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「ファーストキスがお尻の穴なんて嫌!」衝撃の台詞から始まった魔法学校物語――TVアニメ『黒猫と魔女の教室』本渡楓さん×島﨑信長さん×和泉風花さんインタビュー|「可愛いだけじゃない」泥臭い成長とバディの絆

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2026年4月12日より、いよいよ連続2クールでの放送が開始されるTVアニメ『黒猫と魔女の教室』。金田陽介氏による人気漫画を原作とした本作は、魔術師を目指す熱血少女・スピカと、呪いによって黒猫の姿になった天才魔術師・クロードが繰り広げる、笑いあり涙ありの魔法学校ファンタジーです。

放送開始を控え、今回はメインキャストを務める本渡楓さん(スピカ・ヴァルゴ役)、島﨑信長さん(クロード・シリウス役)、和泉風花さん(アリア・アクエリアス役)の3名にインタビューを実施。衝撃の第一印象から、キャラクターが持つ「人間臭い魅力」、そしてアニメならではの圧巻の映像美まで、作品の魅力をたっぷりと語っていただきました。

【写真】アニメ『黒猫と魔女の教室』本渡楓・島﨑信長・和泉風花インタビュー

「ファーストキスがお尻の穴なんて嫌!」からのスタート!?

――まずは、本作の印象をお聞かせください。

スピカ・ヴァルゴ役 本渡楓さん(以下、本渡):私が初めてこの作品に出会ったのは、原作漫画のPV収録の時でした。その台本で、まず「ファーストキスがお尻の穴なんて嫌!」という名言が目に飛び込んできて(笑)。「これは何の漫画なんだ!?」というところから入ったのが最初です。

でも読み進めていくとそれには訳があって、スピカちゃんってピンクの髪の毛にリボンをつけていて可愛らしい印象がある一方で、本人の性格はすごく熱いんです。学園モノということもあり、見ていて熱い気持ちにさせられるというか、「私も頑張りたい!」と思えるような印象でした。

クロード・シリウス役 島﨑信長さん(以下、島﨑):僕はオーディションの際に原作を拝見したのですが、感想は本渡さんと少し近くて、スピカがとても自立した子だなと思いました。パッと見の印象だと、クロードという天才魔術師が、まだまだ未熟なスピカちゃんをエスコートしていくような話になりうると思ったんです。

でも読んでみたら、スピカちゃんが全然自立していて。もちろん先生と生徒としてのコミュニケーションは取っていくんですけど、スピカさんの根性や気合い、芯の通っている感じが素敵だなと。

クロードも実は在学中に先生になってしまうような天才児で、意外と年齢が若いんですよね。(スピカと)歳が近い感じも関係性に表れていて、すごくいいバランスなんです。スピカちゃんがちゃんと主人公として努力し、一生懸命成長していく。それと共に、クロードも教師として、人として成長していくところが素敵だなと思いました。

アリア・アクエリアス役 和泉風花さん(以下、和泉):私もオーディションの際に読ませていただいたのが初めてでした。最初はタイトルやビジュアルも相まって、結構真面目に「魔法一本!」でいく作品なのかなという印象があったんです。でも、魔法一本ではあるものの、意外とギャグのシーンがシリアスなシーンと同じぐらい多いじゃないですか。その読みやすさに感動して。普段これまで、あまりファンタジーを通ってこなかった人生なんですけど、あんなにギャグがあると本当に読みやすくて。

どんどんいい意味でくだらないシーンも増えていくので(笑)、ストーリー本筋のシリアスな面とくだらなさのバランスが面白くなっていくのがすごく楽しくて。せっかくアニメ化するので、後半に進むにつれてどんどん好きになっていくこのお話を、できるところまでしっかりやりたいなと思いました。

可愛いだけじゃない、人間らしさと“未完成”な魅力

――ご自身が演じるキャラクターの魅力はどんなところでしょうか?

本渡:私が担当させていただいているスピカちゃんは、やっぱり大きな夢があるところが魅力的で。その夢もフワフワ・キラキラしたものじゃなくて、「絶対に一等級の魔術師になってみせる!」という強い意志があって、どこまでも諦めない根性があるところがすごく大好きです。それをお芝居でも見せられたらなと思いながら演じています。

彼女の頑張りは周りの友達や先生にもきっと伝わっているし、視聴者の皆さんにも伝わると思いますが、作中では結構激しい振り回され方をするんです。周りがカオスなので(笑)。だからスピカ自身の心の中の「なんでだよ!」といったモノローグや、仲のいい子との会話でちょっと口が悪くなるところも魅力です。

