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麻生区内市立小中 ハイブリッド授業で再開 対面と配信、取り組み模索〈川崎市麻生区〉

タウンニュース

教壇にパソコンを置いて授業をライブ配信(虹ヶ丘小)

緊急事態宣言の発出を受けて、市内の市立小・中学校は8月末まで夏休みを延長、9月1日から前期後半の授業が始まった。9月10日まで給食ありの午前中授業で、13日から通常授業がスタートする。(9月7日起稿)

9月1日から始まった授業では、市は、登校に不安のある児童・生徒の登校を控えることを認め、今年度から一人一台配布されたGIGA端末を活用し、オンライン授業の配信を実施することを決定。市内一斉に、教室での対面とオンラインのハイブリッド型授業を行うのは今回が初となる。

区内の虹ヶ丘小学校(今野忠校長)では、一部の児童が自宅からオンラインで授業を受けている。教室では、教員が教壇に端末を置き、児童に対し通常通り授業を行う一方で、黒板や教員の姿を端末に映しながら配信。自宅にいる児童は、ライブで授業に参加していた。

今野校長によると、音楽や体育といった実技を伴う授業はオンラインでの配信が難しく、机上で行う授業が中心になっているという。また低学年は、端末の使い方もまだ十分ではないため、端末の操作を指導しながらの授業になる難しさも。

「『学びを止めない』ことが大前提。昨年から続くコロナ禍で、教員のICT研修も中止になったりした。端末を教材の一つとして使う中で、今回急遽ハイブリッド式の授業を行うことが決まった。オンライン授業のやり方を模索している」と短い準備期間の中での取り組みに苦悩する。続けて「学校教育は、社会性やコミュニケーションが大切。オンラインでも双方向でのやりとりが不可欠。今後、教員の経験と教材づくりが課題」と話す。

オンラインは1割

王禅寺中央中学校(山本浩之校長)では、授業数確保のために授業時間を40分に短縮し、午前中で5時間目まで行う。「休み時間を長くして、換気の時間を確保することもねらいの一つ」と山本校長は話す。

同校全体で、給食を食べて帰宅する生徒が7割弱、授業まで受けて帰宅する生徒が2割強、オンライン授業を受ける生徒が1割だ。オンラインの生徒には授業用プリントの配布ができず、教員には対面とオンラインを同時に、同様に授業を行う難しさがあるという。来週には期末テストが控えるが、山本校長は「テストのオンライン実施は難しく、対応を検討している」と話す。

今後、部活動の大会や学校行事も予定されるが放課後の活動はなし。「校内では今まで以上に感染症対策に気を配っているが、手放しに秋の訪れを喜べない」と語る。

コロナ下での子どもたちへの教育。最前線の学校現場は模索が続く。

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