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物語に入り込んだような気分で楽しめる臨場感! 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』ドルビーシネマ体験レポート

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ドルビーシネマ版の上映がはじった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』/(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

ドルビーシネマ版上映が始まり、さらなる話題を集めている『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。この「ドルビーシネマ」は、ドルビーラボラトリーズが手掛ける新世代の映像事業で、MOVIXさいたまや丸の内ピカデリーなど国内では7館の劇場で展開されており、かつてない臨場感で映画を楽しむことが可能です。今回は、このドルビーシネマ版『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を視聴した体験をレポートします。

まず本編が始まってすぐに驚いたのは、音源の多彩さ。冒頭のお館様が林の中を歩むシーンでは、BGMは頭上から、そよそよと木々がそよぐ音や小鳥の鳴き声といった環境音は斜め上から、お館様の声は正面から聞こえてきて、まるで実際にその場に立ってお館様と会話しているように思えました。

さらに列車が走る音が映像内の動きに合わせて右から左、あるいは画面奥から手前側へと移動したり、炭治郎が夢の中で雪景色を歩くシーンではザクッと雪を踏みしめる音が足元から聞こえてきたりと、映画の登場人物に絶妙に気持ちをシンクロさせてくれます。

これはドルビーシネマの3大要素のひとつ、「ドルビーアトモス」によるもの。ドルビーシネマには頭上を含むあらゆる場所にスピーカーが配置されており、映画のシーンに合わせて音声を個別に再生することで臨場感のあるシネマ体験を楽しめるのです。ドルビーシネマでは各作品の音声を個別に切り分け、最もそのシーンを楽しめるように各音声を配置するという作り方をしており、この手間のかかった作り込みが映画の中にいるような没入感を生み出しています。

また、炭治郎が列車に乗り込んでからおやっと思わされたのが、列車の窓に映る夜闇の「黒さ」。同じ黒でも、通常の映画館のスクリーンよりも断然深い黒に感じられました。これは下弦の壱・魘夢が列車の上に立つシーンでさらに顕著になり、ただでさえ美しい夜の汽車から見る景色が細部まで表現されて目を見張る美麗さとなっていました。

この映像表現がドルビーシネマの誇る最新鋭のHDR映像技術「ドルビービジョン」。従来のシネマプロジェクターの約500倍に相当する100万:1のコントラスト比を実現しており、色域も従来のDCI P3からRec 2020に拡張されています。これによってかつてない深いディティールまで表現することができ、製作者が意図した通りの表現を楽しめるようになっているのです。さらにレーザー光源による2台のプロジェクターが使用されており、輝度も従来のシネマフォーマットの約2倍になっています。

ドルビーシネマでは、色調が暗いシーンも細部までくっきりと視聴することができます。

本編では煉?獄杏寿郎と上弦の参・猗窩座による死闘が展開されますが、まさにこのシーンこそドルビーシネマの本領発揮といえるでしょう。杏寿郎が日輪刀を振るう剣戟音は刃が振るわれる方向に向けて響き、まるで自分が杏寿郎となって戦っているかのような臨場感。暗い夜中の戦闘もはっきりと細部まで判別でき、今何が起こったのだろうと気持ちを逸らされるようなことも一切ありません。最後まで深い没入感を維持したまま食い入るようにスクリーンを見つめて、気付けば感動のエンディングで涙を流していました。

こうした没入感を維持する助けとなっているのが、ドルビーシネマの3大要素の最後のひとつである洗練されたシアターデザイン。劇場内は座席も含めて黒で統一されており、ライトが消されると本当に真っ暗になります。このおかげで上映中はスクリーン以外のものが目に入らず、作品だけに集中できました。

また、座席の配置やスクリーンの形状もゆるやかな弧を描いており、どの座席からでもスクリーンをはっきりと見ることができます。座席数をあえて劇場の面積に比べて少なめに設定しているのも特色で、肘掛けも隣席との共用ではなく座席ごとに設けられているなど、広い席でゆったりとくつろげる工夫が凝らされています。恥ずかしながらおデブな筆者は、映画館に行くと窮屈で上映後には体が痛くなっていることがあるのですが、ドルビーシネマでは最後までリラックスして作品に没入できました。

ドルビーシネマ上映作品は現在も増え続けており、今後は最新作だけではなく「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」などの過去の名作劇場版アニメも上映されます。臨場感たっぷりの音声と美しいスクリーンで、過去の名作がどのように生まれ変わるのかと期待は高まるばかりです。

ドルビーシネマ版『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、丸の内ピカデリーにて4月23日(金)より5月6日(木)まで期間限定上映されますので、ぜひ皆さんもGWにかつてない視聴体験を楽しんでみてください。

【取材・文:石谷太志郎】

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