【姫路】水産会社直営「みのり家」でピチピチの鮮魚を堪能♪丼や定食などの漁師メシが目白押し!
兵庫県内でも有数の漁獲高を誇る妻鹿(めが)漁港。ここで、播磨灘で捕れた新鮮な魚を扱っているのが水産会社「天晴(あっぱれ)水産」で、その2階に直営店「みのり家」があります。春は「白鷺(しらさぎ)サーモン」や「坊勢鯖(ぼうぜさば)」、初夏からは「生シラス」や「白鷺鱧(しらさぎはも)」など地元のブランド魚がお待ちかね。捕れたての海産物をお腹いっぱい満喫しよう!
・「天晴水産」直営の「みのり家」
姫路市内には、「妻鹿(めが)漁港」「家島漁港」「坊勢(ぼうぜ)漁港」の3つの漁港があり、中でも兵庫県内有数の漁獲高を誇るのが妻鹿漁港。この漁港内で海産物の卸売り販売や水産レストランを営むのが「天晴(あっぱれ)水産」です。
同社が営むレストランは姫路市内に5店舗ほどあり、中でも直売所の2階にある「みのり家」は、地元民から観光客まで幅広く愛されています。
直売所の奥が「みのり家」の入り口。この階段を上った先にお店があります。休日は階段まで長蛇の列をなすこともあるそう。廊下に並ぶ有名人のサインの多さからも、その人気ぶりがうかがえます。
たっぷりと光が差し込む明るい店内には60以上の席がスタンバイ。料理のオーダーだけでなく、しょう油や小皿、おしぼり、お茶なども基本はすべてセルフサービスです。
中央のカウンターには電子レンジも設置されているので、料理の温め直しもOK。食べ切れなかった料理を持ち帰れるようにと、容器や袋も用意されているのがうれしいですね(生ものやいたみやすいものは持ち帰り不可)。
座敷席は、足を伸ばしてくつろぎながら食事を楽しみたいときや赤ちゃん連れにぴったり。窓際にある4席の小上がりのカウンター席は、おひとり様に人気があります。
窓から遠めに見える漁港の景色や穏やかな瀬戸内海に癒やされながら、“前どれの美味”を堪能する贅沢な体験が得られるのが、ここに来る醍醐味の一つです。
・セルフスタイルで気ままに♪組み合わせ次第で定食にも
カウンターで好きな料理をオーダーし、出来上がった料理をその場orレジ前で受け取るのが同店のスタイル。お昼のピークタイムにはこのカウンターの上が一品料理で埋め尽くされ、おいしそうな料理を目の前についつい手が伸びます。
左から『天ぷら盛り合わせ』330円、『ハモの子卵とじ』280円 ※期間限定
小鉢は220円~とお手ごろ価格なものが多く、手に取らずにはいられません。その日の仕入れ状況によっては、珍しい品種の魚や魚卵を使った料理も登場し、来店するたびに毎日新しい出合いが期待できそう。
『ハモの子卵とじ』は、旬の6~8月ごろにしか出合えない希少なもの。瀬戸内海産のハモを余すことなく味わい尽くす港町ならではの料理です。地元の人は、この卵とじを白ご飯にかけて食べるそう。甘めの味付けとプチプチ食感がたまりません。
『天ぷら盛り合わせ』も日によって内容が変ります。特製の天つゆであっさりといただいて。
左から時計回りに『フグの唐揚げ』280円〜、『メイタガレイの唐揚げ』580円〜、『骨せんべい』220円
タイミングが合えば熱々の揚げ物も♪店長はふぐ調理師免許を持っているので、フグをさばくのもお手のもの。姫路沖合いで捕れた「ナゴヤフグ」の唐揚げを食べられるのも、フグ好きにはたまりません。
そのほか、上品な味わいと身のやわらかさが自慢の「メイタガレイ」を使った唐揚げや、魚をさばいた際に出た骨や皮を1時間以上かけて低温でじっくり揚げた『骨せんべい』などもラインアップ。
市場に出回らないような品種の魚を積極的に取り入れたり、骨や頭などの普段捨てられがちな部分まで使い切ったりと、SDGsを心がける姿勢は「海を守りたい」という水産会社ならではです。
『あら炊き』580円
水や小豆島のしょう油など、シンプルな味付けで炊き上げる同店の『あら炊き』は、カウンターに並ぶやいなや売り切れるのも早い人気の一品。タイやカンパチなどの身に甘みのある魚を使うことが多いそう。
箸を入れた瞬間、ホロッとほぐれるような身離れの良さが新鮮な証拠。この新鮮さはなかなか家庭で味わうことはできませんよ。
自分で選んだ小鉢や一品料理を組み合わせて、オリジナルの定食を作ることができるのも同店での楽しみ方の一つ。刺身や天ぷら、肝煮、ご飯、みそ汁など、全部合わせても1000円ちょっとというから驚きです。“いいとこ取りランチ”を楽しんでみては?
