【北海道の天気予報】台風を押し流す風が弱く、ノロノロ台風に　近づく前から雨量が多くなるか／HBC気象予報士が解説

8/27(火) 18:53配信

北海道のあす28日(水)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃（こだま・あきら）気象予報士がお伝えします。

台風10号の進路予想や、必要な備えについては、前回の記事で解説しています。
⇒【台風10号進路予想と必要な備え　北海道に近づくのは1日か2日にずれ込む可能性も／気象予報士が解説】

土砂災害や河川の氾濫、低い土地の浸水に警戒

27日（火）朝に大雨になった胆振地方や夕張周辺、道南方面や道央で、再び雨が強まっています。
今後は道東方面でも雨が強まり、激しい雷雨となるおそれがあります。

27日（火）夜にかけて土砂災害や河川の氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。日付が変わると日本海側や道南から雨がやむでしょう。

あす28日（水）の天気と気温です。
道東方面を中心に雨が降りますが、日本海側は日ざしが出るでしょう。気温はきょう27日と同じくらい。
あすも蒸し暑さが続くため、水分補給など心がけましょう。

あす28日（水）の時間ごとの天気。道央・道南からです。
日中は札幌や小樽など広く日の差す時間があるでしょう。紫外線対策が必要です。
浦河は雨が降りやすく、午前中は強まる時間があるでしょう。

道北・空知です。
午後は旭川や留萌など各地で晴れ間があるでしょう。富良野や夕張など記録的な大雨になったところでは、雨がやんでも土砂災害などに注意してください。

道東・オホーツク海側です。
釧路や根室など道東の海岸部は雨が降りやすく、明け方まで激しい雷雨に注意が必要です。
内陸や釧路でも25度以上の夏日の予想で、蒸し暑くなるでしょう。

非常に強い勢力の台風10号は、今後は進路を北に変えますが、さらに動きが遅くなっています。
30日（金）にかけて九州を通過、その後土曜日にかけて西日本、東日本を通過しますが、日曜日に東日本で再び動きが遅くなりそうです。
台風を押し流す上空の風が弱いため、ノロノロ台風になっています。

北海道への影響も1日（日）、もしくは2日（月）にずれ込む可能性があります。

あす28日（水）からの週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
木曜日も大きな崩れはなさそうです。金曜日は札幌など南の地域から雨が降り、土曜日以降は台風の進路によっては雨や風が強まるおそれがあります。来週月曜日も予報が変わるかもしれません。

つづいて、太平洋側です。
木曜は雨の時間は短いですが、ザっと強まる雨に注意してください。

週末は台風が近づく前から雨量が多くなる可能性もあるので、油断しないでください。

では、あす28日（水）の札幌です！
朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします！

あすは天気の崩れはなさそうです。
時折日差しも出るので、雨傘ではなく日傘が活躍します。蒸し暑さが続くため、汗拭きタオルを持って水分補給も忘れないでください。

文・イラスト： HBCウェザーセンター気象予報士　児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ！」の番組内でも独特（？）なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設！予報士のゆる～い日常も見られますよ。

連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
天気予報のほか、天気に合わせた服装の選び方のヒントなど、HBCウェザーセンターの気象予報士が暮らしに役立つ記事をお届けしています。

※27日（火）午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。

編集：Sitakke編集部IKU

記事へのご意見最終更新: 8/27(火) 18:53