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ドラちゃんが加わり無敵状態のムコーダご一行! 「おいしい」の臨場感は変わらずリアルに表現ーー『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』内田雄馬さん、日野 聡さん、村瀬 歩さんインタビュー

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

異世界に召喚された平凡な会社員のムコーダが得意の料理を振舞い、魔獣を仲間にして冒険の旅を繰り広げるアニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ』(原作:江口 連、キャラクター原案:雅)のシーズン2が放送中!

先日放送された第18話では従魔のフェルとスイ、そしてドラゴンのドラちゃんが加わったムコーダの最強のパーティは難攻不落のダンジョンを無事に攻略。森の中で出会ったダリルとイーリス兄妹のお母さんの病を治したいという想いを汲んだムコーダは、以前倒したアースドラゴンの血や胆を使った万能薬作りをスイに依頼。出来上がった薬と料理を兄妹に手渡し、薬を飲んだお母さんはたちまち体調を回復したのでした。

第19話からムコーダたちはどこへ旅するのでしょうか? シーズン2も折り返し地点に差し掛かったところで、主人公のムコーダ役を演じる内田雄馬さん、従魔で伝説の魔獣「フェンリル」のフェル役の日野 聡さん、シーズン2から加わったピクシードラゴンのドラちゃん役の村瀬 歩さんのムコーダご一行さま座談会を開催!

内田さんと日野さんから見たドラちゃん、村瀬さんから見たムコーダ、フェル、スイの印象や収録の裏話、シーズン2の後半の見どころなど楽しくおしゃべりしてくれました。

 

放送直前の内田雄馬さんインタビューはこちら!

【写真】『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』内田雄馬&日野聡&村瀬歩インタビュー

シーズン1を観ておいしく食べるシーンの重要さを実感

――内田さんにはシーズン2放送前のインタビューで前シリーズを振り返っていただいたので、日野さんがシーズン1で演じた中で印象深いシーンと特にお気に入りだった料理を教えてください。

フェル役 日野 聡さん(以下、日野):第6話(「成長は突然やってくる」)のコボルトの群れが生息するダンジョンに行った時のムコーダの頑張りようですね。

ムコーダ役 内田雄馬さん(以下、内田):確かにすごく頑張ってました。

日野:そしてスイ(CV. 木野日菜)ちゃんの強さが描かれていたところが個人的には非常に楽しかったです。あたふたしながらも頑張りながらコボルトキングたちと戦っているムコーダに、フェルがまるで先生のように「行け!」とか「その意気だ」と叱咤激励していて。二人のコントラストもおもしろくて好きでした。

印象深かった料理は、レッドボアのステーキ丼(第2話登場)ですね。

ドラちゃん役 村瀬 歩さん(以下、村瀬):ああ!

内田:たしかに!

日野:収録では肉を調理してくださっているリアルな映像が流れていたんですけど、完成したアニメを観た時は肉のシズル感(五感を刺激して食欲をかき立てる表現)がすごくて。僕の中ではもはや「おいしそう」ではなく「おいしい」になっているほど、臨場感とリアル感があったのが印象深かったです。

――約3年ぶりの収録と伺いました。内田さんは特に難しさはなかったとおっしゃっていましたが、日野さんはいかがでしたか?

日野:難しさは特になく、それよりも「また帰ってこられた」という喜びのほうが強かったです。あとシーズン1は分散収録で、よく掛け合う人たちで、時間を区切って収録していましたが、今回はみんな一緒に録れるということで、より食への探求心や喜びを全員で共有できて、そのエネルギーをフィルムにぶつけられたかなと。ですからシーズン1の時よりもパワーアップして楽しいなと思いながら収録しています。

――シーズン2から参加されている村瀬さんが感じたアニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ』の印象をお聞かせください。

村瀬:アニメになったことで、料理がよりおいしそうに描かれていますし、我々の声や音が入ることでリアルさが増した気がします。お芝居も、例えば食べる時でも温かい料理を食べる時は口がほくほくしていますし、冷たい料理では口元がキュッとしていたりなど細かいところまで意識することで、アニメにも彩りが増しているのかなと思いました。そういう細かいところまで大事に作られている作品です。

