お気に入りの「洋服」が長持ちする!くたびれた服がよみがえる「ブラッシング」のすすめ「感動!」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)のんです。洋服のお手入れというと、“洗う・干す・たたむ”が中心になりがちですよね。でも、実はその前後にほんのひと手間を加えるだけで、服の持ちはぐっと良くなるんです。その鍵となるのが「洋服のブラッシング」。今回は、このブラッシングの意味や効果をあらためてご紹介します。
そもそもブラッシングって必要なの?
洋服のブラッシングをしていますか?
正直申し上げますと、僕はこれまで1度もしたことがありませんでした。玄関に置いてあったらおしゃれかなと思って購入したブラシは、ただのインテリアになっていました。
けれど今回、USEDで購入したウール素材のジャケットのくたびれ感が気になり、初めてブラシに手を伸ばしてみました。
放置するとどうなる?
「別に目に見える汚れもないし……」「家に帰ったらすぐ洗うから」。こう思っている方は多いはずですが、その考えはすぐに捨ててください。実は、服には一日で「ホコリ・花粉・チリ・摩擦で浮いた繊維の毛羽」がしっかり付着しているのです。
ブラッシングをしないでいると
・ホコリや汚れが蓄積し、生地を傷める可能性がある
・洗濯回数が増えて生地を傷める可能性がある
・絡んだ繊維が毛玉になりやすい
・“くたびれて見える”現象が加速
と、悲しいことだらけ。ブラッシングは、この“見えない汚れ”を落として、繊維を整えるケアなんです。
繊維が整って「新品みたいなハリ」が復活
こちらが、ブラッシング前に顕微鏡モードで撮った生地です。
そして、こちらがブラッシングした後の生地。
ブラッシング前はいろんな方向に繊維が向いていましたが、ブラッシング後は繊維がまっすぐ立ち上がっています。これにより、服全体の形が整います。特にウール素材の服やコートでは、差が歴然です!
向かって右がブラッシングを行った部分で、明らかに左側とは整い方が違います。ここまで差が出るとは驚きです。
正しいブラッシング方法(30秒でOK)
ブラッシングは、特に難しい技術は必要ありません。
1.服をハンガーにかける……平置きより、形が整ってブラシがかけやすい。
2.上から下へ“一方向に”やさしくなでる……往復は繊維を痛めるのでNG。
3.縫い目・ポケット周りは念入りに……ホコリが溜まりやすい部分です。
ポイントは力を入れないこと。“なでる”くらいの強さでOKです。
思った以上にホコリが蓄積
アウター1枚をまんべんなくブラッシングした後、100均で購入した「ヘアブラシクリーナー」でブラシの中に入り込んだホコリを掻き出してみると、ご覧の通り! これだけのホコリが洋服についていたんです。
まとめ:服は洗うだけじゃ守れない!
洋服を毎日ちょっとブラッシングするだけで、「疲れて見える服」から「いつもきれいに見える服」に変わります。ブラッシングは、“服の掃除”みたいなもの。汚れを持ち越さないだけで、明日着るときのテンションが全く変わってきますよ!
ぜひ、帰宅後にさっとひと手間。僕はこの効果を知って以降、もはや日課になっています。ぜひ皆さんも実感してみてください!
ではまた!
のん/ハウスキーピング協会認定 クリンネスト1級取得。重曹、クエン酸、セスキ、ウタマロなどの掃除術が得意