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やっぱりゲームにはデスクトップ? デル「ALIENWARE AURORA R11」を試す

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やっぱりゲームにはデスクトップ? デル「ALIENWARE AURORA R11」を試す

おうち時間の増加で、PCゲームが盛り上がっています。パソコンメーカーもハイスペックなマシンを続々発売しており、ゲーム実況動画も大盛況。これからPCゲームをはじめてみたいという人も多いでしょう。

ゲーミングPC選びで最初に迷うのがノートパソコンにするかデスクトップパソコンにするか? ではないでしょうか。ゲーミングPCも少し前からノートパソコンが主流ですが、やっぱりデスクトップパソコンのパワーと拡張性にはかないません。ゲームをするだけでなく、配信や録画した動画を編集したいという人にとって、ハイパワーなデスクトップパソコンは魅力的なはず。そこで、デルから「ALIENWARE AURORA R11」をお借りて、最新のゲーミングデスクトップPCのパワーを体験してみました。

デルのゲーミングデスクトップPCの最強モデルであるALIENWARE AURORA R11。直販価格は154980円から(2021年4月16日時点)

宇宙船のようなクールなボディ

ALIENWARE AURORA R11は昨年2020年6月に登場したゲーミングデスクトップPC。同社のゲーミングPCの中では最も高性能なモデルです。今年3月に最新CPUを搭載した「ALIENWARE AURORA R12」というモデルが登場しましたが、主な違いはCPUだけで、ALIENWARE AURORA R11も現行モデルとして絶賛発売中です。

まずは本体を見ていきましょう。本体サイズは222.8(幅)×431.9(奥行)×481.8(高さ)mm。自作PCケースのフルタワーとミドルタワーの中間くらいの大きさ。重量は17.8kgとヘビー級です。デザインはALIENWAREらしい、SF感たっぷりの遊び心と実用性を兼ね備えたスタイル。前面の電源ボタンは宇宙人のようなALIENWAREのロゴになっています。ゲーミングPCと言えば、光るのは当然! 本モデルも前面と右側面のALIENWAREの文字をフルカラーで光らせることができます。

SF映画に登場する宇宙船のようなデザイン。前面にはUSBなどのインターフェイスが一列に並べられています。電源ボタンは宇宙人の顔のようなALIENWAREのロゴ
写真左側は前面で、横から見ると前に向かって傾斜している。左側面には吸気口が設けられている
「ALIENWARE COMMAND CENTER」というソフトから、RGBライトの色や光らせ方を調整できます。キーボードやマウスなど対応周辺機器のライティングもコントロール可能
ALIENWAREの文字を黄色に光らせてみました。ド派手ではありませんが、部屋の雰囲気やプレイするタイトルに合わせて、色や光り方をカスタマイズできます

抜群の拡張性とメンテナンス性

デスクトップパソコンがノートパソコンよりすぐれている点に、メンテナンスのしやすさや拡張性の高さがあります。フルタワーとミドルタワーの中間のサイズの本モデルもメンテナンスがしやすく、拡張性が高いのが魅力です。

ネジ1本を外すと、簡単にサイドカバーが外れます。ロックを解除して大きめの電源ユニットをスライドすると、マザーボードが見えます。これでメモリーやビデオカードが交換可能。電源は標準で1000Wと大容量なので、ハイエンドのビデオカードにも対応できます。2.5インチのSSDを搭載できる空きスペースが用意されているなど、拡張性の高さは文句なし。購入時は予算を抑えつつ、使いながら必要に応じてパワーアップさせていくということもできます。

サイドカバーを外して、大きめの電源ユニットをスライドした状態。ケーブル類がスッキリしており、メンテナンスがしやすそう
ビデオカードは大きめのGeForce RTX 3080 10GB GDDR6X。今回試したモデルは空冷ですが、水冷ユニットも選べます
3.5インチのHDDも搭載。青いロックを外すと簡単に取り外せます

なお、今回試したモデルは簡易水冷のCPUクーラーを搭載しているため、CPUの交換は難しそうでした。簡易水冷を選ぶなら、CPUはできるだけ高性能なものを選びたいところ。ビデオカードは空冷でしたが、BTOで水冷ユニットを選べるビデオカードもあります。静音性にこだわるなら水冷ユニットを選びたいところ。

