吉田修一原作の『パレード』 脚本・演出を平塚直隆、馬場良馬、岩田陽葵ら出演で10月に舞台上演
2025年10月24日(金)~11月1日(土)シアターHにて、舞台『パレード』が上演されることが決定した。
大ヒット映画『国宝』の原作者としても知られる吉田修一による2002年初版の小説『パレード』。発売直後から絶賛を浴び、第15回山本周五郎賞を受賞した作品。2010年には映画化され、第60回ベルリン国際映画祭で、国際批評家連盟賞を受賞、そして2012年には初めて舞台化されました。そして演出に新たな試みをちりばめ、2022年7月に舞台『パレード』を上演。新国立劇場 小劇場にセンターステージで上演し、好評を博した。そして今回、3年の時を経て、舞台『パレード』が上演される。
本作の脚本・演出は、処女作『居酒屋のゆうれい』で北の戯曲賞受賞以降、『ここでいいです』で佐藤佐吉演劇賞2013優秀脚本賞、「日本語私辞典」で若手演出家コンクール最優秀賞など数々の受賞歴がある、現代演劇を得意とした平塚直隆が2022年に続き担当する。。
物語は5人の若者たちのルームシェアを舞台に、彼らの共同生活の経過と、そこから生じたひずみの結末が描かれる。全5章から成る本作は、良介、琴美、未来、サトル、直輝の5人それぞれの視点から、時系列順に物語が語られる。
本作では、インディペンデント系映画配給会社に勤務する伊原直輝役を馬場良馬、イラストレーター兼雑貨屋の店長・相馬未来役を岩田陽葵、無職で若手人気俳優の元恋人からの電話を待ち続ける女性・大垣内琴美役を伊藤理々杏(乃木坂46)、自称「夜のお仕事」に勤務しているという18歳の男娼・小窪サトル役を宮地樹(劇団4ドル50セント)、現役大学生・杉本良介役を安藤夢叶がそれぞれ演じ、さらに、女役を佐藤礼菜(劇団俳優座)が務める。
原作刊行から20年を経て、今あらためて、この2LDKという限られた空間の中で、現代の人間関係のリアルを丁寧に浮かび上がらせ、2025年の“今”を描く、『パレード』が誕生する。
【STORY】
都内の2LDKに暮らす男女4人の若者たち。
「うわべだけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。
それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで
優しく、怠惰に続く共同生活。
そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。