・迷ったらコレ!テレビでも話題の『天晴丼』
『天晴しらす丼(みそ汁付き)』1180円
メディアでも何度か取り上げられ、同店で看板を背負っているのが『天晴しらす丼』。坊勢島で50年以上にわたり「坊勢のシラス」や「ちりめん」を届けてきた「天晴水産」が誇る逸品です。
釜揚げシラス、生シラス(6月~10月ごろ)ともに単品の丼も用意されていますが、この『天晴しらす丼』はあいがけになった贅沢な一品。特に旬の時期のシラスは、ひと味もふた味も違います。
キラキラと輝き透き通った身が食欲をかき立てる生シラス。まずは何も付けずにそのまま口に運び、潮の香りやシラスのとろりとした食感を楽しみます。その後は、レモンを絞ってサッパリと食べても、卵黄にくぐらせてコクを楽しんでもOK!
一方の釜揚げはごま油を数滴垂らすのが店主のオススメの食べ方。香ばしい風味がほどよい塩気を際立てます。しょう油、生姜、大葉など、何をトッピングしても合う『天晴丼』は、まさに“うま味のオンパレード”!シラスの加工業者にしか出せないこの新鮮さとおいしさを、いろんなアレンジで堪能して。
・店長のオススメTOP3
第3位『天丼(みそ汁付き)』1180円
魚を使ったメニューを常時10種類以上もスタンバイしている同店。何度も通ったことのある常連客であっても目移りするのも無理はありません。そんなときは店長のオススメTOP3を参考にしてみて♪
立派なエビの天ぷらが2尾ものった『天丼』は、このボリュームにして1180円というから驚き!冷めても食感が落ちないようにと、揚げ時間や衣の配合にもこだわっています。
野菜3種と白身魚、エビ2尾が定番の組み合わせ。毎朝お店で丁寧にとった出汁をベースに調合した甘めの天つゆが素材本来のうま味を生かします。
第2位『あっぱれ定食』2480円
お店の名前がつく『あっぱれ定食』は、煮魚から天ぷら、刺身、丼まで同店の料理をすべてを網羅できると言っても過言ではないほどの豪華な定食。この大迫力の定食を目の前に、思わず「あっぱれ!」とさけびたくなります。
刺身盛り合わせは、その日に近海で捕れた鮮魚を中心に5種類以上が盛られています。その身の厚いこと。運が良ければ「白鷺サーモン」や「坊勢鯖」といったブランド魚が並ぶこともあります。
釜揚げシラス丼のほか、季節によっては生シラスも小鉢に入って登場し、まさに魚尽くし!たまのご褒美にいかが?
第1位『海鮮丼(みそ汁付き)』1380円
堂々の第1位は、いろんな魚をちょっとずつ味わえる『海鮮丼』。水産レストランに来たらコレ!と決めている人も多いのでは?
同店のものは、瀬戸内海の激しい潮流にもまれることで身が引き締まったタイやハモ、カンパチなどの旬の魚に加え、年中必ず生シラスが入ります。「ご飯だけが余ってしまった…」なんて寂しいことは言わせないくらい、ご飯の上には惜しげもなく刺身がたっぷりと盛り付けられてます。わさび醤油やポン酢を回しかけてさっぱりと召し上がれ♪
「天晴水産」工場直売のこだわりシラスを使った丼をはじめ、家島や坊勢島で捕れた地魚を使った料理を提供する水産レストラン「みのり家」。姫路の中心地から車で約20分の場所にある漁港で、新鮮ピチピチな魚を存分に味わってみては?
■詳細情報
■DATA