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【横須賀 イベントレポ】YRPオープンイノベーションデー2025 – 情報通信分野の最先端技術と未来を体感して来ました!

湘南人

私が子供の頃、家の電話はダイヤル式でした。
数字の書かれた丸い円盤を回す、黒いシンプルなやつ。
それからしばらくするとプッシュフォン型の電話機になり、さらには、FAXが付きました。
電話回線が、通話する為のものから情報をデータで送る時代が始まったのです。

そして会社に入った頃には、電話回線にはパソコンが繋がれていました。
机に座って、インターネット検索やメールが自在に使えた。
すごく便利な時代になったなと感心している間に、今度は、携帯電話が登場します。
最初は、移動電話機の役目が中心でしたが、気づけばパソコン同様にインターネットに繋がり、情報検索やメールが“いつでもどこでも使える便利なモノ”になりました。
便利と言うより、無いと手持ち無沙汰になるくらいの生活必需品です。

でもみなさん、“こんな便利な世界”があるのは、通信システムの発展があったからなのを忘れてはいけません。
携帯電話一つでなんでもできるのは、最先端の通信技術があるからなのです。

なんだか、日本の通信技術に興味が湧いてきませんか。
ということで、今回『YRPオープンイノベーションデー2025』に行ってきましたので、日本の“通信技術の今”をレポートします。

画像出典:YRP

YRP(横須賀リサーチパーク)紹介

まずは、YRP (横須賀リサーチパーク)をご紹介します。

YRPは、京浜急行「YRP野比駅」からバスで「通信研究所」方面に向かい、約10分の小高い丘の上にあります。
その小高い丘の上の広大な敷地内には、多くの研究機関が集まっているのです。

YRPの概要

三方が小高い丘に囲まれ、残る一方は海に向かって開かれている特徴的な地形により、実験電波が域外へ漏洩するリスクを最小限とすることができるとして、YRPは、開設当初は、電波・情報通信技術を中心としたICT技術の研究開発拠点として発展し、国公立の研究機関をはじめ、国内外の企業や研究機関、及び大学の研究室に多数ご進出頂いて参りました。

その集積のメリットを生かした共同研究や産学官連携・国際連携の成果が、3G、4G、5Gの移動通信システムの実現に結び付き、更に、次世代のBeyond 5G、6Gの研究開発に繋がっています。また、スマートメーターやセンサーネットワーク等で活用される次世代無線通信規格Wi-SUNも、ここYRPで生まれました。

近年、YRPには、工業プラスチック、水素ガス、フィルター、半導体関連等、情報通信以外の新たな業種の事業所・研究所の進出が相次いでおり、更に新たな技術の誕生の期待、各方面との新たな連携・協業・ビジネス創出の可能性が高まっています。

「YRPホームページ」より引用

画像出典:YRP

画像出典:YRP

YRPオープンイノベーションデー2025 概要

『YRPオープンイノベーションデー2025 』は、YRP進出機関などによる成果発表、施設一般公開などを行う年に一度のイベントです。

2025年10月3日(金)10:00~17:00
・展示会
・講演会

2025年10月4日(土)10:00~16:00
・展示会
・子供向けイベント
・コンサート
・市内の皆様によるパフォーマンス

一般の人に、YRPをより身近に感じてもらえるイベントもたくさん用意されていました。
私は、10月3日(金)の展示会と講演会に行ってきましたが、どれもこれも、これからさらにどんな便利な世の中になるのか、想像しただけで嬉しくなる様なモノばかりでした。
いろいろ見学して来ましたので、レポートします。

イベントの詳細は、こちらをご覧ください。
→YRPオープンイノベーションデー2025開催概要

展示会

無線歴史展示室 特別開館

まさに通信技術の歴史博物館でした。
電子デバイス、ラジオ、テレビ、そして電話回線、無線通信の歴史がわかりやすく説明されていました。
発明を形にしていく。
それを実用化していくことで、世の中がどんどん進化して行ったのですね。

NTTドコモR&Dセンタ展示ルーム見学会

これまでの研究開発の成果が展示されています。
展示されているモノ全てに、未来都市を想像させられました。
そしてこれらを、今後どう活用していくかという話も、世の中もっともっと便利になっていくのだろうなという期待が持てました。

『誘電体導波路を活用したフレキシブルエリア構築技術(つまむアンテナ)』

写真のクリップ先端の半透明なモノが、“つまむアンテナ” です。
展示には、二つのモニターが置かれており、右側のモニターに映っている映像が送信元の映像です。
そして左側が、“つまむアンテナ” から受信した映像。
手前に置かれた誘電体導波路のどこを “つまむアンテナ” で挟んでも、映像が映し出されます。
挟むことでアンテナになるのです。

電波は金属を通しません。
通さないというか、反射・吸収するので電波が届きにくくなります。
オフィス内で電波の良い所と悪い所があるのは、それも一つの要因なのです。

この “つまむアンテナ” を使えば設置場所を調整できるので、電波の悪い場所などの改善につなげられるということですね。

『HAPS(High Altitude Platform Station)』

HAPSとは、上空約20kmの成層圏から無線通信するシステムで、ドローンのような無人航空機などを利用して地上のシステムと通信するものです。
衛星と比べれば通信距離が短くなるため、電波の減衰が小さいところがポイントだそうです。

