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秋アニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』スカーレット役・瀬戸麻沙美さん×ジュリアス役・加藤渉さんインタビュー|「スカーレットのジト目はいつくるのか」と、毎週が楽しみになること間違いなしだと思います【連載01】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

シリーズ累計187万部(漫画、電子含む)を突破するファンタジー小説『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』がTVアニメ化。2025年10月3日(金)24:00よりTOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビ・MBS・CTV・AT-Xほかにて放送されます。

パリスタン王国の第二王子・カイルから理不尽な婚約破棄を告げられ、ありもしない罪まで着せられてしまったヴァンディミオン公爵家の令嬢・スカーレット。大勢の貴族たちから糾弾される羽目にもなった彼女が口にしたのはなんと、『全員、ブッ飛ばしても構いませんわね?』という言葉。“武闘派公爵令嬢”スカーレットによる痛快ファンタジーの幕が、いまあがる!

アニメイトタイムズでは、本作の見どころをキャスト・スタッフに聞くインタビュー連載を実施! 第1回目は、スカーレット・エル・ヴァンディミオン役の瀬戸麻沙美さんと、パリスタン王国の第一王子であるジュリアス ・フォン・パリスタン役の加藤渉さんにお話を聞きました。
 

 

【写真】秋アニメ『さいひと』瀬戸麻沙美×加藤渉インタビュー|作品の見どころは“緩急のあるアクション”と“ジト目”

何だか時代劇のような空気を感じました

──本作への出演が決まったときのお気持ちを振り返っていただければと思います。

スカーレット役・瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸):オーディションのときに作品と出会ったのですが、イラストがとにかく美しくて、これがアニメーションで動いたらどうなるんだろうって、ワクワクしたんです。しかも、スカーレットは強い女性というだけでなく、ちょっと一風変わった面白い令嬢という印象があって。受かったというお話を聞いたときは、そんな彼女や作品の世界観を楽しんで演じられたらと思い、「気合を入れていくぞ!」と意気込みました。

ジュリアス役・加藤渉さん(以下、加藤):僕は声質的なものもあってか、事務所から“金髪で背が高いカッコいい王子様”みたいな役のオーディションを受けさせていただくことが多いです。ただ、実際にそういう役で受かった経験があまりなくて。ジュリアスは、事務所が僕に合いそうと思ってくれていた役どころで、初めて決まったキャラクターでした。加えて、担当マネージャーがお声がけをいただいたオーディションで初めて受かった役でもありましたので、決まったときはふたりでハイタッチして喜びを分かち合った思い出があります。

──原作・シナリオを読んだときはどんな印象を持ちましたか?

瀬戸:悪いものがちゃんと悪くて、それを成敗するという、何だか時代劇のような空気を感じました。あとは、アニメになってからより会話のテンポがいいなとも思って。コントみたいな掛け合いや間合いが、すごく心地いいんです。原作のキャラクターたちの掛け合いの面白さが、アニメでより分かりやすい形になっている気がしました。

加藤:スカーレットが拳を振るうのには、一応大義があるんです。ただ、大義よりも彼女は「殴りたい」という欲求が優先されてしまっているようで(笑)。でも、殴られて当然という相手ばかりなので、見ていてスカッとします。しかもスカーレットは華麗に品よくぶん殴るので、カッコいいんです。コミカライズを描かれているほおのきソラ先生の作画がすばらしいので、その魅力をアニメでどれだけ出せるのかとワクワクしながら、アフレコに参加していました。

 

緩急のある見せ方になっているアクションも見どころです

──お互いが演じるキャラクターの印象を教えてください。

加藤:先ほど瀬戸さんもおっしゃっていましたが、スカーレットは本当に面白い令嬢です(笑)。「殴りたいから殴る」という彼女の言動は、もはや清々しさすら感じます。ジュリアスは、育ってきた環境のせいもあり、大抵の人間はくだらないし、つまらないと思っています。そんなジュリアスでも、スカーレットには関心を抱いていて。これまで出会ってきた貴族たちとは違うスカーレットの“武闘派公爵令嬢”っぷりが、ジュリアスも気になって仕方ないのかもしれません。人を惹きつける魅力のある令嬢だと思います。

瀬戸:ジュリアスは、すべてをかすめ取っていく王子です。スカーレットも知的で、勉強も運動もできるのですが、ジュリアスは必ずその上手をいくんですよ。スカーレットとしては、嫌でも絶対に自分の視界に入ってくる、ちょっと腹立たしい存在なのかもしれません。でも、ひとたび彼のことを知ってみると少年のような一面もあって。王子であるゆえに、甘えられない立場ではありますが、スカーレットと一緒にいるときは、ちょっと心を許したような表情をしているなという印象があります。

 

 

──アフレコで掛け合ってみて、お互いの芝居にはどのような印象を持ちましたか?

加藤:ジュリアスとスカーレットは王族・貴族なので、すごく丁寧できれいな言葉遣いをします。ふだん僕たちが日常的に使うような言葉ではないので、本当にセリフが言いづらくて……。ただ、瀬戸さんは流麗にスカーレットとしての品のある言葉を紡がれていました。スカーレットがそうやってきれいな言葉を投げかけてくれるからこそ、掛け合いをしているときには「王族として、スカーレットと同じくらいに流暢に話せなければ!」という気持ちになりました。それもあって、前半は本当に苦戦していましたが、徐々に丁寧な言葉を紡ぐことができるようになりました。

瀬戸:加藤くんとは共演する機会がけっこう多くて、ぶっとんだ役とかクールな青年の役とか、色々な役どころも見てきたんです。それでも、第1話のときは加藤くんがどうくるのか、探り合いながら演じていました。特に今回はスカーレットとジュリアスが腹を探り合っている感じがあるので、演じ手もそういう気持ちを乗せていいのかなと思って。私は「なんだ、この男は?」という感覚で掛け合っていましたね(笑)。

加藤:後半にいくほど瀬戸さんのお芝居に乗って行けたという感覚があって、個人的に楽しかったです。

瀬戸:確かに、後半にいくにつれて、テンポ感がよくなっていったかも。ふたりの掛け合いはもちろん、(スカーレットの兄である)レオナルドというツッコミ役が加わることでより面白さが広がった気がします。

──いよいよアニメの放送がスタートします。お二人が思う本作の見どころを教えてください!

瀬戸:第1話の完成映像を見たのですが、仕上がりが素晴らし過ぎました。特にスカーレットのジト目にぜひ注目してください。きっとみなさんも「次のスカーレットのジト目はいつくるのか」と、毎週が楽しみになること間違いなしだと思います(笑)。

加藤:ほおのきソラ先生とお話させていただいたとき、「髪の毛にこだわりがある」とおっしゃっていました。そのこだわりをアニメでどう再現しようとしているのか、魅力を引き出そうとしているのか、ぜひ見て欲しいです。あとはアクション。殴る瞬間に止めたり、殴られた相手がめちゃくちゃ勢いよく飛んでいったりと、すごく緩急のある見せ方になっています。物語に加えて、アクションシーンも楽しんでください。


 
[取材・文/M.TOKU]

 

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