またアフレコでは料理が実際に作られている映像が入っているので、それを観るのが毎回楽しみでした(笑)。実際に食べているスタッフさんの表情がおいしそうで。この作品に携わっている皆さんは楽しみながら作っていることを感じたし、ご飯を食べたり、料理を作ることの楽しさを伝えたいんだろうなと感じました。

――村瀬さんはドラちゃん役でこのシーズン2から参加されました。アニメのシーズン1をご覧になった印象と現場に入ってみた感想をお聞かせください。

村瀬:アフレコ現場に入る前に、コミックとアニメのシーズン1を視聴しました。何か口さみしくなるなと思っておやつを食べながら(笑)。料理を食べるシーンは情感たっぷりにおいしそうに演じられていて「これは作品作りで大切なところだな」と感じました。現場はのほほんとした雰囲気で、雄馬を中心とした良い座組の空気感が出来上がっていたので、ふらっとドラちゃんとして入らせていただきました。

内田:よかった。

村瀬:ドラちゃん自体もフェルおじちゃんの肩の上あたりにちょこんといたり、そのままみんなと一緒にいる雰囲気が出ていたので、自然と入れて楽しくやらせていただきました。知り合いのキャストさんが多いことも理由の一つかもしれません。

日野:はじめまして!

村瀬:やめてくださいよ! 出会ってから12年くらい経つんですから!(笑)

日野:誰がドラちゃん役を演じるのか知らなかったので、香盤表で歩の名前を見て、嬉しかったです。

内田:僕らも台本をもらってからドラちゃん役を知りました。シーズン2の第1話(13話)では僕ひとり別のブースでみんなの声を聴きながら収録しましたが、ドラちゃんの声を聴いて、「あゆからこんな声が出るんだ!?」と驚くほど衝撃的でした。

村瀬:嬉しい!

「ドラちゃんはかわいいけど、内面はお兄ちゃんっぽく破天荒に」!?

――村瀬さんが発したドラちゃんの声に内田さんも日野さんもビックリされたのですね?

日野:歩はレンジもあるから、もっとかわいくもできるし、どっちでくるのかなと思っていたら、いい塩梅のところを狙ってきて。

村瀬:オーディションが3回くらいあって。最初にテープオーディションで、その後にスタジオでやってからもう1回スタジオがあって。ドラちゃんをどういう感じにするかを現場で音響監督の小泉紀介さんと松田 清監督と話しながら作っていって、あの形になりました。一番最初のテープの時は甘ったるい感じのかわいさバリバリみたいな感じでしたが、そこで言われたのは「ドラちゃんはかわいさがあるけど結構年を取っているから、内面はお兄ちゃんっぽく破天荒な感じがいい」と。

日野:じゃあ、ドラおじちゃんだ。

村瀬:(キッパリ)違います! それにドラちゃんは116歳で、フェルは千歳を超えているからおじいちゃんはそっちじゃないですか!  

内田:ドラちゃんが加わって、明るい雰囲気の現場がより華やかに明るくなりました。

村瀬:確かに、これまで にぎやかし担当みたいな人はいなかったもんね。

内田:フェルも食いしん坊さんではあるけど……。

村瀬:ご飯を食べている時はテンションが上がるけど、普段はおじちゃんだから。いい意味で。

日野:それは悪意しかないだろ!(笑)

――せっかくなので、村瀬さんから見た冒険する仲間の印象をお聞かせください。まずはムコーダから。

村瀬:まずムコーダは雄馬の料理工程を説明するモノローグがめちゃめちゃ良くて、お腹が空くんですよね。実際にオンエアされたものを配信で観たらハンバーグの回(第11話で登場した「ブラッディホーンブルとオークジェネラルの合い挽きハンバーグ」)がみんな楽しそうだし、おいしそうだし、めっちゃいいなと思って。観ていて味や香りを感じるんです。

日野:雄馬の食べ方ってリアルだよね。

村瀬:出来上がったばかりの温かさを感じながらやっているような、視聴者側にも届くものがありました。現場に入るとよりそれを感じました。あとムコーダはすごい魔物たちを従えているのに慎ましやかさと頑固さがあって。そんなおもしろさも自然と出ていて、最初にコミックを読んでいたから「なるほどこういうキャラになるのか!」とより立体感が増しました。

