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両校の良さ「新たな学校で」 いずみ野小 齋藤敦子校長〈横浜市泉区〉

タウンニュース

「新たないずみ野小が楽しみです」と話す齋藤校長

地域への感謝言葉や行動で

いずみ野小学校の齋藤敦子校長は創立から数えて14代目。着任したのは2020年4月――新型コロナに社会全体が揺れていた頃だった(前任は阿久和小の副校長)。

それから少しずつ、学校が従前の姿を取り戻すなかで実感を強めてきたことがある。「いずみ野小学校は地域に愛され、支えられてきました。子どもたちもそれをよく分かっていて、感謝を言葉や行動で表現できるような子たちだと思います」

いずみ野小の特徴のひとつとなっている田畑での生産活動。これも地域住民の協力なしには成り立たないものだ。「土に触れ、種からお米や野菜を育てる経験の中の学びはもちろん、そんな関わりの中でかけてもらう温かい言葉が何より子どもたちの成長に大切です」と感謝を口にする。

またMSI(マルチサポートいずみ野)と呼ばれる地域ボランティアによる学校支援体制も、児童の学びを支えてきた。その内容は多岐にわたり、学習ボランティアや学援隊のほか、生活ボランティアとして1、2年生や個別級の手洗い教室まで学校のニーズに応じて手厚くサポートしてきた。

2年間の交流「早く一緒に」

阿久和小との統合が決まってから約2年間、両校の子どもたち同士による交流が始まった。生産活動を共にすることもあれば、互いの学校を訪れて遊ぶこともあり、数えきれないほどの時間を共有したという。

児童たちは今では「早く一緒になりたい」と話しているという。「改めて、子どもにとって友達が増えるというのはうれしいことなんだなと教えられました」と齋藤校長は目を細める。

今の学校教育では多様性を認めることや、互いの違いを認め合うことの学びが重要視されている。「これまで歴史のちがう2校かもしれないけど、より多くの友達との中で視野が広がることもあるはず」と同小の未来に期待を込める。

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