不登校の子への支援や高齢者の健康づくりなど質疑、四日市市議会は一般質問を終え、審議は委員会の場へ
三重県の四日市市議会は6月19日、一般質問の最終日で、市民目線の会の小林博次さんと田中徹さんが不登校の子への支援や高齢者の健康づくりなどについて質問した。その後、上程議案を委員会付託し、諮問1件と意見書提出に関する発議2件があった。請願を含め、20日から各常任委員会での審議が始まる。
小林さんは、ここ数年の小中学校の不登校の人数の推移を示し、例えば2022年度は、継続的な不登校が395人、新規の不登校が330人で計725人となった一方、学校に復帰できたのは52人で、不登校が増えているため、学校に来られない子への現状確認や子どもたちが居場所とするフリースクールへの支援を増やすなど、もっと関与を深めるよう求めた。
小林さんは、県が令和7年に夜間中学「県立みえ四葉ケ咲中学校」を津市のみえ夢学園高校内に開校するため、四日市に分校を設置することも求めた。市は以前から分校設置を求めているとし、「県北勢地域での調査でも『ちかくなら学んでみたい』とのニーズがあり、引き続き県に求めたい」などと答えた。
田中さんは、高齢者の健康づくりのため、地域での活動への支援などに取り組み、ハード面では、四日市ドームほどの規模でなくてもよいので、屋根のある多目的広場を地域に整備してほしいと求めた。市は新たな屋根付きの多目的広場をつくる計画はないが、四日市ドームの今後のあり方を検討するのに合わせて考えたいなどと回答した。田中さんは「食育」の取り組みについても質問。市は回答の中で、中学給食が1年経ち、生徒が自分にとっての適量を知るなど食について向き合うことができてきたなどと紹介した。
諮問は、「給与その他の給付に関する処分についての審査請求について」、発議は「地域における『こども誰でも通園制度』」の制度拡充を求める意見書の提出について」と「聴覚補助機器等の積極的な活用への支援を求める意見書の提出について」の2件。