内田:嬉しいですね。

――次はフェルについてお願いします。

村瀬:フェルおじちゃんはこの作品の中で一番好きです。大きいもふもふが好きなので、できればこのまま4足歩行のままでいてほしいんですよね。人間体でムキムキのおじちゃんになってもカッコいいけど……。

日野:それは嫌だね。

村瀬:フェルおじちゃんはどっしりした威厳があるけど、ちょっとかまってほしいのかなという感じがあって。

日野:それは元ヒロインだから。

村瀬:でもフェルおじちゃんとムコーダは夫婦感があるんですよね。

日野:昭和のお父さんとお母さんみたいな。「メシはまだか」って。

内田:ムコーダは「はいはい、待っててね」と(笑)。

村瀬:あしらうのが上手で(笑)。そんな感じがよく出ているし、フェルの低くて、強そうな声とムコーダの柔らかい感じが見事に融合していて、やっぱり上手だなと感心しています。

――最後は木野日菜さんが演じる、スイの印象もお願いします。

村瀬:スイちゃんは手放しでかわいいです。

日野:フェルも「我の完敗じゃ」と負けを認めました(笑)。

村瀬:木野ちゃんの出す第一声がすごくかわいいけど、思ったことをそのまま言っているだけなのに、ふと「エッ!?」と驚かされることを発したりして。でもセリフを聴いていても狙っている感じがまったくなくて、「いったいどうやっているんだろう?」と。

日野:スイの声の音域はうちの子供たちが好きで、よくマネをしているけど、近い音域なんだよね。多分、自然で純粋な子供の音質を木野ちゃんは奏でられるんだよね。

内田:なるほど!

村瀬:芝居を組み立てる前に、使える武器があるというのはすごいな。

内田:ひと鳴きで純粋さが伝わってくる。こっちも「こうしてほしいのかな」と自然に察することができて。

村瀬:ムコーダがデレデレを超えて、デロデロになっちゃうのがわかる。

日野:僕も毎回、フェルじゃなくて、日野としてデレデレになっているよ。「家にスイちゃんいたらいいな」って。

村瀬:僕もあんなに健気でかわいい子がいてほしい。

エルランド役・浪川大輔さんの芝居に脅威!?

――記事が掲載される頃には第18話まで放送されていますが、振り返ってみた感想と印象的なシーンをお聞かせください。

村瀬:途中からの参加なので、収録の仕方だったり、「みんな、おいしそうに食べるな」などいろいろな手がかりをもらいながらも、ドラちゃん自身がムコーダたちの中に自然と溶け込んでいるので、そういう感じを意識しました。またみんなが思うおいしさとちょっと違う位置で表現できるかなというテーマも掲げていました。フェルの食べ方とスイちゃんの食べ方とムコーダの味わい方は違うんですよね。

ドラちゃんは大味にがっつくけど、「うまいな。早く食べさせろ!」と半分酔っぱらっているような感じでやりました(笑)。先にいるお三方とは違う感じでやりたいなと思っていました。

印象に残っているのは、第17話でダンジョン攻略中に砂漠みたいなところで飲んだイオン飲料とアイスクリームです。冷たいものを飲食して「く~! うめ~!」となるのは新鮮で。異世界だと冷蔵庫がないので、氷で冷やすことはできても、アイスクリームみたいなものってないだろうなと。クソ暑い砂漠で食べたらとんでもなく強烈なスパークのようなおいしさが襲ってくるんじゃないかなって。そんな体験したくないけど、そのおいしさは体感してみたいなと思いました。

日野:印象的なのはドラちゃんが大好きすぎるエルランドさんに非常に脅威を感じました(笑)。今まではムコーダのパーティが濃さやクセ強なところが前面に出ていたのに、「我々が食われてしまうかも」と思うくらい、濃いキャラを浪川(大輔)さんが演じてくれました。

村瀬:浪川さんはドラちゃんとの出会いのシーンが終わってからもずっとアドリブしていましたよね。

日野:エルランドのおもしろさに笑わせてもらっています。

あと食事で印象深かったのはジンギスカン(第14話)です。「遂にジンギスカンが来たのか!」と思いました。この収録の日はジンギスカンを食べたい体になっていて、雄馬と「ジンギスカンを食べに行きたいな」と言っていました。

村瀬:わ~! いい!

内田:食べたい!