CPUクーラーは簡易水冷。腕に自信のある人なら取り外せそうですが、取り外しは難しそう。CPUの交換は慎重に

外部インターフェイスも充実しています。前面にUSB 3.2 Type-A(Gen1)×3、USB 3.2 Type-C(Gen1)、ヘッドホン/ライン出力、マイク/ライン入力を備えています。背面には、2.5ギガビットイーサー、USB 2.0 Type-A×6、USB 3.2 Type-C (Gen 2)、USB 3.2 Type-A(Gen 2)、USB 3.2 Type-A(Gen 1)×3、SPDIFデジタル出力(同軸)、SPDIFデジタル出力(オプティカル)、オーディオ入出力などを搭載。デスクトップパソコンらしく、何でも接続できてしまう余裕の仕様です。

豊富なインターフェイスは何でも接続できますが、ケーブルだらけになるので、その点をご注意ください

第10世代Coreプロセッサー×GeForce RTX 3080の安心の組み合わせ

スペックを見ていきましょう。ALIENWARE AURORA R11は、自作パソコン並みにBTOメニューが豊富です。

今回試したモデルのスペックは以下の通り。CPUは第10世代のCore i7-10700KF。グラフィック機能が搭載されず、その分価格が安くて、ゲーミングPCを自作するユーザーから人気の高いCPUです。ビデオカードはGeForce RTX 3080 10GB GDDR6X。半導体不足やマイニング需要の増加でなかなか入手しにくいビデオカードです。BTOでは最強のGeForce RTX 3090 24GB GDDR6Xも選択可能。ただし、お値段は190000円と高価です。

●今回試したALIENWARE AURORA R11の主なスペック
OS:Windows 10 Home 日本語
CPU: Core i7 10700KF (8コア/16スレッド、3.8GHz~5.1GHz)
メモリー:32GB(16GBx2) HyperX FURY DDR4 3200MHz XMP
ビデオカード:NVIDIA GeForce RTX 3080 10GB GDDR6X
ストレージ:1TB M.2 PCIe NVMe SSD (ブート) + 2TB 7200RPM SATA 6Gb/s (ストレージ)
※BTOで32GBのメモリーが選択できません(2021年4月16日時点)

パフォーマンスをチェックしていきましょう。今回はALIENWARE COMMAND CENTERで、「Thermal」を「パフォーマンス」、電源を「高パフォーマンス」という一番性能を発揮できるモードにして各種ベンチマークテストを実施しました。

ALIENWARE COMMAND CENTERでパフォーマンスを設定できます。ゲームごとにも設定可能

CPUの性能を測定する定番の「CINEBENCH R20」は、マルチコアが4629、シングルコアが474。8コア16スレッドのCore i7-10700KFの高いパフォーマンスが発揮されています。ノートパソコンと比べてどうなのでしょうか。以前レビューしたASUS JAPANの「ROG Strix SCAR 17」(詳しくはこちらの記事をチェック)のスコアはマルチコアが5181、シングルコアが564とノートパソコンのROG Strix SCAR 17のほうが上でした。本モデルはCPUにAMDの「Ryzen 9 5900HX」を搭載しており、CPU性能の差が出たようです。

パソコンの総合性能を測定する「PCMark 10 Professional Edition」の結果は7135(Essentialが、10070、Productivityが8727、Digital Content Creationが11216)。前述のROG Strix SCAR 17は7054(Essentialが10036、Productivityが9590、Digital Content Creationが9897)で、総合性能はわずかですがALIENWARE AURORA R11のほうが上でした。

PCゲームに重要なグラフィック性能を測定する「3DMark Professional」の結果は、Direct X12用のTime Spyが15951、Time Spy Extremeが7813で、評価は「Great」。レイトレーシングの性能を測定するPort Royalの結果は11276で評価は「Excellent」。Direct X11用のFireStrikeも29333と文句なしの「Excellent」。前述のROG Strix SCAR 17はGPUにノートパソコン用のGeForce RTX 3080(ビデオメモリー16GB)を搭載していますが、3DMark Professionalの結果はすべて、ALIENWARE AURORA R11が上でした。

定番の「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果は21167(フルHD、最高品質)とフルHDで遊ぶなら余裕。ベンチマークでこれだけのスコアが出ていればヘビーなゲームも快適に楽しめるはず。GeForce RTX 3080 10GB GDDR6Xのパワー、ただただスゴイです。

