくれる特別な旅となりました。
素晴らしい絶景スポットへのアクセスがよいことはもちろん、キャンプ場にはオーナーが常駐しているという心強い安心感があります。また、同じライダー・釣り人として、実践的なアドバイスや設営のサポートまで温かく提供してくれる「くじらロックキャンプ場」は、まさにバイク×磯釣りキャンプの魅力を120%引き出してくれる最高の拠点でした。
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レポーター
プロフィール:ケッケ
バイクにキャンプ道具と釣具を積み、日本を1周した経験を持つアウトドアライター。旅を通じて、各地の自然やアウトドアフィールドの魅力を肌で感じ、また、バイクという機動性を活かし、一般的なキャンプ場や釣り場だけでなく、道なき道を進んだ先に広がる秘境にも足を運びました。予期せぬ悪天候や困難に直面することもありましたが、そこで培った知識と経験をもとに、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと考えています。
実体験に基づいたリアルな情報とともに、「外へ一歩踏み出すきっかけ」を提供できればと思います。
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