和泉:わかります! 特にアリアに対しての言いっぷりがすごく好きですね。本当に旧知の中での信頼関係があるんだなって分かります。

本渡:そうなんです。意外とキツイことも言うんですよね。そういうところがすごく人間らしくて愛おしいので、可愛いだけじゃない部分もお芝居で出せるよう頑張っています。

和泉:ヒロインすぎていないのがいいですよね。

島﨑:そうそう。クロードとの関係性も、場合によっては守られる対象のヒロインになるのかと思いきや、あくまで共犯者でありバディであり、生徒と教師でもある。すごく健康的でいい関係性だよね。

本渡:見ていて心地のいい関係性ですよね。

島﨑:クロードに関しては、意外と「完成されていないところ」がいいなと思っています。魔法使いとしては超一流なんですけど、人として、教師としてはまだまだ全然で。先生とは呼ばれているけどまだ21歳とかで、年齢も若いんです。でも、立場が人を育てる部分もあるから、教師としての自負や経験を培いつつ、本当の意味でどんどん教師になっていっているんじゃないかなと。

もし完全に仕上がった大人だったら、気のおけない人にだけ当たりが強くなったり雑になることなく、全員にフラットに接すると思うんです。でも、そうじゃないんですよね。彼は一人一人で接し方が変わるし、その時の気分や関係性でも変わる。

先生としてずっと後ろでどっしり見守っているわけではなく、彼自身も人や教師として揺れ動きながら、時には友達のような距離感になりつつ、それでも「自分は先生であり、大切な生徒たちだ」という思いは持っている。どちらかが一方的に与えたり面倒を見たりするのではなく、お互いに影響を与え合って成長していくところが素敵だなと思っています。

本渡:クロード先生といえば、魔力を使いすぎると黒猫の姿になるじゃないですか。あの「猫ちゃんモード」の時のお芝居の切り替え、すごいです……! 瞬時にというか、分けずにそのまま流れで録っていらっしゃいますよね。

島﨑:台詞が被っている時とかは別録りになるけど、逆に分けない方がやりやすい時もあるんだよね。決して別人になってるわけじゃなくて、中身は一緒で体が変わっただけだから。

あとは慣れかな? あまり分けて録る時代じゃなかったところもあるというか、一緒にやってなんぼでしょ、みたいな感じだったから(笑)。負けず嫌いなのもあるのかも。スタッフさんに分けてほしいと言われない限りはそのままやってみたり。

でも黒猫の姿だからといって、人間の時のクロードが絶対に言わないようなことを言うわけでもないんだよね。原作が「中身はちゃんとクロードなんだな」という形を保ってくれているから、スムーズに演じられるんだと思います。

和泉:黒猫のときって結構「生意気な黒猫」って感じがするじゃないですか。クロード先生ってめちゃくちゃイケメンだから、人間に戻ったらクールなイケメンキャラなのかなって最初は思ったんですけど、猫の時と同じ感情で嫌なことを言うのがすごく好きで(笑)。

島﨑:そうそう、嫌なこと言う(笑)。

和泉:単に黒猫のキャラクターとして生意気なだけじゃなくて、元々の性格が生意気な若い男の人だったんだなって(笑)。

島﨑:クロードのよりポイントだと思うのは、自分なりに教師然として振る舞っているときが多いんだよね。猫の時は割と素でやっているところがあるんだけど、決して人が変わったわけじゃなくて立場が違うから。今は黒猫状態だからいっか、みたいな。

本渡:黒猫のときはスピカしか話し相手がいないですよね。

島﨑:そうなんだよね。でも人間の時は「教師ぶったり」もする。きっとみんなも、例えば普段友達と話す時と、クラス代表で挨拶する時って佇まいや言い方が変わるじゃない? そういう切り替えが見えるところが可愛いなと。

もっと歴戦の人になったらその切り替えも見えなくなるんだろうし、何か癇に障ることがあってもグッと押さえて「どうしたんだい?」と教師ぶってみたりするところが、原作からしっかり表現されているので魅力に繋がっているなと思います。

――和泉さんは、アリアの魅力についていかがですか?

和泉:アリア自身、あまり自分の本当の気持ちを表に出さない子なので、私自身もどうやって彼女の深い部分を拾い上げていったらいいか結構悩んでいました。でも、実は意外と単純な子なのかなという印象が出てきて。飄々と振る舞っているのも、負けず嫌いな性格が由来した「私、できるよ」というアピールだったり。原作を読めば読むほど、幼少期にこういう子いたよねって思えるくらい、単純に女の子として生きている子なんだなと分かってきました。

スピカに対する思いも、ただ真っ直ぐ好きなだけじゃなくて、好きだからこそ負けたくないし、自分を認めてほしい。「スピカにとっての一番でいたい」という思いが全て言動に繋がっていると理解できてからは、すごく愛らしい子だなと思うようになりました。

本渡:技術はすごいんですけど、不器用なんです。そういう愛情表現というか、素直に言えなくて意地悪しちゃう感じが、最初は「すごくイジってくる子だな」と見えるかもしれないです。でもそう思わせない、根底にある「好き」が見えるお芝居を(和泉さんが)されているので、すごくいいキャラクターです。

