脂肪肝まっしぐら!? 中性脂肪を増やす「肥満ホルモン」に要注意【新脂肪肝 代謝復活ダイエット】
脂肪肝まっしぐら。中性脂肪を増やす肥満ホルモン(インスリン)に要注意
血糖値を調整するインスリンの働きとは
太る根本原因である脂肪肝。その脂肪肝を改善するには、どうすればよいのでしょうか。そこで重要になってくるのが「血糖値」です。
血糖値とは、血液中に含まれる糖(ブドウ糖)の濃度のこと。中高年になると、多くの人がこの血糖値の高さを気にしはじめますが、血糖値は低すぎても問題です。低血糖状態といって冷や汗や動悸、手足の震えなど、体にさまざまな不調が現れます。なぜなら血糖は、私たちの体の大切なエネルギー源でもあるからです。
とはいえ、血糖値の上昇が脂肪の増加につながることも。食事で摂取した糖質は小腸でブドウ糖に分解され、血液中にとり込まれることで、食後の血糖値が上がります。すると、ここですい臓から「インスリン」が分泌されます。インスリンは血糖値を抑制する重要なホルモン。血液中のブドウ糖を肝臓や筋肉にとり込ませ、血糖値を下げる働きをします。
ただし、インスリンは脂肪の合成も促します。血糖値が急上昇するとインスリンが大量に分泌され、その分、脂肪も多くつくられることになるのです。
血糖値とは
血糖値が上がって脂肪がたまるしくみ
血液中に糖が増えすぎるとインスリンが過剰に分泌して、脂肪組織にため込みやすくなる
【出典】『新脂肪肝 代謝復活ダイエット』著:栗原毅・栗原丈徳