「雨で災害発生のリスク高まる」歩きにくいほど…外出や車の運転も危険に 北海道の天気予報&気象予報士解説/2025年8月25日更新
北海道のあす26日(火)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士がお伝えします。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。
【この記事の内容】
・ポイント解説
・あすの北海道の天気と気温
・あすからの北海道の週間天気予報
・あすの札幌の朝昼晩の天気
再び道北で大雨に…
こちらは、あす26日(火)夜9時の予想天気図です。
北海道に低気圧や前線が近づき、等圧線の間隔が狭くなります。
そのため、あすは各地で雨や風が強まるでしょう。
特に低気圧に近い道北ではあす午後6時までの24時間に多いところ150ミリの大雨となり、水曜にかけてさらに雨量が多くなるおそれがあります。特に宗谷地方では、あすと水曜日の2日間で、平年の8月1か月分の降水量を超えるおそれがあります。
また、道北は先週からの雨で災害発生の危険度が高くなっています。あす昼前から土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒して下さい。
雨が長い時間降り続くため、雨量が多くなるんですが、それだけではありません。
短い時間に雨量が多くなるおそれもあります。道北では1時間に50ミリと滝のような非常に激しい雨が予想されています。非常に激しい雨が降ると傘が全く役に立たず、水しぶきで見通しが悪くなります。マンホールから水が噴き出すこともあるので、外出や車の運転も危険になります。最新の雨雲の情報なども確認して、自ら積極的に情報をとるようにして下さい。
26日(火)の天気と気温
新学期早々、雨の降り方に注意が必要ですね。旭川では昼頃から雨ですが、少し風が強まるので、小学生などは傘よりレインコートの方がいいかもしれません。
あす26日(火)の天気と気温です。
各地で雨が降り、風が強まります。落雷や突風、ひょうにも注意が必要です。気温はきょう25日(月)と同じくらいですが、蒸し暑さが増しそうです。
函館ではあす26日(火)は雲に覆われ、夕方から弱い雨が降りそうです。
あす26日(火)の時間ごとの天気。道央・道南からです。
札幌など昼頃から雨が降りやすく、倶知安や江差、浦河では雨の強まる時間があるでしょう。札幌は雨よりも風が強まり、最低気温は23度と、朝からムシムシするでしょう。
道北・空知です。
稚内や名寄、羽幌は朝から雨が強く、昼頃からは雷を伴って非常に激しく降るおそれがあります。道路が冠水するおそれもあるので、交通情報もご確認ください。旭川や岩見沢なども午後は急な雷雨に注意して下さい。
道東・オホーツク海側です。
道東は霧がかかり、午後は小雨が降るでしょう。オホーツク海側も日中は雨の降る時間があり、道北の枝幸では雨の量が多くなりそうです。
26日(火)からの週間天気予報
札幌では今週も水曜まで大雨のおそれがありますが、週の後半は晴れ間の出る日が多くなります。
週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
水曜も日本海側を中心に雷雨や局地的な大雨に注意が必要です。木曜と金曜は晴れても最高気温は25度前後で、少しだけ空気が秋らしくなりそうです。
太平洋側です。
水曜も雷雨や突風などに注意して下さい。木曜日以降は、大雨になる可能性は低いでしょう。気温は高めですが、木曜と金曜の朝晩は20度を下回るところが多く、涼しくなりそうです。
26日(火)の札幌の朝昼晩の天気
あす26日(火)の札幌です!朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします!
もんすけは傘がさしにくそうです。札幌は雨よりも風に気を付けて下さい。特に昼頃は歩きにくくなるほどの風に雨も伴うでしょう。雨でも気温は30度近くまで上がり、ムシムシしそうです。室内でも風通しを良くしましょう。
文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
月~金曜日に翌日からの天気予報をお伝えしているほか、暮らしに役立つお天気コラム記事もお届けしています。
※25日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。
編集:Sitakke編集部IKU