和泉:掴みどころがあまりないんですけど、掴めてなくても自然と分かってくるような魅力があって。

島﨑:乗っているんだと思うよ。さっきのお話があるから、嫌味っぽいことを言っていても楽しそうだなとか、ネガティブな思いから来ているわけじゃないんだなっていうのがちゃんと伝わってくるから、アリアが魅力的に見えるんだよね。

和泉:スピカも絶対負けず嫌いじゃないですか。アリアもそれに並ぶくらい努力の鬼で、クールに見せかけてめちゃくちゃスポ根なキャラクターだなと思います。あと、意外と背がちっちゃいのも可愛いんです(笑)。スピカよりちょっとだけ小さくて、そんなところも可愛いです!

魔法のエフェクトやギャップにワクワクする映像美

――アニメ本編の映像をご覧になった感想はいかがですか?

本渡:映像がすごく綺麗で、原作を大切にしているタッチだと感じました。すごい顔をしている時は本当にすごい顔になるんですけど(笑)、かっこいいシーンはとことんかっこいい。そのギャップが素晴らしくて、完成した第1話を見てすごく感動しました。

島﨑:ギャグとシリアスの幅がしっかりあるよね。だって、クロードに至ってはフォルムまで変わっちゃうんだもん。序盤の話なんて8〜9割が猫で、残り1割だけシュッとしたかっこいい姿(笑)。

和泉:だからこそすごくかっこよく見えました!

島﨑:そのギャップの作りも面白いですし、猫の時はコミカルによく動いていて可愛かったです。

それって猫のときに可愛いから余計に映えるじゃない。猫こんなふうに動くんだとか、可愛いよね。猫がちょこまか動いて、ギャーギャー言っていて(笑)。

本渡:しかもちょっと丸めなんです。もちっとした猫ちゃんのデザインで。

島﨑:たしかに。シュッとしすぎてないよね(笑)。

和泉:あと、魔法のシーンとかファンタジーならではのエフェクトにすごくワクワクしました。個人的に一番嬉しかったのが、アリアが魔法を使う時に「水瓶座(アクエリアス)」のマークを杖で描くシーン。あそこが「魔法使いだ!」って感じがしてめちゃくちゃテンションが上がりました。

島﨑:アフレコの時から「エフェクトにもすごくこだわっている」と伺っていたからね。

本渡:星座のマークが描かれていく演出や水の表現も綺麗で、アニメならではの気持ちよさがありました。これから先、それぞれの生徒たちや先生の個性豊かな魔法がどう表現されていくのか楽しみです。

後半に向けて変化していくキャラクターたちの「成長」

――最後に、ご自身が演じるキャラクターの「今後注目してほしい場面」を教えてください。

和泉:アリアは最初の方こそスピカに意地悪をしたり、余裕の表情を見せることが多いんですが、彼女の中にも譲れないものや熱いものがすごくあります。お話が進むにつれてそういう部分が出てきて、悔しい顔をしたり、あえて挑発的に吹っ掛けたりと、だんだん人間らしさや泥臭さが出てくるキャラクターです。見れば見るほど愛してもらえる子だと思うので、ぜひ今後も注目してほしいです。

あと、魔法のせいで大変な目に遭うお話でのギャップも可愛いので(笑)、いろんな表情のアリアを楽しんでいただけたら嬉しいです。

島﨑:クロードは完成された大人ではないので、みんなとのコミュニケーションや色々な出来事の中で変化し、揺れ動きながら成長していく姿を重ねて見ていただきたいです。そして、何か大きな危機が迫った時に「先生として生徒を守らなきゃ」と動く時のギャップもポイントです。魔法学校ですから、ずっと何事もなく終わるわけがありません(笑)。普段の黒猫としての可愛さや、黒猫の姿のままシリアスな話をする時のギャップ、そして彼の成長と変化を楽しんでもらえたら嬉しいです。

本渡:スピカちゃんは第1話で師匠から「こんなに才能がないとは思わなかった」と言われてしまいますが、そこから学校に入って様々な才能や個性を持つ面々と出会います。そこから彼女がどんな刺激を受け、何を学んでいくのか。魔法の面はもちろん、彼女の人間性がすごく見えてきます。振り回されてドタバタしつつも、負けず嫌いで根性があって見ていて気持ちがいいです。

心の成長の描き方に感銘を受けますし、「それを教えてくれる周りの人たちって素晴らしいな」と思えるシーンがたくさんあります。スピカが一等級の魔術師になれるのかという点とともに、彼女の成長の物語を一緒に楽しみにしていってほしいなと思います。よろしくお願いします!

[インタビュー・撮影/鳥谷部宏平]

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