ホテルによくある“ベッドの短い布”の使い方。「布団じゃないの!?」「床に落としてた…!」
きれいにベッドメイキングしてある、ホテルの寝具。ふとベッドの上を見ると、正体不明の細い布がかけられるのを見かけませんか? 掛け布団でもないけれど、カバーでもない……。ここでは、ホテルのベッドにかけられている“ナゾの細い布”の正体をご紹介します。
ナゾの細い布の正体は……?
掛け布団のようで、シーツでもない……。一見ナゾに包まれている細い布の正体は「ベッドスロー」と呼ばれるものです。
これは、靴を履いたままベッドで過ごす欧米で、足置きとして使われています。土足で座り、ベッドが汚れるのを防ぐためのカバーの役割を果たします。
日本だと「飾り」の場合がほとんど
本来は実用的なアイテムですが、日本では飾りとして使用されていることがほとんど。
靴を履いたまま寝たり、ベッドの上で過ごしたりする文化がない日本では、「インテリア」としてベッドスローを置いているホテルが多いです。
また、ホテルによってはベッドメイクが完了しているサインとしても活用されています。
もちろん通常の使い方通り足を乗せても間違いではありませんが、休憩や就寝のときはベッドスローがずれ落ちてしまうので、どかして使うのがおすすめです。
ベッドスローの意外な使い方も!
日本では足置きとして使うことがほぼありませんが、その代わりに「スーツケース置き場」として活用できます。
スーツケースをベッドの上で広げるとき、ベットスローの上にキャスター部分を置けば寝具は汚れません。
ちなみに、ホテルでは「バゲージラック」をスーツケース置き場として使えます。ただし、ラック上で広げるとスペースが足りない場合もあるため、そんなときはベットスローが重宝しそうです。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア