はじめての手仕事「干し柿」
お日さまの恵みをたっぷり受けた、干し柿のふくよかな甘さは格別なおいしさ。昔ながらの軒下がなくても、手軽につくれます。ゆっくりと時間をかけて育つさまを見守れるのは、手仕事の醍醐味(だいごみ)です。
干し柿
【材料】((12コ分))
渋柿 12コ
【つくり方】
1. 渋柿は洗って水けを拭く。底からヘタに向かって縦に皮をむく。
2. 柿1コの枝にひも1本の片端をひっかけ、固結びにする。
3. ひものもう片端も同様にして、もう1コの柿に結びつける。残りの柿も同様にひもの両端に1コずつ結ぶ。
4. 鍋に湯を沸かし、ひもを持って柿を湯に沈める。5秒間たったら引き上げ、ざるに並べて湯をきる。残りの柿も同様にする。
5. 戸外の風通しのよい場所で、物干し竿ざおなどにハンガーを2つ、間隔をあけてかける。ハンガーに【4】を3組ずつ、ひもの長さに長短をつけて柿が互い違いになるようにして、バランスよくつるす。
6. 柿の表面全体に焼酎を吹きかけ、1週間ほど干す。夜間と雨天時は室内にとり込む。
7. 1週間ほどたって、柿の表面が乾いたら、全体を清潔な手でやさしくもむ。翌日以降も干し上がるまで、毎日1回、同様にもむ。
8. さらに1~2週間干す(干しはじめてから2〜3週間)。渋みが抜けて、好みの堅さになったらでき上がり。枝ごとひもを切り落とす。