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磯フカセ釣りで良型メジナ連発 不規則な潮流れを攻略【静岡・西伊豆】

TSURINEWS

41.7cm口太メジナ手中(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

静岡県西伊豆仁科の沖磯へフカセ釣りに出かけた。刻々と変わる状況に臨機応変に対応し、良型を手中にできた釣行をお届け。

冬の伊豆半島

例年、伊豆半島では冬場は西高東低の冬型の気圧配置による、西寄りの強風が時には1週間以上も吹き続ける。この時期は寒メジナ釣り最盛期ではあるが、上がりたい沖磯(南伊豆から西伊豆地区に掛けて)での釣りは断念せざるを得ない。

ところがここ数年の傾向として、非常に強い冬型の気圧配置になる日は少なくなり、その代わり強い北東風が吹く日が多かった。そのため、東伊豆から南伊豆方面の釣り場では釣り難い状態の日が多くなった。

逆に、冬場になると西の強風という自然の力で守られて思うような釣りができない西伊豆方面は、山を背にすることになる北東風は全く影響が無く、釣りができる日が多かった。そんなことから、風の影響をあまり受けない西伊豆釣行が多くなった。

龍海丸から良型を狙う

今期も、産卵期終盤となる3月初旬、西伊豆の仁科地区へ釣行した際に、50cmには届かなかったが、47.5cm、1.65㎏のデップリと太った良型口太メジナを釣り上げることができた。

ずいぶん前の話にはなるが、仁科のヤゴベイと白島というそれぞれの沖磯で50cmオーバーの口太メジナを釣り上げた経験がある。私にとって非常に相性が良い地区と勝手に思っている。それだけにこの時期の仁科は行く度に期待度が半端無い。

龍海丸から渡礁した(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

今回も天候を確認すると3月25日はバッチリ行けそう。渡船は仁科港の龍海丸。大船長が一人で渡船をしていた時代は龍弘丸と名前を付けていたが、息子さんが若船長として一緒に渡船を始められてからは名前を龍海丸と改名して家族全員で頑張っている。

仁科「セイ島」へ渡礁

仁科港出船は6時。予報に反して北東風がやや強い。それと小雨も降り、真冬の寒さに逆戻りしたように感じる。まだ3月ということから、天気予報をあてにせず、念のため寒い場合を想定してウォームアップスーツやオールウエザースーツで完全武装していてほんと良かった。

セイ島全景(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

船長の指示で上がった磯はセイ島。仁科の沖磯群の中でも潮通し、水深、魚影、どれを取っても一級の磯。地形的には、細長く、磯の真ん中は足場が高くなっている。しかし、磯の両端と沖向き前面は少しの波でも上がってくるほど低い。凪の日限定で渡礁可の磯である。

当日のコマセとタックル

タックルは下図の通り。

タックル図(作図:TSURINEWS編集部)

この日用意したコマセは、オキアミ6㎏に配合エサの磯マダイホワイトⅡ、グレパワーVSP、グレパワー沖撃ちスペシャルを各1袋混ぜたもの。水深がある釣り場を想定して、やや沈下速度のあるタイプと荒粒子のペレットを含んだタイプをブレンドして使うことで、底付近で食って来るであろうメジナに効果を期待した。

使用した仕掛け(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

狙うポイントは磯際そして遠投も考え、海水の量は少なめにしてやや硬めで仕上げた。コマセ作りで注意することは、始めから軟らかめで仕上げてしまうと、遠投性があまりないコマセになってしまう。予備の配合エサを持参していない場合、後で手直しができない。どんな場合でも、始めは少し硬めぐらいの仕上げで作ることが、刻一刻と変化する自然の中での釣りでは大事だ。

当日の状況と作戦

背中からのナライ(西風)がやや強い。ウネリはないが、釣り座になる沖向きは時折波が這い上がってくる。そこで、少し後ろの場所へバッカンを置き、魚を掛けたときに磯際まで出てやり取りできる態勢を取った。

釣り座の様子(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

釣り始めは磯際から。特にこのポイントでは、多少の波があってもベタ際へ仕掛けを入れ込めるかが鍵だ。際から海底へとオーバーハングになっているので、その中についているメジナにさしエサを届けるイメージで狙う。

B号のウキで遊動仕掛けにして狙っていくのだが、サラシの影響からなかなか上手く入れ込めない。そこで、ウキを00号にし、シズもG6号を浮力調整程度に打ち、サラシの払い出しに負けないようにした。

41.7cm口太メジナ登場

この頃には磯際まで出て釣りができるようになっていた。狙い通り際にウキが吸い込まれていく。すると、沈んでいくウキを視認しにくくなった辺りで、竿先が海中に突き刺さるほどのアタリが襲った。

少しサミングしていたスプールからラインを出し、竿を立てて、磯際まで出てやり取りを開始。竿を立てながらラインを出した操作で、魚は沖に出てくれた。あとは魚の引きに応じて、引きが強いときは竿の粘りで貯め、ラインを巻けるときは一気に巻く。常に全神経を竿先から伝わる魚の動きに集中したやり取りを心掛けた。

痺れるやり取りで浮かせて取り込むことができた。磯で検量すると41.7cm。サイズ的には納得できないが、最初の1匹として、ベタ際を攻略できたので思わず笑顔が出る。

良型ゲスト連発

サイズアップを狙い、数投仕掛けを入れたが、どうも更に潮が速くなり出したようだ。思うような際狙いができない。それならば、やり取りの練習も兼ねてハリスをトヨフロンスーパーLEXハイパーの1.5号に張り替えた。直線性が高いハリスからしなやかなタイプに替えるのと、細ハリスで取り込む練習の意味もある。

仕掛け変更直後から強烈なアタリ。しかし、サンノジ、イスズミ、アイゴと、どれも35cmから40cm以上の他魚の連発。やり取りの良い練習にはなったが、本命のメジナはいずこに?

複雑な潮を読み本命追加

少し狙う場所を変えて、徐々に速くなり出した潮筋を狙った。ただこの潮流が非常に複雑な流れ方で困った。手前の潮は左へ流れているのに、沖に流れると右へ変わってしまう。また逆もあり。ウキの流れる方向と、出ている道糸がウキに引かれず手前に戻されてくるので、仕掛けとコマセの同調で潮流を狙えない。セイ島では時々春先に見られる潮の傾向だ。

当日上がった3匹の口太メジナ(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

不規則な流れ方で翻弄されたが、時々は素直に流れるときもある。そのタイミングを見逃さないようにして、まずは際で丸々太った38cm、1.25㎏を釣り上げることができた。

45cm超え大型ヒット

しかし、すぐに流れ方が変わってしまう。釣り座をあちこち移動しながら、仕掛けを素直に引っ張ってくれる潮を探した。すると、40m沖に潮筋ができている。ダイレクトに仕掛けを遠投して狙うと、一気にウキが消し込まれた。

高場で魚を掛けたので、低い位置まで降りてやり取りの態勢を整えた。引きからすると今日一番だ。どうにか浮かせて魚体を見ると45cm以上はある良型。でも波が上がっていたので磯際にタモ網を置いておらず、離れた場所に置いていた。

魚を寄せ波で引きずり上げるか、タモを取りに戻るか一瞬迷ってしまう。その時、限界まで曲がっていた竿がピンっと跳ね返ってしまった。痛恨のハリ外れバラシ!

あ~悔しい。寄せ波に乗せて、迷わず引きずり上げれば良かった。気を取り直して、同じポイントで39.5cmを釣り上げ、50cm超えの夢は次回に持ち越してセイ島を後にした。

<塩田哲雄/TSURINEWSライター>

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