「いそご区民劇団」が発足 8月末まで出演者募集
磯子区民を中心にした新たな市民参加型の劇団「いそご区民劇団」を作ろうと、区民らによる実行委員会が8月末まで出演者を募集している。磯子や横浜の歴史などを題材とし、年一回のペースでオリジナルの舞台を作り上げる予定だ。
芝居に特化
同劇団は、磯子区民文化センター杉田劇場主催で活動する「杉劇☆歌劇団」のメンバーを中心に結成。芝居だけでなく歌や踊りにも取り組む歌劇団と異なり、より芝居に特化した劇団を作ろうと有志による実行委員会が立ち上がった。
劇団の代表を務めるのは、歌劇団で芝居の指導や脚本を担当した井上学さん=磯子区中原在住。これまでに「ふじさわ市民ミュージカル」などさまざまな市民ミュージカルを手掛け、現在は浜中学校の演劇部でも講師を務める。歌劇団に関わる中で、「もっと芝居を深めたい」という思いが募って今年3月頃から準備を進めてきた。「地域の演劇を30年近くやってきたが、横浜の演劇はまだまだ都市部が中心。この磯子の地域で演劇を盛り上げ、皆で楽しめる劇団を作りたい」と思いを明かす。
「人生を変える経験を」
7月13日には杉田地区センターで説明会を開き、翌日から参加者募集を開始した。8月末まで募集し、活動開始は9月中旬の発会式からを予定。その後、12月までは月1、2回の頻度で発声や身体トレーニングなどの基礎練習を実施し、年明けから稽古に入る。区内の公共施設で合計40回程度の稽古を行い、来年5月末に杉田劇場ホールでの公演を目指す。
出演者は毎年の上演ごとに募集し、公演のテーマや台本などは集まった参加者に応じて考案していくという。井上代表は「体一つあれば活動できるのが演劇。人生を変えるほどの経験をしたという声を聞くこともあるので、ぜひ達成感を一緒に味わってほしい」と呼び掛けている。
対象は小学4年生以上で、舞台経験の有無は問わない。出演者だけでなく、運営や裏方に興味がある人も募っている。参加費は月額3000円。申し込みは、専用のフォームから8月31日まで受け付けている。問い合わせは井上代表【電話】090・9102・0023、【メール】kumingekidan@gmail.com。