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ティモシー・シャラメ「大作映画に出たいなら体重増やせ」と言われていた ─ 「いつも体格が適していないというフィードバックを」

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『DUNE/デューン 砂の惑星』シリーズのは、今やハリウッドには欠かせない若手俳優の代表格。しかしキャリア初期には、「大作映画に出たいなら体重を増やせ」と言われていたそう。米Apple Musicのにて当時の心境を語った。

ジェームズ・マンゴールド監督『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』にて、若き日のボブ・ディラン役を演じているシャラメ。「こんなことを言うのはおこがましいけれど」と前置きした上で、シャラメは「ボブはロックン・ロールスターになりたがっていた」と分析し、共感を覚えたことを明かしている。

ボブと同じで、僕も大作映画に出る俳優になりたかった。けれど、僕が成長してきた頃に人気のあった、『メイズ・ランナー』や『ダイバージェント』のような作品のオーディションを受けると、必ず”体格が適していない”というフィードバックを受けていたし、当時のエージェントにも“体重を増やしたほうがいい”と言われました。急激に増やすのではなく、基本的に体重を増やした方がいいと。」

今となっては、華奢な体型と繊細な雰囲気はシャラメの唯一無二の魅力だと言えるが、駆け出しの頃は、思わぬ苦労もあったようだ。しかし、それらのアドバイスが、「もっと個人的な映画に自分の道を見出した」というシャラメの決断に繋がってゆく。

「彼(ディラン)にとっては、それがフォークミュージックでした。ミネソタではもっと裕福な若者がバンドに入るから、彼はロックン・ロールのバンドを続けられなかったんです。僕にとっては、『君の名前で僕を呼んで』や『ビューティフル・ボーイ』『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ』『マイ・ビューティフル・デイズ』『ホット・サマー・ナイツ』のような、非常にパーソナルな映画を見つけることでした。」

シャラメが挙げた作品は大作映画と比べればずっと低予算だが、いずれもシャラメにとってはハマり役で、魅力を余すことなく開花させたものばかり。上映される映画館も小さな劇場が多かったが、そこで「自分のリズムと自信、流れを見つけた」と語る。

ディランがずっとロックン・ロールやロカビリーに傾倒していたとしたら、その後「風に吹かれて」「時代は変る」「ミスター・タンブリン・マン」などの名曲が誕生したかは分からないし、今日の音楽シーンも幾分違っていたかもしれない。同様に、シャラメが、エージェントから言われるままに体を大きくしていたら、『君の名前で僕を呼んで』『ビューティフル・ボーイ』のような、繊細でいて、ちょっとひねくれたキャラクターも生まれなかったかもしれない。おそらく、シャラメのキャリアも大きく異なったものになっていただろう。

映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は2025年2月28日(金)より公開

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