Yahoo! JAPAN

「決められた時まで生きる」白血病の再発も気丈に受け止めた母…強さを貫いた最後の4日間【体験談】

シニアカレンダー

母は2年前、白血病と診断されました。実は10年前にも同じ病魔と闘い、一度は克服したはずでした。その年の初めに別の疾患で入院した際、定期検査で白血病の再発が判明したのです。

余命宣告を受けた母

医師からは「すでに完治は難しい。余命も限られている」と告げられました。骨髄移植という選択肢もありましたが、70代の母には負担が大きすぎると判断され、抗がん剤治療を選択することになりました。

入退院を繰り返し、輸血を受け、日に日に痩せ細り、食欲も失っていく母の姿を見るのは、本当につらいことでした。それでも母は驚くほど気丈で、余命を宣告されても「災害や事故で亡くなる人もいる。私は決められた時まで生きられるんだ」と前向きに受け止めていました。

突然の別れ

2023年の秋、母の容態は悪化し、入院か在宅医療かを選択しなければなりませんでした。母は迷わず在宅医療を選びました。残された時間を病院のベッドの上で、窓も開けられず、自由に動くこともできず、面会も制限された状態で過ごすのは嫌だったのでしょう。

母にとって歌うことは生きがいでした。亡くなる4日前、微熱があるにも関わらず、合唱祭に出演したのです。「どうしても行きたい」という母の強い意志を感じました。

その翌日、母は1日中ベッドで過ごしていました。疲れが出たのだろうと思っていましたが、その2日後の朝、寝室で倒れている母を発見しました。すぐに訪問医療の先生を呼びましたが、すでに意識はなく、救急車で病院に運ばれた後、夜中に息を引き取りました。最期のお別れを言うことさえかないませんでした。

なぜ母ばかり…やるせない気持ちに

白血病に3回も罹患するなんて、本当にまれなケースだと聞きました。パーキンソン病や橋本病、膝の痛みにも悩まされ、なぜ母にこれほど多くの病気が降りかかるのか、とやりきれない気持ちになりました。

「乗り越えられない試練は与えない」という言葉がありますが、母は本当に強い人でした。病気になってからも、外では弱さを見せず、いつも通りに振る舞っていたそうです。もしかしたら、そんな母の強さに、病気がつけ入ってきたのかもしれない、そんな考えが頭をよぎりました。

まとめ

どんなにつらくても、私たちの前では決して弱音を吐かなかった母。誰にもみとられることなく逝ってしまったのは、もしかしたら最後まで弱みを見せたくなかったからかもしれません。

監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:北山遥/40代女性・パート
イラスト:おんたま

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. “サステナブルシーフード”がテーマ「ブルーフェス2026」開催 トップシェフ29人がコラボメニュー?【東京都渋谷区】

    サカナト
  2. 北九州市八幡西区役所が発信「にしレシピ」 毎日の献立を助ける強い味方?【北九州市八幡西区】

    北九州ノコト
  3. “蘭丸の父”と信長・利家との結びつき。森可成が最期に見せた最大の活躍とは?

    さんたつ by 散歩の達人
  4. 前髪作って若返る!トレンド最先端ボブヘア〜2026年初夏〜

    4MEEE
  5. とんでもなく肌がきれいに見えるよ。コンビニで買える「名品下地」5選

    4MEEE
  6. 猫が『首をかしげる』仕草をする理由3つ 可愛らしい行動の意味とは?病気の可能性まで解説

    ねこちゃんホンポ
  7. 付属のたれだけじゃ損する「納豆」の食べ方!毎朝でも大歓迎♡一瞬でトリコになる納豆の絶品アレンジレシピ

    BuzzFeed Japan
  8. 醤油で食べるより好きかも。小さじ1かけるだけで激変する「冷奴」の意外な食べ方

    saita
  9. 柔術の全日本大会で優勝 次戦「修斗」へ闘志 名張の奥田さん

    伊賀タウン情報YOU
  10. 「ズバリ爆釣のチャンス!」渓流釣りにおける【引き水】の見極め方を徹底解説

    TSURINEWS