陸&沖でのアジ釣り仕掛け徹底解説 大型狙いにオススメの釣り方は?
海釣りの中でも人気ターゲットのアジは、狙う仕掛けも多種多様です。今回はそんなアジを釣る仕掛けの種類を、陸っぱり・船釣りともに解説します。また、大アジにアプローチ出来る仕掛けも紹介していきます。
アジ釣りの仕掛けは多種多様
アジを狙う際に使える仕掛けは様々なものがありますが、状況によって適切な仕掛けが変わります。従って当日の状況に合わせられる様に何種類か仕掛けを用意しておくと良いでしょう。
陸っぱりアジ釣りの仕掛け
陸っぱりでアジを狙う際に有効な仕掛けについて紹介していきます。大きく分けるとコマセを使う釣り方とコマセを使わない釣り方に分かれます。
サビキ
サビキ釣りは魚の皮やスキンなどが針に巻かれた疑似針をまきエサに紛れ込ませ、魚が間違って食べたところを釣り上げます。道糸の先に5~10個のサビキ針が付いた仕掛けを接続し、その下または上にコマセカゴを接続します。真下に落とし込むだけなので比較的大きな群れが目の前で回っている時に有効な釣り方です。
ウキサビキ(飛ばしサビキ)
ウキサビキはその名の通りウキを付けたサビキ仕掛けです。遠投が効くので沖合のアジにアプローチすることが可能です。また、ウキ下の長さを調整することで幅広いタナを狙うことができます。
ぶっこみサビキ
基本的な仕掛けはサビキ釣りと変わりませんが、サビキ仕掛けの上にロケットカゴとフロート玉を付けます。フロート玉を付ける事によって仕掛けが海中で垂直になるのが特徴です。タナは底付近しか狙えませんが、非常に遠投が効く仕掛けのため、沖合の深場にいることが多い大アジを狙いたい時に効果的な仕掛けです。
カゴ釣り
カゴ釣りは、ウキ止めとシモリ玉、ウキを付けて、その下にまきえカゴや遠投天秤カゴ、更にその下に2~3ヒロの長さをとってグレバリ5~8号などを結びます。針を沈めやすい様に途中にガン玉をつけましょう。海の状況によってエサをゆっくりフォールさせたいのか速く落としたいのかによってガン玉の重さを適宜変える必要があります。仕掛けの特性上、エサとまきエサが同調しやすいのが特徴です。
ウキフカセ釣り
ウキフカセ釣りの仕掛けはウキ止めとシモリ玉、ウキを付けた道糸にハリスと針を接続します。付けるオモリがガン玉のみなのでアジの引きを楽しめるのがひとつの魅力です。カゴを使わずコマセをひしゃくで撒いて魚を集めるので、潮の流れを読んでコマセを撒きコマセと仕掛けをいかに同調させるかが重要になります。
アジング
アジングはアジをルアーで釣る釣り方です。仕掛けは道糸の先にフロロカーボンラインなどのリーダーを結び、ワームやプラグなどを付けます。どのようにアジにルアーを食べさせるかゲーム性の高さが魅力で、ライトなタックルにシンプルな仕掛けのためアジの引きも楽しめます。
陸っぱりの大アジ狙いに効果的な仕掛け
陸っぱりから大アジを狙う場合にどのような仕掛けが適しているか紹介します。
遠投出来る仕掛けを用いる
尺アジは岸寄りの浅瀬ではなく沖の深場にいる事が多いです。そのため沖合いにアプローチ出来る遠投仕掛けが有効です。深場が隣接する釣り場を選び、沖合から大アジが回遊するルートになるブレイクライン(カケアガリ)をぶっこみサビキやカゴ釣りなどで狙うと釣果に繋がることが多いです。
タナは底が基本
豆アジなどはコマセを撒けば表層に浮いてきますが、尺超えアジにもなると長く生きている分警戒心が強くなり、基本的には底にいることが多いです。従ってタナは底を狙うのが尺超えアジの攻略の秘訣です。
大きめの針を使用する
グレ針7~8号程度の大きめな針を使うことで豆アジを避けられる上にガッチリと針がかりしやすくなります。
船釣りなら簡単にアジが釣れる
陸っぱりだとアジの群れがいなくなってしまうとぱったりと釣れなくなってしまいます。しかし船釣りなら魚探を使ってアジがいる複数のポイントに移動出来るため、常にアジの群れにアタックする事ができ、釣れやすくなります。
船釣りでアジを狙う際の仕掛け
船釣りからアジを狙う場合でも様々な狙い方があるので、仕掛けの紹介と特徴を解説していきます。オマツリなどのトラブル防止のため、仕掛けは必ず乗る船や釣るエリアのルールに合わせるのが鉄則です。
LTアジ
LTアジはビシと呼ばれる天秤付きの網カゴの下に、ハリスと針が1本伸びており、更にその脇から1~2本の枝バリが付いている仕掛けになっています。LTはライトタックルを意味し、ビシアジよりも軽いタックルを使うのが特徴です。20~30mの浅場を中心に攻めるので船アジ釣りの中でも初心者にも釣りやすいでしょう。
ビシアジ
仕掛けはLTアジの仕掛けと同様ですが、ビシアジは80~100mの深場を狙うので、LTアジよりも重いビシを使うのが特徴です。
ライトウィリー
ライトウィリーの仕掛けもLTアジやビシアジに似ていて、プラスチック製のカゴの下に主バリおよび枝バリが伸びているのですが、ウィリーバリと言って針にカラー糸が巻かれている針を使います。基本は五目船として出ておりカサゴやイシモチ、タイなど様々な種類の魚を狙うのが目的の釣りですが、この釣りではアジも本命の1つです。
天秤の釣りにクッションゴムは必要?