HAPSの展示もありました。

車の自動運転とかが実際に始まると、このHAPSみたいなシステムが必要不可欠になるのでしょうね。

『自律共生ロボット』

6Gで、“どんなことができるようになるのか”の研究を進めているとのことでした。

ロボットが、普通に人の生活の中に入ってくるのも時間の問題なのでしょうね。
山間部の捜査とか夜間パトロールなど、確かにロボットの実用性が高そうだなと思いました。

YRP進出企業・機関・大学研究室 展示会紹介

いくつか展示ブースを見てきましたので、紹介します。
・出展社一覧

『スーパーコンピューターを活用した世界最速の関係性データ分析技術』

スーパーコンピュータ「富岳」を使って、より早く最適な回答を導き出す研究の展示でした。

みなさんは、インターネットの音楽配信や映画配信を使っていますか?
“あなたにお勧め” みたいなのが紹介されますよね。
どうしてわかるんだろう?って思いませんか。
あれは、あなたの観た映画のジャンルをチェックしているんです。
さらには、観た映画に紐付けて、同じ映画を観た人がどんな映画を観ているかを関連付ける。
"つながり"を点と線で結んでいく。
それが関係性データとなります。

あと携帯アプリで、電車の時間検索や目的地のルート検索をしていませんか。
いろいろなルートがある中で、最適なルートを探し出してくれる。
すごく便利ですよね。
点と点を結んで関係性データを作る。
さらには、交通情報などの“今の情報”をそこに加えて分析する。
常に持っているデータに、さらに最新の情報を加えて瞬時に分析する。
すごいことだと思いませんか。
自分一人でググっていても答えなんて出なそうです。

そこで分析には、AIが必要になります。
もっと言えば、いろいろな情報を集めたり分析を高速に処理する必要が出て来ます。
そこで登場するのが、スーパーコンピューター「富岳」というわけなのです。

『光ネットワークにおける低遅延な映像・音声転送技術』

3台のモニターが並べられていました。
上に設置されたカメラの映像が、3台のモニターに映し出されています。
中央が、カメラから直接接続された映像。
右側が、一度ネットワークを中継した映像です。
右側の映像は、中央の映像に比べてワンテンポ遅れて動きます。
ネットワークで中継される分の遅れが出ます。
通信システムが間に入るので仕方ないですよね。

携帯電話がどこでも繋がるのは、無線通信システムや光ファイバ通信システム等さまざまなネットワークが繋がっているからです。
当然距離も関係してくるので、繋ぐ場所が遠くなればなるほどシステムの中継が多くなり、データが遅延します。
その遅延をいかに改善できるかという開発の展示でした。

左側のモニターが、最新技術の実演です。(技術的な内容は省きます)
中央のモニターとまったく同じ、遅延の無い映像でした。
すごい!

他にもたくさん展示があって、全ては見られませんでした。

『AI-native Air Interface(AIを使った無線インターフェイスの最適化)』、『車の自動運転のシミュレーター』、『メタサーフェス動的反射板』の展示は見てきましたので、パネルだけ紹介します。

紹介した展示の詳細情報をお知りになりたい方は、こちらも見てみると良いかも知れません。
→NTT技術ジャーナル

講演会

『私たちの生活と仕事を変える生成AI - 怖がらずに、使いこなそう』
東京大学 越塚 登 教授

AIが、とても便利になってきたというお話でした。

みなさんは、ChatGPTを 使っていますか?
すごく便利ですよね。
自分でググっていても、調べきれない情報まで提示してくれる。
さらには分析までして、答えを出してくれる。
苦労して情報を集めて、一生懸命分析する手間をChatGPTはやってくれます。
違う観点から、「○○も調べますか?」とか、アドバイスまでくれる。
ほんと仕事しなくなるというか、考えなくなります。

今のAIのモデルとなっているのは、映画「2001年宇宙の旅」(1968)に登場するコンピューターHAL9000だとか。
命令された仕事をし、人とも自然な会話をする。
当時、未来予想として考えられたモノだと思いますが、2025年の今、まさに現実となっています。

「AIは人を見るらしい」
と言うお話がありました。これは面白い!
質問する人により、回答が違うそうです。
この人は、“こういう答えが欲しい”のだろうとか、“ここまで”で良いだろうとか、過去の質問のやりとりから答えを選ぶらしいです。
「隣の人が使っているAIを見ると面白い」そうです。
違う人が、同じ質問をしてみると回答が違ったりするとか。
面白いですね。
今度やってみます!

最後になりますが

今では、携帯電話やパソコンの先にはAIがいます。
遠隔で操作できるドローンやロボットがいます。
近い将来、SFの世界では無く、街中を自動運転の車が走り、家にはお手伝いロボットがいることでしょう。

ただ、それらを実現するためには、インフラの整備新しいモノへの価値観の共有が不可欠です。
ここYRPで研究開発を進めるみなさんのような、新しい技術を追求し続ける人達が必要なのです。
通信システムに携わるみなさん、AI開発に携わるみなさん、その他、未来世界の実現化に携わっているみなさん、本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

近未来、すぐそこまで来ていますね。

YRPオープンイノベーションデー2025 開催日・会場

開催日時

2025年10月3日(金)10:00~17:00
2025年10月4日(土)10:00~16:00

会場

YRPセンター1番館
住所:横須賀市光の丘3-4

主催

YRPオープンイノベーションデー実行委員会
(メンバー:株式会社横須賀リサーチパーク・横須賀市・京浜急行電鉄株式会社・一般社団法人YRP研究開発推進協会)

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