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変わり種ホラー新ヒット『Companion』ロボットと人間のラブホラーコメディが話題 ─ 「ザ・ボーイズ」ジャック・クエイド出演【レビュー】

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(カナダ・トロントから現地レポート)近年のホラー作品で姿を見ない日はないと言っても過言ではない人気女優ソフィー・サッチャー。『ブギーマン』や『MaXXXine(原題)』『異端者の家』などに出演し、ホラーファンから熱い支持を受けている。そんな彼女が主演を務める新作映画『Companion(原題)』が、2025年1月31日に北米で劇場公演を迎えた。コンパニオンロボット(セックスボット)として生まれた女性を描くホラー兼ダークコメディだ。ソフィーの脇を固めるのは、「ザ・ボーイズ」のジャック・クエイドや『Smile 2(原題)』のルーカス・ゲイジ、ドラマ「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」のハーベイ・ギーエンなど。

仲良しカップルのアイリス(ソフィー・サッチャー)とジョシュ(ジャック・クエイド)は、週末を過ごすためにジョシュの友人宅へとやってくる。少し緊張気味のアイリスはそこで、ジョシュの女友達のキャット、キャットのボーイフレンドで既婚者のセルゲイ、陽気で社交的なイーライ、そしてイーライの恋人パトリックと過ごすことになる。ある日アイリスは、セルゲイから不適切な接触を受けたこときっかけに暴走。そこで、アイリスはジョシュから衝撃的な事実を告げられる。それは、自分がコンパニオンロボットであること、ジョシュはアイリスのバイヤーであることだった。ショックを受けるアイリスはさらに、この旅行の“裏の計画”を知ってしまう。

本作は「ホラーコメディ」というジャンルに分類され、ブラックコメディ要素も含まれている。ロボットが日常に溶け込んでいる“近未来”を描きながらも、アイリスのレトロな服装・ヘアスタイルをはじめ、作品全体の雰囲気には1970年代・80年代のテイストが感じられる。「お上品で親切なロボット」だったアイリスが、血まみれや泥まみれになりながら奔走するシーンは見どころの一つ。ソフィー・サッチャーは体当たりの演技で、アイリスの内面の変化を見事に表現している。

監督を務め、脚本を執筆したのはドリュー・ハンコック。この作品で長編デビューを飾った彼は、独創的でエキサイティングな映像と物語を作り出す映画作家としての才能を世に知らしめた。これまで「My Dead Ex(原題)」の共同制作など、コメディ分野での経験を持つハンコックは、のインタビューで、本作を単なる“近未来を描く”映画にしたくなかったと明かした。「私は『マイノリティ・リポート』のような、違う時代の技術を使った作品にはしたくありませんでした。時代を超越したもの、そして年齢を感じさせないようにしたかったですし、スクリーンや技術で場所を埋め尽くさず、ヴィンテージ感を保ちたかったのです」。

別の興味深いポイントとしては、アイリスとジョシュの関係が単なる「人間とロボット」という枠を超え、リアルなカップルの会話を繰り広げるところだ。ロボットでありながら、パートナーとの口論やすれ違いを経験するアイリスの姿は、多くの観客の共感を呼ぶだろう。

米によると、本作の制作費は1,000万ドル未満であるが、オープニング米興行収入だけで950万ドルを記録したため、経済的にも利益を見込める作品と言われている(編注:2月16日時点で世界3,000万ドル超記録)。また本作の観客層は18〜34歳が全体の68%を占めており、鑑賞理由としては、43%が「ホラー映画だから」、26%が「ソフィー・サッチャーの出演作だから」と回答。ソフィーの人気ぶりと、近年の“変わり種ホラー”のブームが劇場動員に影響を与えているようだ。

独特な世界観と、ホラーとブラックコメディの絶妙なバランスが光る本作は、変わり種ホラーが好きな人にはオススメしたい1本だ。『Companion(原題)』の日本公開日は未定。

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