クッションゴムは口が弱いアジの口切れ防止のために付けます。バラシを軽減できるため有効な仕掛けです。ただ食い渋り時の竿先がモタレるような繊細なアタリがわかりづらくなるので付けない人もいます。
サビキ
船からのサビキ釣りでもラインから5本程度枝スとサビキバリが付いている仕掛けを使用します。船宿にもよりますがラインの1番下にドンブリカゴと呼ばれるコマセを詰める鉛付きカゴを使用することがあります。
胴突き仕掛け
3m程度のラインから40~50cm程度の枝スが3本伸びていて、下にオモリが付いています。大阪湾を中心に鬼アジ釣りでよく使われる仕掛けとなっています。エサにはオキアミやイソメなどが使われます。
バチコン
バチコンアジングとは、船から縦方向(バーチカル)に攻める(コンタクト)アジングの事で、陸っぱりから横方向に攻めるアジングとは一線を画します。ラインの先にオモリが付いていて、その間から分岐した枝ラインの先にジグヘッドが付いています。
船から大アジを狙うには?
大アジを狙うのであれば、船宿が大型のアジを狙っているか、または大アジの実績があるかを船宿のHPで確認してから行きましょう。
例1:東京湾走水のビシアジ釣り
東京湾の走水ではビシアジ釣りが盛んです。東京湾ではLTアジも普及していますが、LTアジは浅場を狙うに対してビシアジは深場を狙うのが違いです。深場を狙うため、それに対応すべく仕掛けが本格的になると同時に、手巻きではなく電動リールを使う様になります。そのため、沖合いにいる尺超えアジに出会えるチャンスも上がり、走水のブランドにもなっています。
例2:大阪湾の鬼アジ釣り
大阪湾周辺では40cm級の「鬼アジ」を狙っている船宿が点在しています。狙い方は胴付き3本針で、オキアミを刺して釣ります。仕掛けを投入して底を取ったら、オモリを引きずらない様にしながら竿を動かさず底層を探ります。アジが掛かったら無理をせず一定の速度で取り込み、タモで取り込みましょう。
例3:豊後水道の関アジ釣り
佐賀関で一本釣りされたアジを関あじと呼び、40cm以上の尺超えアジが相次いで釣り上げられています。この地域ではサビキ釣りがメインの狙い方となっていて、数本付いているサビキ針の下に鉄製のカゴが付いていて、そこにコマセを詰め込みます。仕掛けを投入したら竿を大きくシャクってコマセを撒き、そのままステイさせます。水深100m前後を狙うので途中でバレる確率が高いので、無理せず巻き上げるのがコツです。
付けエサについて
陸っぱりから狙う場合と船から狙う場合で使用するエサが違う傾向があるのでご紹介します。また、魚の皮などが巻かれているサビキバリを使用する際は何も付けずに釣ります。かえってそういう針にエサを付けてしまうと釣果が悪くなってしまう場合もあります。
陸釣り
カゴ釣りの場合もフカセ釣りの場合もコマセに合わせてオキアミやアミエビを使用する場合が多いです。水中で回転しないように尾を切ってから針に刺しましょう。
沖釣り
特にビシアジやLTアジではイソメや赤く着色されたイカの短冊(イカタン)が使用されることが多いです。イソメは1cm程度垂らす程度、イカタンはサイコロ状にカットして針に付けます。ただし鬼アジ釣りのように、船宿によってはアミエビを使う場合もあります。
コマセについて
コマセは主にアミエビとイワシミンチの2種類が使われます。
陸釣り
陸っぱりで使用するコマセは主にアミエビをサイコロ状に凍らしたもので、海水で溶かして使います。集魚剤も合わせて使うと釣果に差を出せる時もあります。
沖釣り
陸っぱり同様アミエビを使う場合もありますがビシアジやLTアジなどではイワシをまるごと刻んだものを使用します。
アジをバラさないために工夫できること
アジが仕掛けに掛かっても途中でバレる事はよくあることです。その様な事態を避ける方法をご紹介します。
ドラグは緩めにしておく
大きなアジはかなりの勢いで海中を走ります。それを無理やり引っ張ってしまうと顎が弱く針が外れやすくなってしまいます。従ってドラグを緩めにしておき、泳ぎ回るうちはそのままにし、弱まったら巻き上げる様にしましょう。
反転しないうちに上顎に引っ掛けるようにする
アジが針に食いつくと反転します。その時に針がかりすると薄皮の部分に針が刺さりバレやすくなるので、食いついた瞬間に巻き上げ硬い上顎または下顎にかけるのが理想です。
<TSURINEWS編集部>
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