日野:牛丼や親子丼は普段も食べることがあるけど、ジンギスカンって、しょっちゅうは食べないじゃないですか? 話している今も強烈に食べたくなってきました。

内田:(今取材をしている)近くにもジンギスカンの名店がありますから。

村瀬:わっ、行きたい!

日野:たらふく食べたら、最後はアイスで締めます。

内田:シーズン2に入ってから懐かしい面々との再会があって。ヴェルナー(CV.東地宏樹)さんが率いるアイアン・ウィルのメンバーがまたおいしそうに食べるんですよね。シーズン1から地続きで3年ぶりの収録でしたが、また物語に戻ってこられるような、繋がりがある展開だったので楽しかったです。

また食べたり、飲んだりするお芝居はこの作品では重要で、温かいスープを飲むシーンでは実際は水を飲んでお芝居しましたが、「何か音が違う!?」と思って。

日野:アレは不思議だったよね。

内田:「音がちょっと硬くないですか?」と相談して、お湯に変えて録り直したら、ちゃんと温かいお湯の音になって。

村瀬:不思議~!

内田:水だと硬くて軽い感じだけど、お湯にすると少し重たくなって、「ちゃぷ」って感じの音になるみたいで、それがスープを飲んでいる音に聴こえて。そういう感覚がやっていく中で、ちょっとずつ自分にも染み付いてきたのかなと。自分でも成長を感じつつ、ブースの向こう側の皆さんと共有しながら作れていて、良いコミュニケーションが現場間でとれていると実感できて嬉しかったです。

不二家さんの商品がたくさん登場した回がすごかったですね。そして次の第19話のおみやげのくだりも好きなんですけど……言いたいけどまだ言えない! シーズン1以上に本編終了後の「異世界おかわり劇場」もしっかり作っていますし、本編をご覧になっていただくとわかるようにたくさんの企業に参加していただいています。たくさんのおいしいがこのアニメの中に詰まっていますし、集約されて表現しています。

ですから、どの回を観てもよだれが出てくるようなおいしい料理とお話になっていますし、残りのお話もかなりお腹が空きそうなので、視聴者の皆さんと同じように僕もワクワクしています。

ポジティブなドラちゃんがムコーダたちに与える影響と、よりにぎやかさと楽しさが増していく!

――ムコーダの仲間も増えたところで、今後の見どころのご紹介をお願いします。

村瀬:シーズン2では、ドラちゃんやエルランドなど新しいキャラクターが登場しますが、この作品が持つ独特の牧歌的な雰囲気が素敵なので、すべての年齢層の方に観てほしいです。どんな国でもどんな時代でもご飯を食べて「おいしい」とか「嬉しい」、「楽しい」というポジティブな感情を素直に描いているのも素晴らしいなと思います。

ムコーダが料理を作っている時や日常などでドラちゃんがアクションを能動的に起こすことで、ムコーダとフェルおじちゃん、スイちゃんも影響を受けている気がします。作品の本質は変わらずに、新しい角度でもっともっと魅力的に見えてくるのではないかなと思っています。

日野:食というものは生きる上で欠かせないものですし、おいしいご飯は一人で食べても幸せですけど、大勢で食べると喜びや楽しみ、盛り上がりなども加わると思っています。今回ドラちゃんが加わることで、シーズン1よりも更にみんなで盛り上がって、ワイワイ楽しく食べている様子がこの作品最大の見どころであり、今シーズンの大きなポイントかなと思います。

内田:いい仲間と旅をして、食事のおいしさをみんなで共有できるのは本当に幸せなことだと思っていますし、アニメの中でそういう体験をしていただくことで、「食べることをもっと大切にしよう」という気持ちになってもらえたらいいなと思っています。食事はどんな方でも必ず摂るものだからこそ、1食1食が貴重であり、心を豊かにしてくれるものなんだとこのシーズン2でも気付かせてくれます。

またムコーダたちは、伝説の魔獣とすごく強いスライムとでただでさえ無敵状態なのに、そこにドラゴンまで加わって……。

村瀬:「こんなに最強にしちゃっていいの?」という感じだよね。

内田:ムコーダはあまり目立ちたくないと言っているけど、この3人が揃ったら強すぎるから目立ってしまうし、放っておかれるはずはなくて。いろいろな厄介ごとが寄ってくるので、そこも楽しみにしていただけたら嬉しいです。

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