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ジャガイモの芽…主婦の叫び【御手洗直子のコマダム日記】

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今回は直子の料理。一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#87

うまいものは儚い


娘達がいももちを好きなのでたまに作るのだが、これほど労力に食べ応えが見合っていない食べ物も無い。

いや、食べ応えが見合っていない。というのは若干の語弊がある。おいしいし、量もそこそこできる。だが、存在時間が短い。存在時間とはでき上がってから食べ終わるまでの時間を指す。

じゃがいも8個とかの皮をむいて20分蒸してつぶして丸めてチーズを入れて成型して揚げ焼きにしてタレを作ってからめる。という作業工程で3人(私&子ども二人)で作っても1時間以上かかる手間のものが、ヘタすると10分くらいで消滅してしまうのである。シュッ…という感じである。シュッ…。お分かりいただけるであろうか。

炭水化物を油で揚げて甘辛いタレをからめているので育ち盛りのキッズの前ではシュッ…。なのである。儚い。あんなに苦労したのに一瞬なのである。ならば倍量作ればよいのかもしれないが、倍の量の皮むきと成型と揚げ焼きが待っているかと思うと二の足を踏んでしまう。

ジャガイモはめんどくさい。芽を取り除かねばならない。芽が生えるまで放置するな。だってジャガイモが食べたくて買っても皮むきがめんどくさくて放置してしまうんだもの。すると芽が生えるのである。芽が生えてしまったもう食べないとヤバい。となってやっと皮を剥く危機感が湧くのである。芽が生えないと皮が剥けないのだ。負のスパイラルである。

見切り品価格でもなく正規の値段を出して芽が生えて緑になりかけているジャガイモしか食えないというこんな状況から一刻も早く抜け出したい。盗んだバイクで走り出したい。おらこんな村はいやだ。という一心でマッシュポテトフレークという商品を探し出した。水で溶くだけでマッシュポテトが作れるというシロモノである。見つけた時あまりの興奮で1kg入りを買ってしまった。水に溶く前の重量で1kgである。使用時には一体何kg分になるのであろうか。おそろしい。10kgを買わなかった私をホメてほしい。

ここまでのスキップ技を使っても丸めてチーズを入れて成型して揚げ焼きにしてタレを作ってからめる。という作業は健在なのである。気が遠くなる。近所のスーパーはいももちを惣菜コーナーのレギュラーに入れてください。料理の過程を楽しむことが才能であるとするなら、心底料理の才能が無いと思うのであった。

そういう意味ではソリティアとマインスイーパの才能はある。
逆にその才能くらいしかない。

御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
 御手洗直子twitter:mitarainaoko

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