「マーク&ロナ」を展開するキューブの第3四半期決算は国内成長続くもコスト増で利益圧迫
ゴルフアパレルブランド「マーク&ロナ(MARK & LONA)」を展開するキューブは11月14日、2025年12月期第3四半期(1〜9月)の決算を発表した。売上高は36億400万円(前年同期比1.0%増)とわずかに増収となった一方、営業利益は1700万円(同88.9%減)、四半期純利益は100万円(同98.0%減)にとどまり、大幅な減益となった。増収だったものの、事業拡大に伴うコスト増が利益圧迫の要因となった。
国内リテールは引き続き好調で、前年同期比17%増と二桁成長を維持した。特に銀座店や大丸心斎橋店、松坂屋名古屋店のリニューアル店舗が大きく成長し、売上を牽引した。また、御殿場アウトレットやりんくうアウトレットへの常設店出店も奏功し、新たな顧客層の獲得に寄与した。
海外事業では、中国卸事業が順調に推移している。6月に北京にフラッグシップショップをオープンしたほか、ゴルフ場内ショップも2店舗展開し、好調な売上を記録した。韓国卸売事業は前年とほぼ同水準を維持。コロナ禍以前の市場環境に回復しつつある韓国ゴルフ市場において、現状を安定して維持する結果となった。
キューブは今後の業績見通しとして、2025年12月期通期で売上高52億円(前年比6.9%増)、営業利益2億600万円(同24.4%増)、当期純利益1億2500万円(同15.0%増)を見込んでいる。国内リテールの好調維持と中国市場での成長が通期の増収増益を支える見通しだ。