CINEBENCH R20の結果
PCMark 10 Professional Editionの結果
3DMark Professionalの結果。Time Spy:15951、Time Spy Extreme:7813、Port Royal:11276、Fire Strike:29333、Fire Strike Ultra:10723、Fire Strike Extreme:19133
「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果。「最高品質」でも「非常に快適」という評価でした。フルHDでの結果なので、4Kにすると、もう少し下がるかもしれません

ちなみに、大人気バトルロワイヤルゲーム「フォートナイト」をFPS表示でプレイしましましたが、最高画質でも200以上を記録。画質を落とせばシーンにもよりますが300を記録しました。

組み合わせたのは360Hzのゲーミングモニター「AW2521H」

今回はALIENWARE AURORA R11とともに、360Hzのリフレッシュレートに対応した24.5型液晶ディスプレイ「ALIENWARE AW2521H」をお借りして試してみました。一般的な液晶ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzで、1秒間に60回画面を更新しています。ゲーミングモニターは144Hzや240Hzと、一般的なモニターよりもコマ数が増えて、映像が滑らかになります。そんなゲーミングモニターの中でも60Hzの6倍である360Hzは、世界最速!

ALIENWARE AW2521H は24.5型のフルHD液晶ディスプレイ。ゲームによっては、もっと大画面で高解像度なディスプレイが求められるかもしれませんが、FPSなどのeスポーツタイトルは一覧性が高い24型クラスのニーズが高い
背面はALIENWARE AURORA R11と統一感のあるデザイン。デルではこれを「レジェンド」デザインを呼んでいます。右上には宇宙人のロゴが光っています。もちろん、ライトの色や光り方はカスタマイズ可能

リフレッシュレートが上がると遠くの敵を見つけやすく、エイムも向上すると言われています。60Hzから144Hzに変わったときは、ヌルヌル動くと感じましたが、360Hzは休日ゲーマーの筆者だとハッキリとした違いは正直わかりませんでした。もちろん、競技シーンで本気の人にはこのありがたさがわかるはず。

OSDからリアルタイムにリフレッシュレートを表示できる機能があるので、有効にしたところ、「360Hz」との表示が!
ビデオ入力はDisplayPort1.4とHDMI2.0×2の3系統。リフレッシュレート360Hz/フルHDはDisplayPort1.4接続時のみ。HDMI2.0接続時は240Hz/フルHDとなります

また、今回は対応マウスが手元になくて試せていませんが、このディスプレイはNVIDIAの「Reflex Latency Analyzer」にも対応しています。CPUからGPUへのデータ受け渡しのタイミングを最適化することで、システム的な遅延を改善し、より正確なエイムなどが可能になるというもの。対応のマウスとタイトルでなければ動作しないと条件は少し厳しいですが、eスポーツに本気で取り組むユーザーにとって気になる機能ではないでしょうか。

Reflex Latency AnalyzerはOSDから有効にできます
プリセットモードではFPSやRPG、SPORTSなどが選べます。応答時間、暗さスタビライザー、可変バックライトなどゲーム用に細かくチューニングできます

リフレッシュレート360HzとReflex Latency Analyzerは、筆者のようなにわかゲーマーではその性能をうまく生かすことはできないかもしれませんが、視野角の広いIPSパネルを搭載しているので日常使いにもぴったり。タイトルによっては、もっと高解像度で大画面なディスプレイ、または湾曲ディスプレイなどいろいろなニーズはあると思いますが、24.5型はFPSなど競技系のタイトルにはちょうどいいサイズと言われています。

まとめ

ゲーミングPCを手掛けるPCメーカー何社かに話を聞くと、デスクトップパソコンとノートパソコンの出荷台数割合は、メーカーにもよりますが7割~8割はノートパソコンなんだそう。ノートパソコンの性能アップ、可搬性のよさなどノートパソコンのメリットはいろいろあります。

いっぽう、デスクトップパソコンのメリットは何か? 今回、ALIENWARE AURORA R11を試してみて、当然ではありますが、やはりデスクトップパソコンは性能が高いのが魅力だと改めて感じました。あとは拡張性の高さ。ハブやドックなしで、多くの周辺機器を接続できます。ALIENWARE AURORA R11のようにケース内部に余裕があり、電源がしっかりしているモデルなら購入後にパワーアップすることも可能です。

ALIENWARE AURORA R11はBTOメニューが豊富なのも魅力。予算や用途に合わせて好みの構成が選べます。動画編集や配信など、いろいろチャレンジしたい欲張りな人は、ALIENWARE AURORA R11をチェックしてみてはどうでしょうか。

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